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「夏バテ」は「秋バテ」を起こす

〜今年の猛暑は最多の熱中症を発症させた〜
 (快適なはずのクーラーが体調を崩す)


今年(2015年)の夏は暑かった。

その影響でこの夏は「夏バテ」した、その「夏バテ」が抜けきらないうち、
秋風が吹くようになってから、夏の疲れ以上疲労感があり、これが「秋バテ」
なのだと感じてる今日この頃です。

ところで今年の夏は、83歳の私が経験したことのない、最高の暑さだった。

東京での最高温度は8月7日の37.9度でした。

この温度が示すよう、夏に入った6月から9月の8日まで、
最高温度35度以上の猛暑日が11日間、30度以上の真夏日が47日間、
それらを合わせて25度以上の夏日の合計が104日間というからこれは驚きです。

まだ驚いてはいけません。

東京は東京湾という海を抱えているので、海洋の影響がありますが、内陸の
盆地京都などは最高気温が39.1度の日も含め、猛暑日が21日間、
真夏日が67日、これら合計の25度以上の夏日がなんと121日ですから、
4月5月から既に25度を超えた日が多かったことになります。

これはまさに異常です。

こんな蒸し風呂かサウナ風呂に、何日も入れられていたら、
健康な人間でもおかしくなります。

その証拠に、消防庁が発表した熱中症患者救助で救急車出動が近年では
最も多く、6月から9月4日までで熱中症で救出された重症軽症合わせ
59,006人にあがります。

6月以前を計算にいれますと6万人を優に超えます。

そのうちの1,000人以上の人が命を落としています。

このうち65歳以上の高齢者死亡が75%を超えますので、
老人ほどこの暑さに耐えられず、身体機能にダメージが出やすいことを証明しています。

その原因は代謝機能の劣化によるものです。

若い時は体温を一定に保つため、エネルギーを消費し発汗作用や呼吸作用、
血行促進などで体を燃やし体内の熱を放出しますが、
年齢を重ねるとこの機能の働きが鈍くなり、体に熱が溜り自律神経が乱れ、体温の上昇、
臓器への血流不振、多臓器不全などを起こした結果、発熱、頭痛、めまい、
手足のしびれ、四肢の痙攣、筋肉痛、硬直、こむら返りなど様々な症状も出ます。

問題はその結果、呼吸不全、血流不全から意識喪失し不帰の人となることです。

私も年齢的にはこの老人の仲間、当然代謝機能はご多聞に漏れず衰えています。

この体力低下を知り、気を付け無理をしないよう努めましたが、今年の夏はさすがにバテました。

暑さによる代謝不全もありますが、クーラーによる後遺症もあるのではないかと思います。

老人が室内で熱中症にはなり死んだニュースをよく聞きます。

クーラー使用がなく室温があがり、その原因で体温が上がり熱中症になったとあります。

本来クーラーが嫌いな私でも、そんなニュースが気になり、熱帯夜と言われた夜は、
就寝時でも部屋のクーラーをよく使いました。

タイマーをセットして睡眠開始1時間後、2時間後にオフになるようした
つもりが、翌朝まで運転され、その寒さで夜中でも目が覚めた経験が2、3度あり、
そんな日は何となく体がだるく感じました。

就寝初めの温度と朝の室温の差が10度以上で、
クーラーの風に一晩中さらされた後遺症でしよう。

身体を動かす昼間でも、外気温とクーラーの効いた室温の差が、
時によると10度以上の温度環境があります。

汗を流し暑さに耐えた体には、冷えた室温は天国ですが、
この温度環境の突然の変化は体にはどのように影響してるのでしょう。

ましてそんな温度変化状態を何回も繰り返す夏場は、体に応えないはずはありません。

これは巷間よく言われる冷房病(クーラー病)の引き金になります。

人間の体は暑さ寒さに対応するため、血管を弛緩させたり収縮させたりで、
血流の流れを調節して一定の体温を保つ働きがあります。

その機序をクーラーの温度が壊すことが冷房病です。

暑さで弛緩して汗をかかせた血管が、急にひんやりした温度環境に入ると収縮します。

そんな状態を繰り返すと、5度以上の急激な温度変化をコントロールできない自律神経が、悲鳴を上げます。

その結果、体は疲労感、肩こり、頭痛、神経痛、腰痛、下痢や便秘、女性は生理不順など諸症状が発生します。

ことに影響受けやすいのは、女性や乳幼児、それと代謝機能が衰えた高齢者です。

まさにこの猛暑の夏、高齢者の私もこの症状のはしりになったようです。

その結果はっきり症状に出たのは8月の終わり、
急激に温度が下がった日が何日か続き、
一遍に10月中旬の気温が来たときでした。

昨日まで35度を超える暑さの中で頑張ってきた体は、急激な冷えに耐えられず、
疲労感と頭痛、倦怠感とのどの痛み、鼻水があらわれ始めました。

軽い風邪の症状です。

寝込むほどではないので、職場には通いましたが体調は完全ではなくその
状態が1週間以上続いています。

気候は秋雨前線が日本列島に居座り、カラっと晴れの日が少なく、
そこへ台風が襲来し気温と気圧の乱れが気分も体も憂鬱にさせます。

さっぱりした気分になれないことが、疲労を呼びます。

その遠因は今年の猛暑と判断します。

まさに「夏バテ」が「秋バテ」を呼んでいるのです。

「夏バテ」後遺症です。

しかしやがてカラっとした秋日和の晴天が続く季節になり、
食欲の秋、馬肥える秋を迎えます。

そうなれば新陳代謝が衰えた高齢者でも、元気を取り戻します。

だがこんな異常な暑さの夏はこれで終わりではないでしょう、
来年も、再来年も、近い将来こんな調子が続くかもしれません。

地球温暖化が叫ばれています。

北極、南極の氷が解け、海面が上昇してる話は現実で、日本においても
農作物や果実の適温適地が北へと移動しているようです。

人間の「夏バテ」より地球が「暑さバテ」にならないことも心配します。



〜世界に通用するHACCP認証の取得〜
(安全基準の認証が取得されてない日本産食材の今日)

2020年7月、オリンピック、パラリンピック大会が東京で開催されますが、
メインスタジアムの設計デザインや、建設費問題などで、もめにもめて着工が
遅れ、2020年までに完成するのか、日本人の多くがやきもきしている
話題は広く知られています。

さらに大会のシンボルマークのエンブレムまで、急きょ変更する不手際は、
世界的に大恥かきです。

ところでこの問題の陰に隠れ、一般にはほとんど知られていない問題で、
開催までに解決しなければならない喫緊の事情がほかにあることをご存知ない人が多いです。

それは「食の安全」、ことに日本産の食材の安全です。

ところで「日本産食品の安全性が問題ですよ」といわれたら、多くの日本人は
「えー本当?日本産に限ってその心配はいらない」と即座に言い切るでしょう。

それだけ日本産の食材と食品に対して、日本人は暗黙の信頼があります。

「その証拠に、魚の刺身はじめ、野菜サラダでも、安心して生食ができるのは日本産だから」

「中国はじめ輸入食品は、どんな方法で生産されているか分からず、
実際に新聞やテレビで報道されている、輸入食品の汚染や毒性が大きな話題になるでしょう」

などと決めてかかります。

私も外国へのビジネス旅行含め訪問が多いのでわかりますが、
ほとんどの国で生食できる食材が少ないことは確かです。

ことに新鮮が売り物の魚介類は、まったく危なくて生では食べられませんし、
現地の人も生食は遠慮がちです。

そんな経験からも私は、日本産の魚介類はじめ、食肉、鶏卵、野菜類、米穀類の
安全については信頼しています。

ところが日本人の信頼とは裏腹に、いざEU諸国やアメリカなどに日本食品の
輸出しようとすると、そうそう簡単にはいきません。

それは、世界で共通する食品の安全基準の認証を日本の生産組織が取得していないからです。

これらの国際認証取得した食品は、それだけで安全性が担保されていると判断されます。

最近の話題ですが、今行われているイタリア・ミラノでの食材と料理の世界
博覧会で、日本館で出店する「和食(日本料理)」の調味料として使用する
「鰹節」が、イタリアの輸入食品の安全基準では輸入不可となり、
日本の関係者をあわてさせました。

最後は日本館で食べる和食料理のみということで輸入を許可されましたが、
「鰹節」だけでなく日本産の魚介類、肉や乳製品も輸入禁止のレッテルを張られました。

ご存知のよう、上等の「鰹節」は時間をかけて発酵乾燥させ、
青カビが生えることで熟成されうまみが増します。

その鰹節だしは日本料理の美味しさの基本です。

ところが、この青カビの中に発がん性の物質が微量に検出されたことと、
さらにこの製造会社がEUで承認された安全基準の検査をパスしていないことも、
禁止の条件の一つになりました。

他の日本産食材のいくつかも、EUが認める国際認証を取得していなかったことで禁止されたのです。


さて現在、欧米をはじめ食品の安全性には、厳しい検査の手段がとられるようになっています。

それはあくまで食品から起こる人体への危害防止で、病原菌による食中毒、
抗生物質や農薬などの残留による基本的健康被害、異物混合による危害
などを未然に防ぐ衛生基準です。

それらの方法は多くの国々で認められた標準的検査法を順守した安全基準や、
その国によって若干異なった基準による認証など、さまざまです。

産業すべてにわたる代表のひとつにGMP(Good Manufacturing Practice)
適正製造規範があります。

これは食品だけでなく、薬品や飼料、肥料などもGMPの検査基準取得する
ことが世界に通用する商品となります。

次に食品での認証機関を列記しますと、
ISO2200(International Organization of Standardization)
国際標準品質機構

GFSI(Global Food Safety Initiative) 
世界食品安全会議

FSSC22000(Food Safety System Cerfication) 
食品安全性システム認証

FSIS(Food Safety and Inspection Service) 
食品安全検査職務機能

IFS (Internationl Food Standard)
国際食品基準

SQF  (Safe Quality Food) 
安全品質食品

などが代表的なもので、さらに農産物に対しては、
GAP(Good Agriculture Practice)
適正農業規範

水産物に対しては、
MSC(Marine Stewardship Council) 
水産物職務評議会

森林資源などに対しては、
FSC(Forest Stewardship Council) 
森林職務評議会

などもあります。

アメリカの食肉基準は米国農務省食品安全局(USDA FSIS)と
食品薬品局(FDA)が管轄し、QAP(Quality Assurance Programs)
品質保証プログラムにのっとり、生産者から流通業者、末端の小売業まで、
徹底した危害を発生させない連携で、安全を保障します。

そのほか、牛肉、豚肉、鶏肉、鶏卵、乳製品などそれぞれの機構が、
評議会で安全基準を設けて、消費者に安全を届けます。

カナダも同じよう、CQA(Canadian Quality Assurance)カナダ品質
保証機関とCFIA(Canadian Food Inspection Agency)カナダ食品
検査庁が一緒になって、食の安全を担保しています。

EU諸国も、いままで列記した検査機関が、食品から人間に危害を加える
病原菌や残留薬品のコンタミンを防ぎ、その中心にEFSA
(European Food Safety Authority)欧州食品安全機関が、
権威ある存在としてあります。

これらさまざまな機関が行う、安全対策の基本的方法は、すべて
HACCP(ハセップ)の手法で行っています。

いまさらHACCP(Hazard Analysis Critical Control Point)
危害分析重要管理点の説明はいらないでしょう。

これは世界保健機構(WHO)と食糧農業機構(FAO)の合同委員会
ゴ--デックス(GODEX)で1993年に作成された政府系の規格です。

発祥はアメリカ発の食品の安全を検査する手法で、人工衛星の中の食品が
病原菌に侵されないために考案された管理システムで、世界の多くの国の
食品生産に取り入れられ、またHACCP認証をうけた組織も増え、
食の安全に寄与しています。

そこで日本はどうなっているのでしょう?少し調べましょう。

日本の食品会社中50億円以上の売り上げがある、大手のHACCP
普及率は約80%にのぼりますが、実際に食を支えている中小の食品関連
企業のHACCPの普及は27%程度です。

まして最前線の、農作物、畜産物生産、水産物を捕獲販売している企業
での普及率は少なく、さらに生産現場に密着した農産物や魚貝類加工業者も、
HACCPを取り入れ作業を行っているところは稀でしょう。

まして先に書いた、ISO、GFSI、FSSCなど世界に通用する
認証を取得しているところは数えるほどと思われます。

ミラノで輸入禁止になった鰹節生産者がその一つではなかったかと危惧します。

というのも日本産の食品は、ほとんど国内で消費され、
輸出する発想が少なかった過去があります。

ご存知のように、日本の食糧自給率は40%以下で、
輸入食品の品質に対して関心が向いていましたが、
日本産を輸出しようという発想はかなり脆弱で、
また価格的に無理だろうと積極的ではありませんでした。

まして安全性に対しての、国際安全基準の認証が取れていたか否かに、
日本の中小食品会社ははあまり神経を使いませんでした。

同じアジアの国々の世界認証を受けている組織を比較しますと、
EU向け認証(HACCP)を取得している数は水産関連だけで中国680、
ベトナム460、韓国84、日本はたったの40です。

この事実を見ても、水産国日本の輸出マインドが低いことがわかります。

また多くの消費者は、賞味期限と消費期限、あとは原産地に関心があり、
安全認証を受けているか否かを、購買の基準にはしていませんでした。

消費者に関心のないものは、生産者もあまり気にしません。

新鮮なことと、丈夫に育った美味しい農畜水産物であったら、
それが安心と思っていました。

ましてHACCPやISO22000,FSSCなど関心の門外漢でした。

こんな消費者と生産者の考え方は、世界を相手に食品の生産販売を目標に
している国々とは、自ずから生産の目的が違います。

日本だけで通用する産業は、まさにガラバコス諸島の限られた遺伝子のみで生育した動物のように、
固定化しその環境にしか適応しない産業になったのです。

さてそこで、オリンピックでの日本の食品に対する心配に戻りましょう。

オリンピックは世界中からアスリートが集まります。

そのアスリートたちの食はまず安全でなければなりません。

食中毒菌のサルモネラ、カンピロバクター、病原性大腸菌、リステリア、
ビブリオなどが発生し、競技に参加できない選手が出たら、
まさに国辱的問題で、もってのほかです。

それには、これらの危害に汚染されないようなシステムの構築が必要です。

それがHACCPのシステム導入で、危害が減少されるとしたら、
この導入は喫緊の課題となります。

今回厚生労働省は食の安全のため、HACCP実行に対して積極的に
取り組み、普及推進を図ることになったのも、
オリンピックという国際的イベント成功という目的が大きな引き金になったようです。

勿論現政権の安部内閣の目玉「アベノミクス」の第三の矢、産業の発展に寄与し、
日本食品が輸出産業になることも狙いのひとつでしょう。

その手段として食品生産施設のHACCP導入は義務化されるようです。

規模の大小を問わず、すべてがHACCP認証組織になることが義務化
されると、畜産物生産の場合、処理場や加工場だけの問題でなく、
生産段階の動物の健康と病原菌汚染を防がなければなりません。

義務化は罰則規定も考えられます。

もしHACCP認証農場組織から、病原菌汚染の食肉や鶏卵が搬出され、
それがオリンピック出場選手の体調に問題を起こした場合、
日本の国際的面子は凋落します。

当然危害を防げず、汚染食肉を搬出した企業は罰則の対象になります。

さぁ大変です。

この義務化が徹底する間、産業は大きく姿を変えるでしょうし、
畜産や農業に使用される種畜や種苗、飼料や薬品、肥料や改良剤、
すべてがHACCP、ISO、GMP、GFSI、GAPなど、
いずれかの認証を取得した施設から生産されることが要求されます。

認証だけでなく、実質的に危害が発生しない食品を農場段階から作らなければいけません

それだけにこの認証を取得するには、当然コストがかかります。

そのコストを捻出して、企業として前向きに取り組み、永続を考える人と、
費用捻出に耐えかねてリタイアする企業との明暗がはっきりするでしょう。

同じように、全ての食品に認証マークが添付されると、
消費者の意識も変わるかもしれず、
輸入食品を含め商品グレードの革命と競争が始まります。

もっと激しく言えば、食料卸問屋から市場、町の食料品小売店、
レストランからラーメン屋まで、HACCP認定の必要性を迫られます。

果たしてどこまで徹底するか、5年後のオリンピックまでにやらなければいけません。

これから日本の食は大イノベーション時代に突入します。

さてさて安全安心を求めることを、口では簡単に言えますが、
大変なエネルギーとコストがかかることを承知しましょう。








五月病

〜木の芽時に出る一過性の精神不安定症候群〜
(真面目で責任感あり、几帳面で繊細な人が)


日本には長くまとまった休暇が、カレンダーを見ますと二回あります。

新年を迎える12月末から1月3日までの6日間と、4月の29日
(昭和の日)から始まる「ゴールデンウイーク」と呼ばれる連休です。

ことに5月の連休は、上手に有給休暇を取れば、サラリーマンは今年
(2015年)などは8日間から12日間も休めます。

こんな長い休暇を取って旅行をしたり遊んだり、または家でのんびり体を休めますと、
休暇が終わったあと、生活のリズムが狂い、仕事に従事しようとすると、
やる気がなかなか出ず仕事がおっくうに感じる人がいるようです。

新年の休暇ではこんな気持ちになる人は少ないが、5月連休後には多発するようです。

こんな無気力症候群を指して「五月病」と下世話言葉で呼んでいます。

「どうも体調がおもわしくなく、やる気が起きず疲れやすい」

なかには、吐き気、めまい、耳鳴り、動悸、冷や汗、体が冷える、
手足が冷たい、足がだるい、下痢と便秘、食欲不振、寝汗などなど。

こんな症状を訴える人が、ことに5月に多くなるようです。

ということは、5月に体調不良と、無気力症候群が多発する何か
特別要因がある筈です。

昔から山々や田園が新緑に燃えるこのころ「木の芽時(このめどき)」の
季節と言い、精神状態の不安定で、気が変になる人が出ると言われていました。

精神の不安定が季節的要因だとしたら、春先の3月から4月。
そして5月初旬まで、気候の変動が激しく冬の寒さと夏の暑さが1日おきに
やってくるような、寒暖差の激しい季節が続いたことにあるようです。

この変化に体が対応できず、知らずの内に体調不良、自律神経に乱れが
生じるのが一つの原因のようです。

精神的の緊張は交感神経の緊張であって、交感神経の緊張は血管の収縮を
呼び、血管の収縮は血圧上昇となり、血圧の不安定は細胞活性の不順となり、
細胞の不活性は老化となり、さらに体調不良と精神不安定を倍加します。

さらに加えて、3月から4月にかけて日本では、新旧が交代する年度末と
初年度が重なり、入学進学、卒業就職、入社退社、転職転勤、転居移動、
昇進降格など、大きな生活の変化が起きる季節です。

この生活の変化や転機も、精神的動揺を起こす事柄で、喜びと悲しみ、
希望と不安とが入り混じり、誰でもが神経を高ぶらせる季節です。

この緊張感が、疲れとなったり、重荷となったり、または期待外れとなったりしまうと、
交感神経の働きが活発化し、精神的不安感となり心のバランスが崩れ、
中にはうつ病的な症状になる「適応障害」と言われる、病気になります。

また新年から4か月過ぎ、冬の寒さの中、頑張った肉体と精神が疲れを
覚えてくる頃、気候の変化や生活環境の変化など、2重3重の変化が
重なりそれに対応できず、心と体がギブアップします。

これらすべての症候群を「五月病」と称するようです。

このような神経の疲れは、真面目で几帳面また責任感のある人が多く
感じるようで、中には一所懸命に仕事をやり終え、目的を遂げた達成感が、
次の目標を失って鬱になる人もいると聞きました。

逆にちゃらんぽらんでいい加減な人間には、精神的負担と緊張が少ないようで、
気候の変化も職場の変化も気にならないようです。

それゆえ「五月病」ははたから見ると
「なぜ5月になると体調がすぐれないの?」と疑問を持たれます。

「季節は暑くも寒くもなく最高で、仕事もスポーツもレクレーションも
快調な時なのに」誰が見たって不思議です。

しかし現代人は、世の動きが目まぐるしく、刺激と情報が多すぎ、
それに対応しきれない人も多く出るようです。

対応できないと、世の動きから逃避したくなります。

また無関心でいることが心の安定となります。

そうなると一種の引きこもり症候群で、社会性を失い精神的に不安定となり、
一種のうつ病となりますが、そんな現代社会だけに「五月病」も多く出るのでしょう。

やがて気候にも慣れ、生活の変化も適応でき、疲れも取れればいつの間にか
「五月病」症候群から抜け出し、肉体も精神も立ち直ります。

ある笑い話ではないが「五月病は6月になれば治る」が定説のようです。

わたしは幸い「五月病」は過去も現在も感じたことありません。

ずぼらでいい加減な怠け者で不真面目だからでしょう。

いずれにしろ83歳の今日まで元気でいられたことの感謝してます。

そんな感謝の気持ちが、精神も肉体にも良い影響を与え「五月病」も忘れていると思います。







人畜共通感染症の恐ろしさ(その3)

〜世界中で収束しない細菌性食中毒〜
(薬剤多用で出現した耐性菌が、人と動物に共通感染の心配)


世界の歴史に影響を与えた、小動物ネズミと吸血昆虫のノミを媒介して、大流行感染症(パンデミック)を起こした細菌性の人畜共通感染症の代表は「ペスト」です。

この「ペスト」は紀元前ギリシャでの記録がありますが、紀元540年代に東ローマ帝国の治世を揺るがした大流行となり、人口の三分の一が死亡し、やがて帝国は衰退の一途をたどった歴史は有名です。

再度14世紀のヨーロッパで大流行、皮膚出血が顕著な症状で、その出血跡が黒ずむため「黒死病」とよばれ恐れられたようで、死者が3000万人と当時のヨーロッパの35%ほどの人口が失われた、記録に残るパンデミックスでした。

このように人畜共通感染症の流行性疾病は、人類の歴史を変えます。

1918年に大流行した「スペインかぜ」も、第一次世界大戦を終息させる要因になったとも伝えられ、その後の世界の歴史に影響をあたえました。

この「スペインかぜ」は「鳥インフルエンザ」の変異株が強毒化して人間の細胞の中で暴れまわったと言われています。

ここ数年毎年のように、いろいろな違ったウイルス株で、世界のどこかで発生している鳥インフルエンザが、1918年のよう人間にたやすく感染する変異株に変わった時、防ぎようのないパンデミックスになるかもしれません、要注意です。

細菌性の感染症で多くの命が失われた病気に、不治の病と言われた「結核」があります。

20世紀中ごろ抗生物質の発明でこの病原菌を抑制するまで、根本的な対策がなく、各地に専門療養所が開設されていました。私の友人の一人が山梨の八ヶ岳で転地療養しているのを見舞ったことがあります。

治療法は美しい空気と、栄養を十分取ることで体に抵抗力と免疫力を作る方法しかなかったので、抗生物質の出現は画期的な福音でした。

抗生物質はなにも結核菌だけでなく、細菌性の感染症対策にも効果的で、人類の寿命が飛躍的に伸びたのも、抗生物質によるところが大です。

この細菌は人に感染する「結核菌」で、マイコバクテリューム(Mycobacterium tuberulasis)という名前ですが、同じ菌で牛の結核菌のM.bovis(ボービス)があり、この菌は人間にも感染する人畜共通感染症の「結核」です。

結核菌ではないエルシニア菌で発病する人畜共通感染症に「仮性結核」があります。

エルシニア菌はペスト菌もその仲間ですが、仮性結核はブタ、イヌ、ネコ、ネズミ、ウサギ、サル、そうして人にも感染し、動物の症状は顕著に表れませんが、人では発熱、喉頭炎、呼吸器障害、胃腸炎などが発生しますので「仮性結核」と呼ばれたのでしょう。

同じエルシニア菌の異なる種で発病する病気に、名前そのまま「エル二シア」があり,ややこしいですが哺乳動物全てと鳥類にまで感染し、人では発熱、腹痛、下痢が発生します。

古くからある人畜共通感染症に「豚丹毒」と「ブルセラ症」があります。

どちらも家畜伝染予防法に決められた届け出が義務つけられた病気です。

「豚丹毒」は人の感染症「丹毒」とは菌も違い症状も若干違いますが、関節炎やリンパ腫、ひどい症状は敗血症にまで進みます。

豚丹毒と言う名前ですが、イヌ、ヒツジ、ウサギ、ネズミ、鳥類にまで保菌動物がいるので注意が必要です。

豚そのものにはワクチンがあり、発病は少なくなっていますが、産業としては注意が肝要な疾病です。

「ブルセラ症」の発病の話は日本の畜産界では少なくなりましたが、ウシ、ブタ、イヌなどこの病気にかかると繁殖障害で不妊、流産など症状は顕著です。

人間は発熱、発汗、頭痛など風邪の症状と同じ状態になります。

動物由来の細菌で食中毒発生件数を、厚生労働省の発表を見ますと、最近は圧倒的に「カンピロバクター」の件数が多くなっています。

その次が「サルモネラ」で両方とも、鶏由来での鶏卵と鶏肉が感染源となっています。

この二つの病気は疫学調査が進んでる国のなかでは、日本より欧米での感染率と死亡率は高く、発展途上国では統計的に少ないです。

腹痛、下痢ぐらいではあまり病院には行かないのかもしれません。

ちなみにアメリカのサルモネラ被害を、CDC(病気管理予防センター)の発表をみますと、2012年度入院の患者数は19000人、死亡は360人との大きさに驚かされます。

もっともサルモネラ感染がすべて鶏卵や鶏肉ではなく、ピーナッツなどほかの食品が保菌していて発病したものと、怖いのは可愛がっているイヌ、ネコ等のペットから、またカメやヘビからの感染もさせられたケースも含まれます。

「カンピロバクター」についてイギリスの2007年の発表では、入院22000人、死亡110人とありますから、最近の人畜共通感染症の被害の中では群を抜きますし、そんな状態が毎年同じように継続していることが問題です。

この病原菌を鶏由来と言いましたが、ペットもブタ、ウシもこの病原菌は保有しています。

ことにサルモネラ菌は爬虫類、両生類などに多く、欧米ではこれらのペット動物から感染しているケースも多いです。

日本の死亡事故で社会的に話題になった「病原性大腸菌」の「O157]「O111]菌は、テレビ、新聞などに大きく取り上げられましたので、病原菌の名前を記憶している人が多いと思います。

これら食中毒を起こす細菌は保菌動物の、トリ、ウシ、ブタなどの家畜にはほとんど症状が出ません。

ただし動物の腸管内では増殖し、鶏卵の中、鶏肉の表面や内臓、ウシの肉はもとより肝臓その他の内臓に付着し、加熱調理が十分でないと容易に経口感染で腸炎を起こします。

ことに怖いのは「O157]などの菌は毒素を産出し、その毒素で出血性の腸炎が進行し重篤になることです。

といってこれらの病原菌抑制のため、家畜に薬品を使うことは、治療対策として獣医の許可のもと使用はできますが、基本的には法律で禁止されていますので、予防対策がありません。

そこで私たちは、サルモネラ、カンピロバクター、病原性大腸菌など、人畜共通感染症細菌の動物腸内での繁殖を抑制し、生産物への汚染を防ぐ有機的な生菌製剤を開発しました。

この製剤の生菌は納豆菌、乳酸菌のような安全性の高いもので、なお細菌の細胞壁を溶解する酵素を加えた混合飼料です。

この生菌酵素飼料を、配合飼料に混合し与えますと、人畜共通感染症以外の家畜、家禽の細菌症、原虫による発病も抑え、さらに少ない餌で肉、卵、牛乳を沢山生産することに役立っています。

それはとりもなおさず、無薬、無菌の肉、卵、牛乳を生産する目的で、市場の評価も高いです。

勿論家畜だけでなく、イヌ、ネコ、はじめ小鳥からハトなどに使用すれば、薬にかわる健康製剤として喜ばれ、糞の悪臭除去にも効果的です。

実際レース鳩の愛好家の多くが、飼育鳩の健康と病気治療のため、使用されています。

さて細菌ではないが、消費者に大きなインパクトを与えた病気に「狂牛病」があります。

通常「BSE」と呼ばれ、ウシの脳細胞が海綿状になる脳炎で、その原因がプリオンというたんぱく質に変質したことによるものと分かりました。

ただ問題なのは、このたんぱく質は煮ても焼いても揚げても変わらず、食べた人間の脳細胞たんぱく質が、プリオンにより海綿状となり脳炎を起こすことです。

1980年イギリスでウシに発症し、そのウシの残差物で作った飼料用肉骨粉を食べたヨーロッパ各国のウシが発病し、その飼料肉骨粉が日本に輸入され、2005年に我が国でもウシに発生しました。

アメリカも同時期に発生があり、大量に輸入されていたアメリカ産牛肉の輸入ストップとなり、有名牛丼チエーン店が販売を中止し、社会的話題が大きくなったのもこの「BSE」で、つい最近のことです。

このように畜産動物と私たち人間との間は、ある時は労働力として、さらに食糧として、居住を同じくしながら、深いつながりが人類の起源から続いています。

ところが同じような恒温の哺乳動物、または家禽なので、細菌もウイルスも原虫も、それを媒介する吸血昆虫なども同じように共通しています。

そこで人間と動物の間で共通する病気が発生するのです。

さらに申せばその治療法として開発された、病原菌、原虫を殺す薬剤までも、同じものが使われます。

それゆえさらに新しい問題が発生します。

これは人畜共通感染症対策の負の部分です。

ことに20世紀の大発明抗生物質や抗菌剤に対して病原菌やある種の原虫が、耐性を持ってきたことです。

耐性とはその薬の薬効作用に対抗する性質の菌に変わり、薬の効能効果が無くなることです。

それは薬の使い過ぎにより、細菌が自己防衛のために変身させてしまったからです。

ことに畜産動物への薬の使用が大きな問題になります。

現在世界中の、ウシ、ブタ、ヒツジ、トリ、アヒルなど合わせますと、世界の人口の10倍を上回ります。

その動物は経済性を求めて多量の抗生剤を継続的に使用しています。

それは人間が感染症対策で使用する何百倍の数量でしょう。

もし病原菌が人畜共通とすれば、その細菌は家畜感染により耐性を持つことがより早く容易となります。

さらに薬品漬けにされた動物の肉、卵の中には薬品が代謝しきれず残留します。

それを食べ続けた人間の体の中にいる隠れた細菌は、いつの間にか耐性ができてしまいます。

その人の体力が弱りその耐性ができた細菌が繁殖し発病した時、全ての薬剤の効果がなく、治療が困難になります。

この連鎖が、感染症ではないがもう一つの人畜共通感染症の隠れた恐ろしさと思うのは私一人でしょうか。

当然、世界の畜産界全体も気づき、また行政も薬事規制で対応しますが、病気発生の現場で働く生産者は、背に腹は変えられず薬剤使用に踏み切ります。

そしてその量が年ごとに増え、病原菌はますます対抗して強くなり、生産物への薬品残留はますます多く危険となります。

どこかで断ち切らねばなりません。

私の知る限りでも、発展途上国では薬剤耐性で薬品効果が減少し、前に紹介した私どもの生菌酵素飼料を使用したいとの申し込みがこの頃増えています。

やがては家畜と病気、薬品と耐性、畜産生産物の安心安全を求め、代替薬品的なものを求める時代となり、世界的にオルタネイティブ(Alternative)が大きな話題になるでしょう。

人間の英知が創造した薬品の数々が、ルールなしに使われた結果、単なる粉末にしかならない前に、さらに人間の英知で「人畜共通感染症」の感染予防対策を考えなければいけません。












人畜共通感染症の恐ろしさ(その2)

〜可愛い愛犬や猫ちゃん、小鳥が危険宿主〜
(怖いカビ毒は生活環境の周りにたくさん)


小学6年生の頃「田んぼや山の中に「ツツガムシ」と言う小さな虫がいて、
刺されると病気になるから気を付ける」と担任の先生から教えられました。

この「ツツガムシ」という虫の存在が、
農作業中や山林原野を歩いているときふと気になり、
ここは大丈夫なのかと心配もしたものです。

そんなこともあり「つつがなくお過ごしですか」と手紙で安否を尋ねる常套句は、
このツツガムシに侵されないでいることが語源と思い込んでいましたが、
安否を気遣う言葉は「ツツガムシ」とはまったく関係なく、
丈夫で病気をしない状態を日本語で「恙無く(つつがなく)」と表現することと後に知り赤面しました。

しかし実際は「ツツガムシ病」は列記として存在しているのです。

野ネズミに寄生しているダニが持っているウイルスと細菌との中間のサイズの「リケッチア」菌で、
そのダニが人間に寄生、咬まれると感染する、
多分に風土病的色彩が強く、日本でも過去は東北地方に多く発症が見られた病気のようです。

高熱が出て全身に紅斑ができ、重症感染者は臓器不全に陥る危険もあります。

ところが最近はペットのイヌ、ネコ、プレーリードックなどにもこのダニが寄生し、
それを通じ日本だけでなく東南アジア、オーストラリアなど外国を含めこの感染症の発病があるようです。

このリケッチアによる感染症はほとんどがダニなどの吸血昆虫が媒介し、
これがペットに寄生し、ペットを介在して人間に感染するようです。

ことに今のペットは家族の仲間、飼い主と濃密な接触が日常の行為、
室内で飼育されている状態が多いので危険がいっぱいです。

口移しで餌を与えたり、一緒に寝たり、抱きしめて頬すりしたりは、
ダニやノミを介さなくても、ペットが持っている病毒菌はたやすく飼い主を感染します。

また糞や尿の処理が悪く部屋を汚染させていると、部屋中が感染媒体にもなります。

実際、真菌の「イヌ、ネコ糸状菌症」イヌ、ネコの線虫による「回虫症」
イヌ、ネコにも罹病する「結核」「黄色ブドウ状球菌感染症」「連鎖球菌感染」
などペットに感染する細菌や寄生虫は、たやすく人間にも感染します。

ネコの爪のひっかき傷で感染する「猫ひっかき病」も、
ネコに寄生するダニによっても感染しますがこれもリケッチアです。

ひっかかれたところ、ダニに咬まれたところは、
赤く腫れ熱が出て全身倦怠などの症状も出ます。

同じようネコからの感染が目立つものにリケッチアの「Q熱」があります。

ネコは無症状ですが人間に感染しますと、発熱、疲労感、
関節痛などインフルエンザと見間違う症状が出ます。

「日本紅斑熱」もマダニで、イヌ、ウサギ、ネズミなど媒介して感染、高熱、
頭痛、赤い斑点が皮膚に発生する病気です。

人に感染すると脱毛になったり、皮膚にはかゆみが発症する「疥癬症(かいせん)」
もイヌ、ネコが脱毛を起こし、かゆみを発症し毛並みが乱れる症状です。

これもダニを通じて感染したもので、
ペットと飼い主の強度接触がもたらした双方に発症する疥癬症です。

それやこれやで、可愛い愛玩動物があなたの命を奪う危険動物に変身しないよう、
日ごろのペットの状態観察が大切で、
またペットの飼育環境を清潔にすることが重要です。

ダニではないが同じ吸血昆虫のシラミ(虱)によって伝染するリケッチアの
怖い病気に「発疹チブス」があります。

第二次大戦が終わり、戦場から引き揚げてきた復員兵がこのシラミを日本に持ち込み、
衛生状態の悪い戦災浮浪者など風呂にも入らず、
汚れたままの生活を余儀なくさせられていた人たちに、大量発生した記憶があります。

このシラミが保菌した「発疹チブス」菌に感染しますと、
高熱と全身に赤い発疹ができ、最悪は死亡することも多く、
シラミ対策にいまは使われませんが有機塩素系殺虫剤「DDT粉剤」を
頭からかけられた浮浪者をずいぶん見ました。

わたしも中学生のころ駅前で、駐留軍のアメリカ兵に強制的にこの粉剤を
あっという間に掛けられた経験があります。

有機塩素系は危険薬物で発がん性があり、今は製造も流通もしていませんが、
そんなことを知らない当時、シラミ退治の特効殺虫剤で有難がられました。

ただしこの発疹チブスは、イヌ、ネコ、ネズミなどを中間宿主にしないで、
人間そのものが宿主で、シラミが媒介昆虫となり、人から人へ感染を拡大させただけに、
終戦直後の混乱した世情を一層困惑混乱させました。

リケッチアではありませんが小さな細菌のクラミジアよる「オウム病」もあります。

これの媒介者はオウムだけでなく小鳥など鳥類が感染する病気で、
これも人に感染しますと、インフルエンザ症状の肺炎、
気管支炎の症状が顕著で発熱倦怠感など、厄介な病気です。

カビの仲間の真菌(糸状菌)も非常に危険な病原菌です。

病原性の危険な真菌の代表は「アスペルギルス」「ガンジダ」「クリプトコッカス」「白癬菌」などですが、
これらのカビ菌がペットに寄生しダニを通して感染する病気に「皮膚糸状菌症」があります。

「かいせん症」と違い、イヌ、ネコにはあまり症状が出ず、
人の皮膚に円形の紅斑ができてかゆみを発生させます。

この夏私の脇腹にできたかゆみを伴った赤い発疹を医者は、
この真菌症の「白癬菌のたむし」ではないかと診断し、皮膚を採取して培養、
顕微鏡検査を2回にわたって行ったが、菌が検出されなかったようです。

しかし、真菌対応の塗り薬で治ったのですから、
カビ性の皮膚炎だったのでしょう。

ただし、我が家はペットもいないし、
接触した記憶もないので感染原因がわかりません。

ちなみに、この白癬菌は「水虫」、頭に出る「しらくも」、
股間にかゆみを起こす「いんきんたむし」などがあります。

「クリプトコッカス」もカビ細菌により鳥類(ハト)や、
イヌ、ネコに感染保菌が多く、この動物を通して人に感染しますと、
鼻炎、肺炎から最後は脳炎にまで進行するので注意がいります。

「アスペルギルス」のカビ毒も困ります。

私も養鶏場を経営していた昔、同業養鶏場でこのカビ菌で鶏が呼吸器病を発生し、
大きな被害を出した現状を見ています。

この同業の友人は、飼料タンクに発生したこのカビ菌が鶏に感染したことも知らず、
鶏の管理を続けたので、いつの間にか彼の肺に浸潤し、
気管支炎からカビ性肺炎になってで長期間通院するようになりました。

餌に発生するアスペルギルスのカビの恐ろしさの代表が、
青カビの「マイコトキシン」の毒素です。

これを食べた家畜や鶏は、消化器官臓器に大きなダメージを起こし死亡しますが、
人間にもこのカビ毒は死亡事故を引き起こします。

このようなカビ菌は私たちの周りにたくさん存在し、酒を造ったり、
醤油や味噌の発酵に役立つ善玉有能カビもアスペルギルスの仲間で、
また青カビから発見された抗生物質「ペニシリン」はことに有名です。

ところが巷に跋扈する真菌類のカビは、肺炎や皮膚炎を起こす悪玉が多く、
免疫力や抵抗力が低下した人や、乳幼児などには容易に感染、アレルギー症状を含め、しつこく病状を発生させます。

また生息場所も土の表面や土壌中、あるいは植物や動物と食物、
そして建物から部屋の中、風呂場からキッチンなど湿気の多いところは大好きであらゆる所に生存します。

またカビはダニの好物で、それを餌にダニは増殖、
そのダニはカビ菌を持ったままペットを経過しなくても、
あらゆる機会に直接的に人間に被害を与えます。

土壌と言えば土壌菌の中にも怖い菌が潜んでいます。
代表的なのは「炭疽菌」と「破傷風菌」で、
ともに人畜共通感染症で同時に家畜の法定伝染病として届け出を必要とする伝染病です。

「炭疽菌」は空気の好きな芽胞菌の「バチルス属」で強い菌です。

草原の中で芽胞(カプセル)の中で長期間生存も可能で、
牛や羊などの草食動物のお腹の中で繁殖し、
排泄物で土壌と草むらなどに循環されています。

「炭疽菌」が動物に感染しますと、敗血症を起こし死亡率が高く、
さらに動物を通して人間が感染しますと、まず皮膚に炭疽菌が付着し炎症を起こし、
リンパ腫瘍から最後は敗血症で生命の危機にもなります。

「破傷風」は「クロストリディウム テタニ菌」による毒素で、
強烈な症状が起きる感染症です。

この菌は空気の嫌いな芽胞菌で土壌の中にかなりの割合で生息し、
環境変化にも強い菌です。

ことにこの菌は傷口などから感染しますと、発熱から脳、脊髄の神経を犯し、
筋肉の緊張、顔面硬直麻痺を起こす神経毒素により到死率が高いです。

家畜も同様な感染経路と症状で、死亡率が高いのが特徴です。

「破傷風菌」の仲間には「ポツリヌス」「ウエルシュ菌」など毒性の強い菌が多く、
鶏の腸管に発生するウエルシュ菌は壊疽性腸炎を引き起こし
多大な損害を与えます。

私もブロイラー鳥の原種農場を経営しているとき、このウエルシュ菌、
クロストリディウム パアフェリンゲンスに感染し、高価な原種系の鶏を多数死なせ、大損害を被りました。

これらの真菌と土壌菌は、動物と人間の生活圏の間近に存在し、環境変化にも強く繁殖能力も旺盛で、
隙あらば動物と人間にいつでも危害を加える共通の感染菌で、
撲滅が難しい菌です。

次回は細菌による感染症と特殊な人畜共通の感染病に触れましょう。




人畜共通感染症の恐ろしさ(その1)

〜エボラ出血熱から鳥インフルエンザまで〜
(ペット、家畜、吸血昆虫からの感染症)


「人畜共通伝染病(Zoonosisズーノーシス)」と言う言葉は、前回、我が家の
ハクビシン騒動顛末のなかで使いました。

動物から人間へ感染する伝染性の病気の総称です。

犬、猫、小鳥などのペット、牛、豚、鶏などの家畜、ネズミ、サル、ハクビシン、蝙蝠等の野生動物、蚊、蚤、ダニなどの身近に生息する吸血昆虫などが持つ病原菌が宿主となって人間に感染し、深刻な病気を発生させることを「人畜共通感染症」とか「動物由来感染症」といいます。

ハクビシンも11年前中国で発生した恐ろしいSARS(重症急性呼吸器症候群)発症の中間宿主として、ウイルスを伝播(でんぱ)させた「動物由来感染症」の張本人として処置された過去があります。

ご承知のよう、地球上には私たちの目に見えない微生物や微小動物がたくさん存在し、その中には病原性を持ったウイルスや細菌、原虫、寄生虫などが、自分たちのコロニーを増やすため、適当な動物や植物に寄生し繁殖しています。

その病原体は機会があるごとに、繁殖条件の良い宿主動物に乗り換えることが生業で、最終的に恒温動物で免疫力の弱い人間に寄生することで大繁殖し暴れます。

その前の感染保菌宿主がペットだったり家畜だったり昆虫だったり人間の身近に存在、その動物を介してたやすく感染するのです。

いま世界で大問題になっている「エボラ出血熱」も蝙蝠のウイルスがサルに感染、宿主になったサルから何かの機会に人間に感染、そして人から人へと容易にウイルスが伝播し、完全な予防法と治療法がないまま、患者が増え死亡者が続出する所から、世界の保険機構を悩ましています。

まして、ウイルスの感染速度と拡大は、人間の移動の速さと行動範囲の大きさに比例します。

たとえば西アフリカで発生した「エボラ出血熱」にしても、アフリカはもとより欧米諸国からアジア、中東、中南米、オセアニアまで、人間の往来がある以上は感染の危険度はどの地域も同じです。

これと同じ潜在的に恐怖をもたらしている「人畜共通伝染病」のひとつが「鳥インフルエンザ」ではないでしょうか。

ご存知のよう、ここ数年前から世界の養鶏産業に多大な損害を与え、ことにアジア地区では、多くの人命が、このウイルス感染症で失われています。

10年前大問題になった「SARS」は終息し、ウイルスの影も見えませんが「鳥インフルエンザ」は現在でも、いろいろな形を変たウイルスとして残存、世界各地で鶏や水禽に被害をもたらしています。

ことに最近中国などで発生しているH7N9タイプのウイルスは、過去流行した強力なH5N1と異なり、鶏には顕著な症状が発生せず、いつの間にか人間に感染する忍者のようなウイルスで、もしこのウイルスが人に感染し、人型ウイルスに変わった時、人から人への感染が容易になり大発生となり、世界中をパンデミック(Pandemic)の恐怖に陥れるか分かりません。

ウイルスの発生原が鶏で、世界中には何百億羽と飼育されているだけに防ぎようがなく、さらに困ることは、渡り鳥はじめ各地方に常住している野鳥がウイルスの伝搬役割をするので、この病気の解決はますます困難です。

鶏の法定伝染病のひとつ、ウイルス病の「ニューカッスル」があります。

鶏にはインフルエンザと同じよう呼吸器障害で死亡率が高いですが、人間は呼吸器感染はなく目にウイルスが入ると結膜炎を引き起こします。

ウイルスの怖い伝染病のひとつに「HIV エイズ」があります。

この病原体もチンバンジーのウイルスが、人間に伝播したものと伝えられています。

この病気もアフリカの風土病的色彩が強かったものが、動物の生存地域まで開発という名のもとに人間が侵略し、容易にこのウイルスに感染、さらに人間交流の拡大により、世界的に感染を広めました。

ことにこの病気は、人間同士の生殖と生理的欲望の行為が、感染拡大と伝播の元凶ですから深刻です。

これらは代表的なウイルス病ですが、古典的なウイルス病に「狂犬病」があります。

この病気は犬と人間に同じような症状が発生、犬は狂い昏睡して死に、人間も神経症になり昏睡状態で死にます。

しかし日本では、飼育犬の狂犬病予防のワクチン摂取徹底で、この病気の心配はありませんが、開発途上国などへの旅行ではまだまだ注意が必要です。

そのほか蚊から伝染する「西ナイル熱」同じ蚊からの「日本脳炎(ポリオ)」1999年マレーシアで話題になった豚からの感染の「二パウイルス」は人間に脳炎を発生させます。

この夏、東京の代々木公園散策で発症した「デング熱」も蚊が媒介し、秋になっても蚊取り線香がよく売れて話題になりましたが、これは熱帯病のひとつで、赤道に近いところでの発症が常識でしたが、近年の温暖化により、亜熱帯以北の国々でも発生が多くなっています。

熱帯病で有名な蚊から伝播する病気に「マラリア」がありますが、これはウイルスでなく原虫病です。

原虫が血管に入り、赤血球を破壊し高熱に侵されますが、困ることにマラリア原虫は患者の中に定着し、媒介の宿主になることです。

このように人畜共通伝染病の中には、原虫や寄生虫などによる疾病もかなりあります。

家畜と関係の深い疾患に「トキソプラズマ」と「クリプトスポロジューム」があります。

この二つとも原虫によるもので、「トキソプラズマ」は妊婦に感染した場合、流産や胎児に先天的障害が起きますので危険です。

豚肉や牛肉の生肉からの感染が話題にされますが、猫なども中間宿主で糞の中にこの原虫のオーシスト(卵)が排泄され、その感染危険度は生肉より高いでしょう。

「クリプトスポロジューム」は5ミクロンくらいの極小の原虫で、ネズミなども宿主ですが、牛、鶏などの糞便を通じ土壌や飲水が汚染され、地域住民に下痢などの集団中毒を起こした事件が各国にあります。

現在でも日本の乳牛と肥育牛の畜産農場ではこの病気に悩まされています。

ことに鶏や牛などに感染するもう一つのコクシジュームという原虫病や、クロストリジューム菌などと合併し発病しますと、血便と下痢便発生で死亡事故も含め被害が大きくなります。

「クリプトスポロジューム」には特効薬がありません。

唯一この3種類の原虫と細菌を殺し治療できるのは、私どもが取り扱っている生菌剤と酵素で、ことに仔牛の斃死を防ぐ実績では世界一で、日本でも予防治療に使われます。

ちなみにこの生菌剤は安全で、人畜共通伝染病の代表、サルモネラ菌、大腸菌O157、カンピロバクターなどの食中毒菌にも効果があり、薬事法で薬剤が使えない鶏卵生産農場では、産卵期間中の病気対策に多く使われていますので、日本産の卵は生で食べても安心です。

さて寄生虫の感染に「エキノコックス」があります。

キタキツネが中間宿主で、それゆえ北海道に発病者が多くいます。

もとより犬にも寄生する条虫の仲間で肝臓障害を起こします。

有名な犬の病気「フィラリア」も原虫病で、蚊などによって伝播しますが、人間にも感染して下痢症状や胃腸炎を起こします。

「アニサキス」は淡水魚から感染する線虫の回虫症です。

魚類からの感染はほかに「肺吸虫症、肺ジストマ」「肝吸虫症、肝ジストマ」鮭や鱒から感染する条虫の「サナダ虫」など、動物以外の魚の生肉(刺身)からの感染も注意が必要です。

日本人は生ものが好きで、生卵から魚の刺身や魚卵、はては牛や豚の肝臓の刺身や鳥や鹿の生肉、スッポンや蛇の生血など、私も過去にこれらの食品を喜んで食べていました。

今でも生卵と魚の刺身は大好物ですが、いずれにしろ絶対安心はないと思います。

ことに動物の生肉と血液や内臓は危険度が高く、寄生虫、原虫の感染だけでなく細菌性の病気の感染はもっと深刻です。

ですから加熱しない生肉や血液は食べないことです。

今回はその危険度の高いウイルスの感染症と、吸血昆虫などの蚊と原虫、寄生虫の感染症を紹介しましたがまだすべてではないです。

また動物由来の病原菌には細菌、真菌(カビ)、リケッチア、プリオンタンパクの狂牛病など沢山ありますが、これらは後半に紹介しましょう。


スポーツ選手と栄養

〜三大栄養素とビタミン、ミネラルの効用〜
(怖い活性酸素の除去と運動選手の対応)


スポーツの季節になりました。

2014年9月〜10月にかけてアジアスポーツの祭典(アジアオリンピック)
が韓国仁川(インチョン)で開催され、各国のから派遣された選手たちによる、
各競技での活躍で盛り上がっています。

鍛え上げられた肉体の活動は、一流スポーツ選手だけがもつ感動を私たちに与えます。

このすぐれた肉体と活動力は一朝一夕には成し遂げられるものではなく、
長期間にわたる厳しい鍛錬と訓練のたまものと考えられます。

さらにこの素晴らしい肉体を作るために欠かせないのが、アスリートたちの栄養補給です。

栄養とは食事のことです。

ただし一般人と異なるところは、骨格と弾力性ある敏捷な筋肉を作る為、
また活動するエネルギー供給に適した、栄養素のバランスを考えた食事のようです。

ただし、人により育った環境によりまた嗜好により、食べ物(食材)は
いろいろですが、大切なのはそのトータルバランスで、タンパク質、炭水化物、
脂肪の三大栄養素の比率と、体調を調える潤滑油のビタミンミネラルの摂取要領です。


1、タンパク質

どれもこれも大切ですが、アスリートたちの素晴らしい肉体を作るにはまずタンパク質です。

タンパク質は骨格と筋肉と臓器を作る構成成分ですし、血液、リンパなど
体液の構成要素でもあり、さらに酵素、免疫力、ホルモンの原料でもあります。

ただし一遍にとりすぎますと吸収消化ができず、内臓に負担がかかりことに
腎臓機能が障害を起こし、高尿酸結晶の危険も招きます。

出来たら何回かに分散がよいのですが、一日3回の食事習慣の分散で十分でしょう。

アスリートたちの筋肉の増加と疲労改善などに必要なタンパク量は、
体重1Kgあたり1日1.5g〜2gと言われています。

もし80Kgの体重の選手なら1日120gから160gが必要になります。

それを補充するのに必要な量は、白米ごはん野菜や果物では無理です。

脂身の少ない牛ヒレ肉では600g、赤身のマグロ、カツオなどでは500g、
植物タンパクの王様大豆ですト350gですが、納豆になりますと水分が
あるので730gとなります。

これはあくまで単品で摂った場合の話で、何種類もの食材から摂取する
トータルが120gで、それを少なくとも3食に分けますから、難しくはありません。

タンパク質のカロリーは1g4カロリーですから、1日量120gのタンパク
摂取ですと、合計で480キロカロリーになります。

単品食品ののタンパク量から見ますと、100gあたりの含有量では、
鶏のササミ、皮なしのムネ肉などは23g、豚のひれ肉23gで脂肪が1.9g
ですが、牛サーロインは17gのタンパク質に対し47gの脂肪ですから、
ステーキ肉を食べて筋肉をつけるには脂が邪魔です。

マグロの赤身は26gに対し脂肪は1.4gと低く、カツオも25gで脂肪は
0.5gで青魚含め健康的です。

ちなみに成人男子の1日のタンパク摂取量は80g、女性で60gと言われています。


2、炭水化物

運動エネルギーの原動力は炭水化物です。

炭水化物とは糖質と植物繊維の総称で、ことに穀類、豆類、イモ類、海藻類に
多く、当然糖分の多いお菓子類も高炭水化物食品です。

瞬間的に活動するエネルギーは炭水化物が絶対必要で、もし不足すると、
タンパク質から取り込み、筋肉にダメージが起こります。

ただし糖分の摂りすぎは、中性脂肪として肝臓に蓄えられ、肥満、高脂血症、
糖尿病の引き金にもなりますが、不足すると思考力の低下と活動力が鈍り生気がなくなります。

小学生、中学生の子供が朝食抜き、炭水化物抜きだと、午前中の勉強に集中できないといいます。

スポーツ選手の機敏な判断力や対応力、持久力なども炭水化物のエネルギーが充当します。

アスリートに必要な炭水化物の1日量は、体重1kgあたり6〜10gで、
80kgの体重では640g平均となります。

ちなみにカロリー計算しますと、炭水化物1gは4キロカロリーですので、
トータル2560キロカロリーになります。

穀類(乾物)100g中の炭水化物量の多いものはコーンフレークで83g、
白玉粉で80g、小麦粉で75gにもなりますが、水分を入れて加工します
ので食べるときは低くなります。

調理したものでは餅の50g、食パンの48g、ごはんで37g、中華麺が
38g、焼き芋が39gぐらいです。

なんといっても高いのが砂糖そのもので、精製上白糖は99g、飴で97g、
炭酸飲料も13g、果物はバナナ22g、リンゴ15g、ブドウ16gなど
ですが、干しブドウや干し柿などは、80g、70gと乾燥したものは
カロリーが凝縮されています。


3、脂肪

次に脂質ですが、これも運動エネルギーに変えられます。

ことに瞬発力や瞬間的熱源として脂質は燃えやすく利用しやすいです。

体の構成組織の中では細胞膜、神経組織、核酸などの構成成分で、脂溶性
ビタミンの吸収には大切です。

ただ過剰摂取は肥満、糖尿病、高脂血症、動脈硬化の引き金となる危険な
物質であることは、周知の事実です。

アスリートに必要な脂質は1Kgあたり0.8〜1gぐらいで80Kgの
選手で72gですが、ことカロリー計算では脂肪は1g9キロカロリーと高いので、
650キロカロリーとなります。

アスリートが好む肉類は、食品のなかでは脂肪分が高く、
そのことが美味しさになり、牛のバラ肉で50g、サーロインステーキで47g、
ベーコンで39gですから肉料理大好きが増えます。

牛肉と比較すると豚肉は意外と脂質が低くロース肉で19gですが、
脂身の多い豚ばら肉は35gと高いです。

鶏の皮付き肉では14g前後、皮なし胸肉になりますと1.5g、
ササミは0.8gと低くタンパク質が高いので、ダイエット食には推奨できます。

意外と高いのがナッツ類、マカダミアンナッツで77g、クルミで67g、
ビスタチオが65g、アーモンド53g、バターピーナッツ51gです。

油は100%脂質ですので、トンカツや鶏から揚げなどフライものや、
油いため料理は脂肪が高くなることは先刻承知ですが、脂の美味さが
食事の美味しさと感じているアスリートは多いので、油脂過剰に
ならないようバランスが大切です。

アスリートだけでなく一般人も脂質から摂取するカロリーは、
必要カロリーの20〜30%以内にとどめるのが健康的です。

さてアスリートの活動を支える総カロリーは、タンパク質、炭水化物、
脂肪合わせますと3690キロカロリーとなりますが、体重やスポーツの
種類、運動量また年齢などにより、摂取量は幅があります。。

また競技の種類によって、消費カロリーの違いがありますし、
室内競技と太陽のもとでカロリー発散する野外競技とでは、カロリーの消耗も違いますし、
瞬発力を必要とする競技と長時間にわたる持続力を必要とする競技とでは、
体型と体力の作り方も違うでしょう。

相撲、柔道、ボクシングのような競技は、体格と体重が重要なカギに
なりますが、陸上競技のような脚力、背筋、腹筋、大腿筋などを鍛え、
持久力を必要とする競技は、体重は軽量が優位です。

おのずから訓練の仕方も違いますし、栄養の摂り方も変わるでしょう。

それぞれにコーチ、トレーナーが指導し、栄養士も万全を期して疎漏の無いよう、
体格と体力作りに科学的に計算さた食事メニューを作ると思います。


4、ビタミン、ミネラル

三大栄養素が表の栄養素とすれば、影の栄養素がビタミンとミネラルでしょう。

というのも表舞台のタンパク質も、炭水化物もその働きをまっとうする
には、このビタミンとミネラルの補助を仰ぎ、また橋渡しをして
もらわないと、本来の機能が発揮できません。

筋肉の合成には水溶性のビタミンB6の働きが必要ですし、
炭水化物からエネルギーを作るには、酵素と補酵素が必要でその橋渡しもビタミンB群です。

筋肉細胞も絶えず新陳代謝し、リフレッシュしますその時出る老廃物の
処理もビタミンとミネラルの役割です。

ビタミンはご存知のように水溶性と脂溶性があります。

水溶性はビタミンCと葉酸とビオチンを含んだB群で、熱に弱く水分と
一緒に体外に放出されやすく、脂溶性はA、D、E、K、などで、
体の中に蓄積されます。

これらのビタミンはそれぞれ役割分担があり、それぞれが独特でユニークな働きをします。

もしこれらビタミンのいくつかが欠乏すると、重大な病気の引き金にも
なりますし、ストレスに弱くなり精神不安定にまでなります。

当然、運動神経の不活発につながり、アスリートの生命力に影響を及ぼします。

疲れが抜けない、体が重い、成績が向上しない、無気力で集中できない
などは、ビタミン不足のひとつの症状です。

ビタミンが躍動的な肉体への補助活動とすれば、ミネラルは基本的な
人体構成に欠かすことのできない微量物質です。

地球上の全ての動物の誕生にまで話がさかのぼりますが、私たちは
地球上に酸素が出現した、そのころの海から生まれ、海の中に溶け込んで
いた微量元素ミネラルを活用して、人体構成がなされた歴史があります。

その際にミネラルが人間の生命構造の骨幹となり、酸素を燃やして熱源
として生命活動しています。

お分かりのようにミネラルは元素です。

その元素はそれぞれの機能のまま生命維持の重要な働きをしています。

その一部を紹介すると、カルシウムとリンは骨格を作りますし、鉄や銅は
血液ヘモクロビンに関係し酸素活用の重要ミネラルですし、亜鉛は
タンパク質合成に役立ち、マグネシウムは酵素生産に必要ですし、
カリウム、ナトリウムは生体機能をコントロールし、セレンは抗酸化剤として重要です。

これらのミネラルやビタミンは原則として、食品のなかに存在し三大栄養素を
摂取するとき、同時に取り込みます。

水溶性ビタミンは多く野菜類に含まれますので、加熱しないで食べるサラダ
などは適当ですし、魚類にも多いです。

鶏卵は生命体生産のためのミネラル、ビタミンはそろっていますし、
肉類には概ねミネラルが含有されています。

あらゆる食品をまんべんなく摂取していますと、全ての栄養素は過不足なく
バランスよく摂取できますが、一つ注意したいのは、激しい運動を連続して
続けるアスリートの身体をむしばむものの活性酸素の対応が意外とおろそかになっています。


5、活性酸素の怖さ

私たちは酸素で生きる好気性動物です。

酸素を血液に取り込み、体中に循環させ細胞を活性させ新陳代謝を促進し
生命体を維持します。

ところがこの酸素は非常に暴れ者で危険元素です。

それは物質を酸化させて消滅させたり、炭水化物を酸素と反応させ、
二酸化炭素と水に変える化学反応で熱と光を出し燃焼する火事の元凶になる元素です。

酸化とは酸素原子の周りを回る8個の電子が不安定で、絶えず外に飛び出し
マイナスになると、近くの物質から電子を奪い、奪われた物質が傷つくことです。

この活動を活性酸素と呼びます。

活性酸素に侵されると肉体の老化は進みますし、細胞は傷んで癌や各種
病気発症の引き金になります。


ところで「スポーツ選手は短命の人が多い」と一般にいわれるのは、
運動時に発生する活性酸素が過剰が原因です。

そもそも私たちが呼吸、飲食などで取り込む酸素の2〜3%は代謝の時、
活性酸素になります。

ですから酸素量を多く取り込む人は活性酸素の発生が多くなります。

スポーツ選手は酸素取り込みが多い代表ですし、さらに激しい運動時、
一時的に筋肉が緊張、虚血状態になり、そのあと血液が再流するとき、
激しく多量の活性酸素が発生します。

運動選手は筋肉の緊張の連続ですので、絶えず活性酸素を大量に作り
続けていることになります。

そのほか、太陽のもとでの日光を浴びての野外運動は、紫外線と放射線とに
犯されます。

これら光線は活性酸素の親玉です。

都会に溢れる排気ガスや、空気中の塵埃なども、活性酸素を知らずの内に
体内で発生させます。

また運動選手は肉体的、精神的な緊張を強いられます、それはストレスと
なって、その都度活性酸素を体内で発生させます。

食事量が多いことも目に見えない活性酸素を作りますし、
食品添加物やアルコール飲料の摂りすぎ、
タバコの吸いすぎはすべて多量の活性酸素を作ります。

このように総合的に見ますと、運動選手は運動をあまりしない人と比べると、
2倍から3倍の活性酸素と闘うことになります。

その活性酸素の攻撃が、知らぬ間に体内細胞に多くの傷を作り、
傷が修復されないまま時間が経過しますと、生命維持に支障をきたす、
さまざまな障害が発生する恐れが出ます。


6、活性酸素に打ち勝つ

体の中に発生した活性酸素をすぐに除去しないと、スポーツ生命も短くなる
恐れがありますから、現役アスリートもこれと積極的に戦う心掛けが大切です。

幸いなことに人間の機能に、活性酸素と闘う物質が用意されています。

そもそも酸素を活用して生命を維持する構造の人間は、この酸素と闘う防御
物質を作り、また自然のなかの活性酸素を除去する物質を利用して防御策を作りました。

それを抗酸化物質と言いい、さまざまな機能を持った体内で作った酵素、
食べ物で摂取したビタミンとミネラル、それと抗酸化(ポリフェノール)食品です。

体内の酵素でよく知られているのがSODで、できたての活性酸素を除去
します、その後カタラーゼ、ぺルオキシダーゼなど、形の違う活性酸素を
それぞれ違った機能で除去します。

さらにビタミンCとE、ミネラルのセレンや亜鉛も抗酸化剤ですし、
色の濃い野菜なども抗酸化力が高いです。

さて、私たちはこの活性酸素が及ぼす害が、選手の記録更新を妨げ、
さらに選手寿命を短縮させ、さては運動選手だったことで長寿になれないことを
深く憂慮し、強い活性酸素除去能力を発揮し、
なおかつ高いプロテイン能力を持った製剤を数年前開発しました。

原料は植物性プロテインの代表大豆を使い、
その胚芽が持つ抗酸化物質を酵素触媒し抗酸化能力を高めました。

タンパク質サプリメントとしても70%を超える高タンパクです。

植物由来の抗酸化物質のブルーベリーのアントシアニン、お茶のカテキン、
ゴマのセサミン、トマトのリコピンなどと比べ、何倍かの抗酸化力が
検定で証明されています。

それ以前に、運動選手だけでなく、美容とダイエット、健康増進を図る
中高年のご婦人方からの、効果が高く体質が変わりシミやシワが減り、
便秘が治り、睡眠が深く体調抜群のお褒めをいただいています。

さらにプロ野球選手、プロゴルファー、プロレスラーなどの体を資本と
するアスリートから愛用され、高校野球、高校ラグビー、サッカー、
スキー、マラソン、トライアスロンの選手達も愛用者になっています。

その理由は疲れない、スタミナが続く、記録が伸びるなど様々ですが、
基本的には活性酸素を除去する能力が高いことが、
細胞の傷と疲労を除去していることと思います。

最後に、運動選手は肉体の鍛錬と競技上達の練習、
それを成し遂げるバランスのとれた栄養摂取が大切ですが、
スポーツ選手ゆえに多く消費する酸素の害をいかに防ぐかも、
大事なアイテムと考えましょう。











豚肉、鶏肉、卵の安全性

〜台湾の病気発生状況と薬剤多投の現実〜
(経済的発展淘汰かな生活が安全な肉と卵を作る)


先週、2014年8月26日より28日まで、台湾に仕事で滞在しました。

台湾には、年初めの1月14日から5日間と、7月の第1週にも6日間訪問しましたので、今年は合計3回になります。

その目的はほとんど畜産に関連した、養豚、養鶏場、または飼料会社や取引先の数社です。

そのなかで問題を抱えているのが養鶏場で、ことに種鶏孵化場では生産した雛にまで病気が移行し、生産者との間でクレームが生じている事実を聞かされました。

それがため飼育時に発生する病気対策と、それに対応する予防治療方法、また生産物へ移行しない方策、加えて鶏肉や卵の安全性を確保する飼養管理の話に集中します。

ことに台湾は、鳥インフルエンザ、豚の口蹄疫が終息せず、さらにサルモネラ、大腸菌、クロストリジューム、コクシジュームなど、感染性病気が蔓延し、生産性が落ち込んでいる現状があり、この解決は早急にしなければなりません。

それらの感染症の中には、人間への感染で食中毒を起こす危険もあり、また病気治療に薬品の大量投与で対応する危険が重なり合っている現実を知りました。


ご存知のよう、いま世界全体が食品の安全性に、ことに畜産物の薬品残留と病原菌の汚染ついては、強い関心を持っています。

それは国内で生産するものから、輸入食品全てに対して同じですが、ことに国内産についてはより監視の目が官民ともに厳しくなっています。

ことに経済的に発達し、国民の生活レベルが向上した国々の、食に対する安全性への関心はひときわ高く、台湾もこの数年、政府指導で生産段階から流通段階まで、食品生産上衛生的な危害が発生しないよう厳しい監視が行われていると聞きます。

私の知る台湾の20〜30年前までは、食料生産の現場も、食品市場も食堂も衛生管理がよく整っているとは決して言えない状態で、私が肉や卵の生産現場で衛生面での欠陥を指摘しても「台湾ではかまいません」との答えでしたが、たしかに最近の台湾は急激に変化しています。

ことに食堂の美的水準は、厨房からテーブル、サービスをするウェイトレスからウェイターまで、衛生的マナーと行動は隔世の感があります。

「衣食足りて礼節を知る」ということわざがありますが、豊かさが人間の心と常識を変えていき、見えないところでも正しい行動と、責任を負う心ができるのです。

前に中国での経験で、病原菌が感染した肉でも加熱すれば問題ないと言った生産者の話をしましたが、これは心が貧しさの表れで、中国と中国人の食物に対する常識と無責任さと無智を物語るものです。

病原菌に感染した事実の究明より、結果問題を起こさなければ良いではないかの心では、安心安全の食品はほど遠いです。

ところで私が関係する台湾の畜産業者の中には、まだ心の貧しい、自分だけがよければその肉や卵を食べる人への思いやりが欠ける人が見受けられます。

その一つの表れが、薬品の多投です。

ご存知ない方も多いので少し説明しますが、牛、豚、鶏にも人間と同じように四百四病があります。

ウイルス病からバクテリアの感染症、原虫病から回虫などの寄生虫、ダニや羽虫また蚊などから感染するマラリア的病気など、そのすべてに薬品が開発されています。

また病気によってはワクチンが開発されています。

これらの病気に感染すれば、生産者は薬品を使い治療予防するのは当然で、そのことが即安全性に問題があるとは言えません。

ただし薬品の効果だけに頼りすぎ、大切な病気感染を防ぐ環境整備や、従業員の衛生管理の知識と実行を忘れ、問題が起きたら薬で解決する習慣と、さらに病気侵入を恐れ、予防的に常時使つづけることが問題なのです。

使い続ければ病原菌も薬に対して抵抗力を持ち、病気はいつまでたっても治りません。

さらに困ったことは、畜産に使用する治療薬の多くが、人間の感染症に使用する抗生物質や抗菌剤とダブることです。

これらの治療薬は肉や卵の中に残留することもあり、その肉や卵を人間が食べていますと、知らぬ間に病原菌が薬剤に耐性ができてしまい、本当の病気になった時すべての抗生物質が効かなくなることです。

こんな病原菌を「スーパーバグ」と呼び、全ての薬剤に抵抗性を持つ多剤耐性菌となるのです。

本来薬剤で治る感染症の細菌が耐性があるため治らず、その結果全世界では年間500万人を超える命が失われているとも言われます。

当然この多剤耐性菌の増加原因に、畜産業界の薬品使用の多さが問題にされます。

家畜家禽に発生する病気の治療薬の乱用と、さらに配合飼料に成長促進剤として使用されている薬剤の長期間多投が、他の治療薬の薬効にも影響し、感染症が治りにくくなり、だんだん投与量が増加しなければならない結果も生みました。

畜産物生産は経済行為ですので、コストが少なく生産量が増えれば利益を生みますし、また価格も低下し消費者も喜びます。

それがため、薬害が少ないと認められている抗生物質などが成長促進剤として各国の政府は認証しています。

日本も台湾も同じです。

これが恒常的に長期的に使われていることが、病原菌にどのような変化と耐性を作ってきたかの検証はできていません。

病気を予防したり治すために使う薬が、さらに病気を呼び起こす発火点になる、皮肉な現象にもなっているかもしれません。

さらに問題なのは、この抗生物質が動物腸内に生息する善玉菌を殺して、腸管内の環境が脆弱になることです。

こんな弱い腸管を作っては非常に危険です。

動物の腸の健全性はその動物の健康と免疫向上を図る大事な器官で、善玉菌の乳酸菌やビフィズス菌が失われては、成長も生産性も落ち込みます。

私は台湾の幾つかの飼料会社の研究所の研究員との面会を重ね、台湾の実情と薬品の現状を聞く機会があり、多くの病原菌に薬品耐性ができ効果が無くなっている事実を知りました。

それは今まで、安易に薬品だけを頼りに病気対策を立て、まして大量購入すれば単価が安くなる薬品会社の戦略にはまった結果です。

この話は台湾だけでなく、世界共通の現状のようですが、ことに発展途上国の生産者は、病気対策に考えなしに安易に薬品を使いすぎています。

また薬品会社も代理店も自社で作った都合の良いデータを、知識の薄い生産者説得に使用、営業的に無償サンプルなどばらまいて使用量を増やさせます。

使用量が増えると、薬品残留の肉や卵が増えることで、人間への危害はますます増えますが、生産現場ではそれには神経を使いません。

翻って日本の現状はどうでしょう。

確かに国としての薬品使用量は台湾より多いです。

それは飼育している動物の数が多いからで、実質的には一頭当たりの使用量は台湾よりかなり少ないです。

それは日本の生産者が、可能な限り薬品を使わない生産管理を行い、動物を飼育する環境整備と、畜舎の清掃と洗浄、消毒と燻蒸などバイオセキュリティーの徹底をし、健康管理を図る管理システムを構築した農場が増えたことです。

さらに薬を使わないで動物を飼育する、矜持(心の誇り)を持つ生産者が多く輩出されたからでしょう。

そんななかで、養豚だけは薬品使用量が多いことが気になります。

アメリカなどから沢山の豚肉が輸入されている今日、それを迎えうつ国産の豚肉の安全安心は大丈夫なのか心配です。

鶏卵は薬事法で薬品使用が禁止されていますので、産卵期間中はつかいません。ただし卵生産時でも鶏は病気になりますが、それでも薬が使えません。

使ったらその期間の卵は販売してはいけない法律があり、もし販売したら営業停止など、企業存続に影響する事態になります。

これは大変なことです。

幸いなことに私たちが開発した生菌剤(プロバイオティック)は、腸内で発生する感染症の細菌の増殖を強力に防ぐ能力が優れていて、多くの養鶏家が採用していただいています。

欠点としては薬品より高価なことです。

ただし薬品を使えばその期間の卵は法律上販売できませんが、我々の生菌剤は納豆菌、乳酸菌、病原菌を分解する酵素などでできている有機製剤なので、卵は販売できますし、健康もたちまち回復し産卵も元に戻ります。

薬品使用で販売できないマイナスを考えると、決して高くはありません。

さらに鶏卵生産者の気持ちの中に、安全安心の卵を消費者に届けようとする、積極的な心の持ち方があるからです。

この生菌剤は目下、韓国、タイ、エジプト、バングラディッシュなどへ輸出していますが、使用数量は日本の比ではありません。

そのほかの国々は、経済的に有利な薬品依存の国となります。

ただし薬品を使用しでも、サルモネラ、カンピロバクター、大腸菌O157など、人間に食中毒を起こす細菌はなかなか消えていません。

それゆえ私は東南アジア、中国、韓国、台湾では、決して生卵は食べませんし半熟卵も遠慮します。

というのもこれらの国々の養鶏事情をよく知っているので、自己防衛のつもりです。

唯一日本では生卵も半熟卵も安心して食べています。

薬品使用に厳しい規制がある国はEU諸国で、ことに治療に使う抗生物質には神経質です。

それはとりもなおさず人間への薬品残留危害を防ぐ目的です。

アメリカも食品薬品局(FDA)は、薬品の危険性を十分認識していますが、薬品会社と畜産生産者団体の強い反対にあって、規制が緩いです。

そんな国から牛肉や豚肉、鶏肉がTPPという自由貿易の名のもとに、無制限に輸入されることを私はおそれます。

こんな状態の世界ですが、日本の生産者(ことに鶏卵)は、目に見えないところで、消費者に安全を届ける努力をしているのは素晴らしいです。


さて台湾はどうでしょう。

台湾も薬品使用には厳しい規制があり、日本同様産卵期間中の鶏には薬品の使用は禁止されています。

問題がそれが正しく実行されているかいないかです。

巷間伝わるところによりますと、これが徹底されず無断使用が横行し、見かねた政府が徹底的に実行するよう強い行政指導に乗り出したようです。

やがて日本と同じ薬品残留のない、サルモネラフリーの鶏卵が生産されましょう。それを期待します。

さらに鶏卵だけでなく、鶏肉も豚肉も牛肉もアヒルの肉も同じ状態にすることが先進国の行政です。

ところで薬品使用を軽減すれば、病気発生の危険が増えます。

これがこれからの病気との新しい闘いです。

飼養環境の整備や消毒など、物理的防疫体制だけでは防ぎきれない現実となります。

動物にダメージを与える病気だけでなく、食品としての肉、卵に感染する病原菌、サルモネラ、カンピロバクター、病原性大腸菌のO157やブドウ状球菌なども防がなければいけません。

これらの病原菌の危険をも、生産者は生産物から除去しなければいけません。

すなわち、これからの肉や卵の正しい規格は、可能な限り無薬、無菌が条件となります。

残念なことに台湾では、無薬の計画は立てられるが、無菌にすることが難しい現状でしょう。

その背景には中華料理は全て加熱する料理で、過熱により病原菌は死滅するから気にしない感覚が根強く、サルモネラやカンピロバクターの名前さえも知らない養鶏業者がいるくらいです。

しかし最近の中華料理は国際化し、コース料理やセット料理には生野菜のサラダや、刺身など新鮮さ演出する料理も出されます。

また西洋料理のレストランも増え、非加熱料理も多く見受けます。

これら加熱処理しない食品は、同じ厨房内で処理される肉、卵から、容易に汚染される危険があります。

家庭のキッチンも同じ条件で危険があります。

これらを段階的に是正するには、台湾の人たちの衛生観念の進歩と、畜産業者の生産理念の変化が大切です。

今回私が面会したのは養鶏関係者ですが、この方たちは進歩的な考えの生産者で、薬品使用を低減し、なおかつ病原菌汚染を無くす飼養管理に賛成しています。

それにはかなりの改革が必要で、現状の常識を打ち破らなくてはなりません。

安全な食品を作る方法にHACCP(危害分析管理法)があります。

畜産管理にもこの方法が取り入れられ、日本の畜産農場のかなりの数が、承認を受けています。

HACCPを行うことにより、自分の農場の欠点がわかり、安全性を高めるための是正ポイントが判明します。

それは日々の管理行動とその記録です。

その記録が正しければ、やがては生産性も向上しますし、薬品の使い方にも無駄が無くなります。

それ以上に薬品を使わなくても、健康的な動物が育てられると思います。

台湾でも農場HACCPを実行することができれば大きな飛躍です。

それは畜産業全体の発展でしょうし、台湾の利益です。

やがて台湾の消費者に安全安心を届けられる基礎が出来ます、それにより国民の健康は今以上更新するでしょう。

そんな気概を持った畜産業者が排出されることが、将来の畜産業の発展になるでしょうし、それが成功すれば台湾に、新しい豚肉、鶏肉、卵の安全基準ができます。

その目的に私たちが、また私たちが提供する生菌剤が、少しでもお手伝いできたら幸せです。


高齢化と認知症

〜徘徊と行方不明認知症の社会的問題〜
(老人4分の1が認知症予備軍、ならないための10か条) 


今年2014年5月12日、NHKのニュース番組を何気なく見ていたら、
7年間行方不明の女性が群馬県のある介護センターで発見され、
その女性の夫が探していた妻であることを確認し、
7年ぶりの対面となったニュースが流れました。

なぜ発見されたのか、そのきっかけになったのは、
NHKが前日の5月11日に放送した「知られざる徘徊の実態」という
ドキュメンタリー番組でした。

認知症患者の徘徊(はいかい)と行方不明、
この社会問題を提起する報道特集に、
行方不明者の一人としてこの女性の顔が画面に映し出されたからです。

この女性は典型的な認知症で失語症と紹介され、
ただし介護担当者からヤナギダという名前が衣服に書かれていたと説明があり、
その番組を偶然見ていた夫からの問い合わせで、
7年間探し続けた行方不明の68歳の妻であることが判明したわけです。

まさに偶然で、奇跡的な出来事で何かほっとする話でした。

更に奇跡的な偶然は重なるもので、夫の話によると5月12日は二人の結婚記念日、
この記念日までに見つからなければ、仕方なく死亡届を提出する気持ちになっていたようです。

東京浅草の住民であったこの女性が、行方不明になった直後、
役所から警察までに捜索願いを出し、更に尋ね人の顔写真入りのポスターを3万枚ほど作成、
関東一円にも配布して探し続けたのに、なぜ見つかるまで7年も掛かってしまったのでしょうか。

認知症の典型的な症状の、名前、住所、年齢、家族構造、
なぜ東京からかなり離れた群馬県に居たのかなど、すべてを忘れ答えられない本人から、
唯一間違った名前を教えられ、そのため広域に通達した迷子情報に記載された名前が、
違っていたことが発見が遅れた理由のようです。

しかし、ことはともあれ、7年ぶりに家族に引き取られた女性は幸運でした。

だが果たして夫や家族と面会しても、記憶が蘇り再会を理解し感動したか否かは知りません。

このような徘徊して行方不明になるのは、認知症患者のひとつの行動パターンで困ったことですが、
今日現在の厚労省の統計では、徘徊の結果行方不明になって、
届け出される件数は年間1万件を超えるようです。

そのうちの半分ぐらいはすぐに見つかったり、
また本人が気付いて自分で帰宅したり、数日、数か月の間に発見され引き取られたりしてますが、
不幸にも死亡して見つかったケースも多いようです。

更に1年経過しても、見つからない行方不明者が200名を超えるようです。

見つからない患者はどこへ行ったのか、生命はどうなのか、そんな心配も起きます。

ところで私の自宅は横浜で、東京の事務所まで通勤するのに電車を利用します。

この電車が運転中急に停車し
「線路上に人が立ち入ったため、安全確認のため一時停車しました」
との車内アナウンスに遭遇することが再三あります。

時には「人身事故発生で、しばらく運転できません」となると
数時間以上の運転休止となります。

そんな時、これは認知症患者の徘徊が起こした事故ではないかと疑います。

認知症患者の典型的な症状は、時間と場所と人と物がわからない見当識の欠落ですが、
症状が進行しますと、見たものがなんであったかが分からなくなる失認症となり、
鉄道の線路が危険なことなどは認識できなくなります。

徘徊の途中そこが踏切や、鉄柵で囲まれている侵入禁止地帯などの認識がなく、
線路に入り込み歩き始めてしまう、一般人から見たら考えられない行動が、
認知症患者の典型行動です。

2012年の鉄道事故の例を見ますと、811件で死亡が295名、
その中に徘徊の結果線路への立ち入りで亡くなった認知症患者が何人だったかの数字はわかりませんが、
2012年まで8年間に起きた認知症事故は149件、
死亡が115名という統計がありました。

その死亡率の高さが目を引きます。

余談ですが、事故を起こされた鉄道会社の損失も馬鹿に出来ず、
その損害金額を遺族に請求し、支払い問題でトラブルになるケースも再三です。

このような問題をなくすには、鉄道の線路をすべて高架にするか、
踏切をなくす整備が必要でしょう。

それでも駅のプラットホームから、線路に立ち入ることもあるようで、
こうなると防御しようがありません。

さあ、このように認知症と徘徊は社会問題にもなり、
看護している家族だけでは患者の行動を四六時中監視することは出来かねるような状態のようです。

そこで行政や警察はもとより、近隣住民も参加して、
認知症患者の徘徊行動に注意を払う必要が出てきます。

まして徘徊老人を含め、認知症になる年代は65歳すぎの高齢者。

多くが老夫婦二人であったり、一人り暮らしの老人です。

ある統計を見ますと、現在の高齢者の居住状態は、一人暮らしが23%、
高齢者夫婦二人きりが30%、未婚の子供と同居が20%、
その他27%という数字があります。

ご承知のように最近の日本の家族事情は、結婚後の子供たちは両親と別居することが多く、
さらに自活するようになった子供も、親元から離れる核家族化が進んでいます。

それゆえ、老夫婦だけや配偶者に先立たれた一人暮らしの老人所帯が増えています。

このような状況下で認知症が発生しますと、老人が老人を看護するか、
介護する人のいないまま認知症と闘う孤独老人になります。

こうなると、当事者能力が欠落した認知症の人に、その責任を求めても難しく、
勢い社会全体が認知症老人を注意し見守ることになりますが、実際問題として不可能かもしれません。

看護センターや病院を含め、行政機関の保護にならざるを得ないでしょう。

思えばこれも大変なことです。

これも統計的数字ですが、65歳以上の高齢者は2010年は2874万人を数えられ、
そのうち認知症と認定された患者数が280万人、
軽度の認知症が160万人に上がり、可能性が考えられる予備軍が380万人もいるようです。

これは恐るべき数字で、65歳以降の高齢者の約4人に1人が認知症か
その可能性がある人たちです。

実際のところ現在、真正の認知症は65歳で8%、75歳では10%、
85歳では20%の比率で発症しているようです。

この数字は一つの参考ですが、年齢が進むと認知症発症の確率は高くなりますが、
いずれにしろ65歳以上の高齢者の比率は年ごとの増えていき、
2011年は2995万人、2012年は3079万人と、
毎年100万人以上の単位で増加しています。

となると少なくとも人口の4分の1が高齢者となり、
そのまた4分の1が認知症発症の可能性者だとしたら、
これは大変なことですが、こんな現実を抱える長寿社会必至の日本だからこそです。

長寿はめでたいことで誇るべきことですが、同時にアルツハイマー型か、
脳血管障害の後遺症での認知症が増え、それと同時に癌患者、脳や心臓の血管障害患者、
腰痛、骨粗しょう症などの歩行困難者、また自殺者などが増えてきる原因も、
長寿社会がもたらす負の弊害です。

一昔前には高齢者も少なく、こんなにボケ老人は多くはなかったと思いますし、
また居たとしても大家族の中で、誰かが面倒を見て、社会的に迷惑をかけることが少なかった様です。

それに比較して認知症が増えてきた現象は、高齢化と高度に発達した文明や科学知識が、
人間の脳細胞に歪みをもたらし、それがため疲労した脳の細胞タンパク質が異常をきたしたり、
脳血管に支障が生じ、正常を異常に変換させてしまったのかもしれません。

認知症の2大原因、アルツハイマーと脳血管障害は、
まさに社会の発達と食生活の潤沢がもたらした落とし穴のような気がします。

ことに規律正しい職業や真面目な生活を続けた人、脳細胞をよく働かせた人が、
第一線から離脱し環境が一変した生活が続くと、一般に言うボケ現象が現れやすいと言います。

まして、脳の欠陥とは別の病気で入院生活を余儀なくされる老人も、
健康な人と比較して脳細胞の衰えが早いようです。

使わなくなった脳細胞は、使わない分だけ早く減少するのでしょうか、
判断能力や適応能力が落ち込む比率が高いようです。

老人になっても社会的に活動し、脳細胞に刺激を与える方が、ボケが少ないと言われています。

それには健康な肉体と、健全な精神力が必要かもしれません。

さて月並みですが、ボケ予防の方策を考えましょう。

1、慢性病の克服、  糖尿病、高血圧、高脂血症、肥満、うつ病

2、生活習慣の改善、 運動不足、暴飲暴食、喫煙、睡眠不足、ストレス

3、頭脳の訓練、   推理推論能力、記憶力、思考力、読書理解力、話術能力

4、語義の流暢性   動物、植物の名前を短時間に多く書き出す練習

5、音声の流暢性   頭文字が同じ発音の言葉を多く思い出す、
           ボキャブラリーを豊富にする

6、音楽鑑賞     音楽を聴く、唄を歌う、発声をする、リズムに乗るダンス

7 長寿遺伝子の活性 バランスの良い食事、腹7分目の食事、昼寝30分以内、
           活性酸素除去

8、積極的社会活動  仕事をする、社会奉仕(ボランティア)、趣味を持つ、
           旅行をする

9、人との交際    友人を多く作る、異性の親友を持つ、
           積極的近所付き合いをする、

10、3Bを無くす  一人ボッチのB、貧ボウのB、ボケのB、

老人が元気で、社会に迷惑をかけず、逆に老人としての経験と思考力で、
社会に貢献できたら、年寄りだらけの長寿社会になっても、
社会全体が畏敬の念で認めてくれるしょう。


食の安全雑感

〜中国産の期限切れ鶏肉チキンナゲット騒動〜
(安いことがすべての、輸入食品の安全性を再度考える)


中国上海の食品工場で製造したチキンナゲットに、
廃棄する腐敗直前の原料が混合されていたニュースが7月の下旬放映され、
やれやれまた危険な中国製食品か、いい加減にしてほしいとの思いでした。

このニュースで驚いたことは、
このチキンナゲットが世界的に有名なファストフード大手の日本店と、
有名コンビニエンスストアーで販売されていたことです。

食の安全が叫ばれ、消費者の食の安全性に対する関心が高い今日、
日本を代表する企業の商品チェック体制と、
製品に対する責任感はどうしたのかとの疑問も感じます。

中国製品を取り扱い販売するには、この程度のリスクは先刻承知であったでしょう。

しかし製造ラインに腐りかけの鶏肉が混合される動画が、テレビ画面に映し出され、
その作業担当者から「別に死ぬようなことはないので」とのコメントには、
取り扱っていた日本企業も唖然としたことと思います。

もう一つ驚いたことは、こんな生々しい現場を取材した地元テレビ局の報道姿勢があったことです。

今まで中国製品の安全性が問題になったり、食品被害が出たり、
検査結果違法物質が検出された時でも、その実態の現場はわかりませんでしたが、
製造現場の不正を告発する撮影は、証拠としては第一級です。

これでは中国の政府当局も、工場経営者も弁明弁護の仕様がありません。

逆に工場責任者を逮捕して、原因究明とその責任追及並びに不正に対する懲罰にと発展せざるを得ませんでした。

まずこの快挙に喝さいを送ります。

以前から問題を起こし続けている中国食品製造現場の不正の実際を、
中国のテレビ局そのものが、公にした勇気にも感心しました。

行政と企業の癒着、報道機関と政府または企業とのもたれ合いなど、
企業内の内部告発以外で、外部機関の調査で実態が明るみに出ることは中国では希有のことだと思います。

私の体験の中でも、中国の食品会社と中国の検査機関との関係を知る機会が何回かありました。

だいぶ前になりますが、養鶏の技術指導で上海の食鶏処理場を訪問した時のことです。

屠体処理した生の丸鶏が、土足で歩く土間コンクリートに並べているのを見て
「土間はバクテリア汚染の危険があるので、
衛生的な箱を作りその中に氷と一緒に入れてください」と注意した時

「調理して食べるから、危険はない」との返事と
「政府の検査官も別に問題にしていない」には、
後の言葉が続かなかったことを思い出します。

その時、この国の食に対する検査機関と製造者の標準的常識が、
私たちの常識の違いをそこに見ました。

確かにバクテリアの汚染は熱処理すればその危険はなくなりますが、
生鮮食品として食べる人に、安全を送るという企業モラルの考えは皆無のようでした。

笑い話ですが「中国で生活するには、毒の食品を食べて長生きできないか、
その毒を嫌って食べないで餓死するか、どちらの選択しかありません」と
中国の知人が冗談で言った言葉が忘れられません。

ということは「期限が過ぎた原料を混合しても、フライ処理すれば危険がなく、
味も変わらないから問題ない、それよりも価格的に安いことがお客さんの利益だ」
の理屈が常識のようで、その常識の中で生きていくには、
少しぐらいの危険は我慢するのが、中国の消費者の常識なのかもしれません。

この安く作るために、廃棄直前の鶏肉を使わざるを得ない事情があったとしたら、
安い商品を強要した発注者の方にも責任があるのでしょうか?。

振り返ってみますと、こんな事態になった本質はどこにあったのでしょう。

以前、これも中国訪問時の経験談ですが、
中国からの輸入野菜に農薬が残留していることが問題になった時
「きれいなそろった野菜を作ることが条件で、
虫食いや病気で見た目が悪い野菜は日本人が買わないから農薬を使わなくては」
との返事があったことがあります。

さらに「その農薬は日本製ですよ」と追い打ちがかかりました。

また「中国では農薬を使わないと、農作物は収穫できない」と
一般の消費者は認識しているようです。

ですから、かなりの家庭では野菜などに残留する農薬を洗浄する農薬洗浄剤が
使用され、表面に付着している農薬は洗い流すようです。

このような生産体制になったことは、中国建国からの歴史的なもので、
農業の発展が国の力であり、国民への食料供給が第一の生活安定だとの考えが、
新国家共産主義の原点にあったことから始まります。

農産物を生産していた人民公社の評価は、とにかく収穫量の多寡で決まるので、
化学肥料と農薬による生産競争へとなだれ込み、食の安全性など見向きも
されない習慣が続いたことが、今日の安価で生産量第一の思想背景ができたと見ます。

とにかく安全性より収穫量が大切で、大量に生産すれば価格も安くなり、
その安さに魅力を感じた日本の食品加工会社、レストラン、スーパーマーケット、
農作物販売会社が、安い中国食品に群がったのです。

その背景に、日本の企業同士の価格競争と市場占有競争がありました。

さらに中国食品が日本に大量輸入されるようになった背景は、安くて形さえ整い、
製造者や販売者の企業名が有名なら、日本の消費者は何の抵抗もなくその商品を買い求めました。

今回の問題が起きて、報道機関が中国産食品を使用しているレストランチェーンを
調べたら、ほとんど有名な外食店舗が、
全てではないが何らかの料理の一部に使用している報告がありました。

しかし、どの店舗でも、メニューに中国産使用とは表示していません。

おそらく、今回のチキンナゲットが、
中国産であったことを知っていた消費者が何人いたでしょう。

消費期限切れのチキンナゲットのテレビ放送を見て、
中国産と知ったのではないでしょうか。

このように、安いから使う、安いから価格競争ができる、
安いからお客が満足する、安いから利益が上がる、
日本の企業にも安いものへ対する羨望がなかったとは言えません。

さらにその安さを最も歓迎したのは、中国食品の安全性をたえず疑っている、
ほかならぬ日本の消費者です。

ですから企業の選択も、消費者の要求に対するサービスと、
企業の利益獲得のためだとしたら、
安いものを求めて中国産を扱ったことを間違った経営手段とは言えません。

ただ問題なのは、その安さを提供する中国の生産体制と、
中国人の食に対するモラルと常識が、
日本企業が考えている常識とは、少し違うことをどれだけ認識していたかです。

ご承知のよう、日本の食料自給率は40%に達しないといわれます。

中国だけでなく、世界のあらゆる国から食料は輸入されます。

これらの安全性はどうなのでしょう?中国だけの問題とは思いません。

私たちは仕事柄、諸外国の鶏肉や豚肉などの生産状況を熟知しています。

薬品残留の危険、有害微生物の汚染などが心配です。

この薬品残留と、有害微生物汚染を一挙に無くせる有機的生菌飼料(プロバイオティック)を開発し、
日本をはじめいくつかの国にも紹介しています。

せめて日本人が食べる卵、鶏肉、豚肉、牛肉、牛乳からは
危険を無くそうとのポリシーで努力しています。

ただ残念なことにこの有機製剤を、中国へは紹介していません。

さて最後に、8月の初旬、今回の事件を中国政府と日本政府が話し合いました。

その席で中国側から、問題を起こした上海の企業を取り調べた結果
「日本向けに出荷した商品には、消費期限切れの原料は使用されていないので安全です」の
コメントが発表されました。

さぁ、それが事実だとしたら、カビの生えた期限切れ原料の不正商品は、
どこへ行ったのでしょう?

中国政府の発表を知った、中国人はツイッタ--で

「日本向けは安全、期限切れ商品は中国人の口に」

「よいものは輸出、悪いものは国内販売か」

「毒入りは中国人へ」

「中国人のメンツにかけてよいものだけを輸出する、日本人はそれを理解しろ」

「輸出製品は安全、日本人は安心だ」

などなど自虐的なギャグも含めてにぎやか。

ところで、この期限切れ原料のニュースが流れた結果、
日本のファストフード店は問題のチキンナゲットの販売取りやめは勿論、
その影響で売り上げは大幅に落ちました。

面白いことに、中国の同じファストフードチェーンで、
同じチキンナゲットが飛ぶように売れたというニュースが入りました。

なぜか? それは期限切れでも間違いなく鶏肉を使っていた、
他の訳のわからない雑肉でなかった、この報道が証拠になって、
正真正銘なチキンナゲットということで、売れ行きが伸びたようです。

所変われば品変わり、価値観も変わります。

この辺に中国食品に対する、中国人の常識の原点があるようです。












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