脳梗塞(3)

〜動脈硬化対策に大豆製品〜
(高血圧、高脂血症、糖尿病、肥満、喫煙が危険因子)

脳血管障害の大敵はなんと言っても「動脈硬化」です。

文字どうり血管が硬くなり脆くなることです。

もっと分かりやすく言えば、血管の老齢化です。

血管の老齢化は、実年齢の加齢と本質的には比例しますが、血管については
年齢と関係なく、40歳過ぎの若い人でも、動脈硬化がかなり進んでいる
人がいます。

その原因になっているのが、生活習慣から来る体の病的変化です。

前回も述べた死の四重奏といわれる、高血圧、糖尿病、高脂血症、肥満が
最大要因で、それに加えての危険因子は、喫煙、ストレス、運動不足、
食生活の偏り、過度の飲酒、睡眠不足、大気汚染などがありますと、
さらに動脈硬化は進行します。

それと生活習慣とは係りなく、加齢、遺伝、性格(血液型)がどうしても
潜在的に関係します。

さて動脈硬化の進行は誰にも分かりませんし、特別の症状もありません。

ただし血管が硬く狭くなってきますので、血液の循環が悪く、頭痛、
肩こり、筋肉痛などの原因の一つになっていることもあります。

これらは一つの症状ですが、症状に出ないでも自覚できることは体重増加
です。

肥満が知らないうちに中性脂肪やLDLコレステロール値を高くし、
腹部脂肪はもとより、血中脂質を多くしているのです。

体重増と脂肪の関係の目安は、20歳時の体重を標準として、10%増
ぐらいなら我慢できる脂肪量ですが、それ以上体重が増えたらそれは全て
脂肪と判断していいでしょう。

20歳時に60キロでしたら66キロ増までで、それ以上体重が増えたら、
年齢関係なく腹部脂肪と血中の脂肪が増え、高脂血症の動脈硬化の予備軍と
なります。

ことに血管の脂質は、血液をドロドロにし、粥のような状態のアテロームを
作り、そのアテロームが固まって粥腫となって血管を塞ぎ、梗塞を起こす
最大原因となります。

45歳過ぎて肥ってきたなっと思ったら、動脈硬化を防ぐため、血液の
生化学検査を受け、血糖値、中性脂肪、LDLコレステロール、HDL
コレステロール、尿酸値などの数値を計ってください。

もしこれらの数値に若干の問題があれば、動脈硬化は始まっていると考えて
いいでしょう。

一つの目安として、男45歳、女55歳の数値が、血糖値100以上、
コレステロールLDL140mg/dl以上、HDLが40以下、中性脂肪が
140以上の数値で、血圧の上が140、下が90以上の人は、ことに
注意が必要です。

またLDLの数値をHDLの数値で割って1.5以上でしたら、140
以下のLDL数値でも、HDLとの比較値が高いLDLとして認識すべき
でしょう。

残念なことに、日本人の高脂血症は食生活の欧米化によって、1960年代
から徐々に高くなり、2000年以降はアメリカ人の高脂血症レベルと
変わらなくなりつつあります。

ことに悪玉コレステロールと呼ばれるLDLが、若年層で高くなりつつ
あるのが顕著で、若者の食生活の変化がファストフードや脂濃い食品、
肉類主体の料理に嗜好していることが、大いに関係しているようで、
これも若年の動脈硬化の原因にもなります。

これに加えて、喫煙の習慣があれば動脈硬化のリスクはかなり高いと
見ていいでしょう。

喫煙は動脈硬化と血管年齢を高くする最大原因で、高血圧、高脂血、を
加えた脳梗塞発症の三大要素となり、それに糖尿病が入りますと、四大
原因として医療機関は定義しています。

喫煙の害は、2007年の死亡統計で、がん、循環器障害などの死亡
原因の第一位にランクされている記事が、1月の28日の新聞で公表
されていましたが、その死亡数が12万9千、第二位の高血圧10万
4千人をはるかに越え、全死亡数110万8千人の12%近い数字が
喫煙が原因となっています。

もっとも高血圧も血管障害の最大原因で、その高血圧も喫煙の影響で
高くなっていることが分かりますので、喫煙はもっと広く深く死亡
原因を作っているかもしれません。

この統計の中で気になるのは、日本人の死亡原因の一つに塩分の取り
過ぎがありました。

これも高血圧の最大原因といわれるよう、動脈硬化の間接的な大きな要因
です。

高血圧の患者は医者から必ず「塩分控えめの食事」と注意されますが、
日本食の特徴である味覚の主役に味噌と醤油があり、白いご飯の付け
合せに漬物、塩漬けがあれば食欲が進む塩好き食文化が、肉食に代表
される高脂肪食を摂らなくても、高血圧患者を多くし、高齢者の動脈
硬化の危険要因にもなります。

糖尿病も血管の壁を脆くし動脈硬化の一因になります。

ことに分解代謝されない血中の糖が、血液のタンパク質と結合し
グリケーション状態を起こしますと、血液は硬くなり血栓もできやすく、
毛細血管などの血液の流れにも支障をきたします。

さてこのように、脳梗塞を防ぐには高血圧、高脂血症、糖尿病を防ぎ、
禁煙をすることが大切ですが、ことに血管を健全にするため、食生活の
改善が最も大切です。

まして、すでに高脂血症で血圧も高く、加えて血糖値も高い方は、更に
積極的に食べ物、食材の吟味選択が必要になります。

私流に勧める食生活は、基本的には摂取カロリーの低下と、野菜と魚中心
への改善です。

具体的には食べ過ぎない、脂質やコレステロール増量の食品を控える、
食物繊維を多く摂る、塩分過剰摂取に気をつける、甘いものを減らす、
アルコールを控える、夜8時以降の食事をしない、などなどです。

それでは具体的に何を多く食べたらいいかを考えます。

摂取カロリー低下と良質タンパク質を含み、LDLや中性脂肪を減らす
不飽和脂肪酸の脂質が多い大豆製品が、動脈硬化対策食品として優れ
ものと思います。

また大豆の加工品も、豆腐、納豆、がんもどき、煮豆、黄粉、豆乳など
豊富にありますので、目先を変えて週5回以上たべたいものです。

ある統計によりますと、大豆を1週間に5日以上食べている人と比べ、
そうでない人の脳梗塞の発症リスクは40%高く、心筋梗塞では50%
高いとの発表があります。

栄養のバランス上は植物繊維の多い野菜類、きのこ、海藻なども充分
摂取しますと、コレステロールの体への取入れを抑える働きがあります
ので、必ず食べましょう。

また背中の青い魚、鰯、さんま、鯵、鯖、かつお、などの脂肪には
DHAという不飽和脂肪酸が多く含まれ、血液中のドロドロになる
飽和脂肪酸をサラサラにする働きがありますので、脂肪の多い肉類に
変えた動物タンパク質として摂取し、栄養のバランスをとることも
大切です。

さらに目に見えない血液中脂肪の酸化を防ぐ必要があります。

血管中の脂は活性酸素により酸化されますと、一段と血管内を錆びさせ
傷つけます、それを防ごうとマクロファージなどが排出され、酸化した
脂質を処理しますと、血栓ができやすく、さらに動脈硬化が進みます。

この酸化を防ぐ抗酸化物質は、ご存知の植物系のポリフェノールに多く
含まれ、またビタミンC、ビタミンE、カロテイノイドなども重要です
ので、緑黄色野菜の摂取が大切です。

大豆の中の機能性物質イソフラボン、サポニンも抗酸化力の優れもので、
余談ですが私どもは以前からこのイソフラボンが多く含まれる大豆の
胚芽を活用、ビタミンのC、Eと有機セレン、亜鉛を加えた、高い
抗酸化と肝臓機能改善、血液循環改善、疲労回復などの多目的な
サプリメントを開発紹介し、多くの方の健康改善サポートをしてきました。

また精製した大豆タンパク質とペプチドとを主体とした、筋肉増強、
肉体の代謝活動促進のサプリメントも、スポーツ選手はじめ健康増進
ダイエット目的の、多くの中高年齢層に人気がる商品として普及して
います。

これらの商品群は、期せずして高脂血症、高血圧など動脈硬化の抑制
効果があがる大豆バイオ製品で、全てを確かめてはいませんが、
愛用者は動脈硬化の心配が少なくなっていると期待しています。

私もおかげで80歳になりながら、毎日元気に出勤し、世界中へ
ビジネス出張できるのも、これらのサプリメントのおかげと思います。

ここで少し私の健康法と、摂取している健康食品を申します。

大豆胚芽商品とは別に大豆をバイオ処理した、ユニークな血栓を溶かす
酵素を、友人の林博士が開発ししたので、それを毎日摂取し、更に
新しく大豆ペプチド「ルナシン」を就寝前に飲んでいます。

これらはともに非売品です。

このルナシンペプチドは、抗がん剤として評価されていて、大豆の中に
含まれているペプチド結合体で、独特の開発酵素をもって作りえた、
新しい健康食品素材です。

私の友人O.Kさんが一昨年夏大腸がんの摘出手術しましたが、その後
再発し病院で使用する抗がん剤の効果もままならず、進行がんと認定
されました。

かれは食品関係の業界紙の前社長の肩書きを持っているので、健康食品
には精通し、また健食業者から抗がん効果をうたったサプリメントの
供給もあり、ありとあらゆる抗癌食品を試したが、進行がんは止まり
ません、そこで昨年12月初め私どもが試供品として提供したルナシン
ペプチドを飲み始めました。

その結果について、昨年末連絡があり、がんの抑制効果は時間がかかる
ので分かりませんが、高い血糖値と高脂血症が驚くほど改善された、
との報告が入りました。

その変化の数値には私も驚きましたが、O.Kさんは「20年近く
いろいろな薬で改善を試みたが、低くならなかった血糖値と中性脂肪が
このルナシンで正常になりつつある」と感激していました。

ちなみに病院の診断結果の数値を上げますと、

検査月      10月       12月

血糖値      286       123
HbA1c  7.7        6.9
中性脂肪     211        98

ことに血糖値の低下はありがたいことで、糖尿病は動脈硬化だけでなく、
癌進行との関係も考えられますので、彼にとっては朗報です。

このように、大豆の持つパワーは計り知れないものもあり、ことにその
機能性やタンパク質を発酵、酵素触媒などバイオ処理したものは無限の
力を秘めているかもしれません。

この大豆製品の豆腐を私は毎日欠かさず食べるようにしていますし、
さらに大豆サプリメントの服用が、健康の源になっていると信じています。

この効果が血管の老化を防ぎ、脳血管障害、心臓病を予防でき、更に癌
まで予防できたら、人生の終焉を迎えつつある私の年齢ですが、もう少し
永らえることができそうです。

「老化は血管の老化から始まる」の言葉を復唱し、血管が青春時代の
弾力を持ち続けることを、皆さん心がけましょう。