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「夏バテ」は「秋バテ」を起こす

〜今年の猛暑は最多の熱中症を発症させた〜
 (快適なはずのクーラーが体調を崩す)


今年(2015年)の夏は暑かった。

その影響でこの夏は「夏バテ」した、その「夏バテ」が抜けきらないうち、
秋風が吹くようになってから、夏の疲れ以上疲労感があり、これが「秋バテ」
なのだと感じてる今日この頃です。

ところで今年の夏は、83歳の私が経験したことのない、最高の暑さだった。

東京での最高温度は8月7日の37.9度でした。

この温度が示すよう、夏に入った6月から9月の8日まで、
最高温度35度以上の猛暑日が11日間、30度以上の真夏日が47日間、
それらを合わせて25度以上の夏日の合計が104日間というからこれは驚きです。

まだ驚いてはいけません。

東京は東京湾という海を抱えているので、海洋の影響がありますが、内陸の
盆地京都などは最高気温が39.1度の日も含め、猛暑日が21日間、
真夏日が67日、これら合計の25度以上の夏日がなんと121日ですから、
4月5月から既に25度を超えた日が多かったことになります。

これはまさに異常です。

こんな蒸し風呂かサウナ風呂に、何日も入れられていたら、
健康な人間でもおかしくなります。

その証拠に、消防庁が発表した熱中症患者救助で救急車出動が近年では
最も多く、6月から9月4日までで熱中症で救出された重症軽症合わせ
59,006人にあがります。

6月以前を計算にいれますと6万人を優に超えます。

そのうちの1,000人以上の人が命を落としています。

このうち65歳以上の高齢者死亡が75%を超えますので、
老人ほどこの暑さに耐えられず、身体機能にダメージが出やすいことを証明しています。

その原因は代謝機能の劣化によるものです。

若い時は体温を一定に保つため、エネルギーを消費し発汗作用や呼吸作用、
血行促進などで体を燃やし体内の熱を放出しますが、
年齢を重ねるとこの機能の働きが鈍くなり、体に熱が溜り自律神経が乱れ、体温の上昇、
臓器への血流不振、多臓器不全などを起こした結果、発熱、頭痛、めまい、
手足のしびれ、四肢の痙攣、筋肉痛、硬直、こむら返りなど様々な症状も出ます。

問題はその結果、呼吸不全、血流不全から意識喪失し不帰の人となることです。

私も年齢的にはこの老人の仲間、当然代謝機能はご多聞に漏れず衰えています。

この体力低下を知り、気を付け無理をしないよう努めましたが、今年の夏はさすがにバテました。

暑さによる代謝不全もありますが、クーラーによる後遺症もあるのではないかと思います。

老人が室内で熱中症にはなり死んだニュースをよく聞きます。

クーラー使用がなく室温があがり、その原因で体温が上がり熱中症になったとあります。

本来クーラーが嫌いな私でも、そんなニュースが気になり、熱帯夜と言われた夜は、
就寝時でも部屋のクーラーをよく使いました。

タイマーをセットして睡眠開始1時間後、2時間後にオフになるようした
つもりが、翌朝まで運転され、その寒さで夜中でも目が覚めた経験が2、3度あり、
そんな日は何となく体がだるく感じました。

就寝初めの温度と朝の室温の差が10度以上で、
クーラーの風に一晩中さらされた後遺症でしよう。

身体を動かす昼間でも、外気温とクーラーの効いた室温の差が、
時によると10度以上の温度環境があります。

汗を流し暑さに耐えた体には、冷えた室温は天国ですが、
この温度環境の突然の変化は体にはどのように影響してるのでしょう。

ましてそんな温度変化状態を何回も繰り返す夏場は、体に応えないはずはありません。

これは巷間よく言われる冷房病(クーラー病)の引き金になります。

人間の体は暑さ寒さに対応するため、血管を弛緩させたり収縮させたりで、
血流の流れを調節して一定の体温を保つ働きがあります。

その機序をクーラーの温度が壊すことが冷房病です。

暑さで弛緩して汗をかかせた血管が、急にひんやりした温度環境に入ると収縮します。

そんな状態を繰り返すと、5度以上の急激な温度変化をコントロールできない自律神経が、悲鳴を上げます。

その結果、体は疲労感、肩こり、頭痛、神経痛、腰痛、下痢や便秘、女性は生理不順など諸症状が発生します。

ことに影響受けやすいのは、女性や乳幼児、それと代謝機能が衰えた高齢者です。

まさにこの猛暑の夏、高齢者の私もこの症状のはしりになったようです。

その結果はっきり症状に出たのは8月の終わり、
急激に温度が下がった日が何日か続き、
一遍に10月中旬の気温が来たときでした。

昨日まで35度を超える暑さの中で頑張ってきた体は、急激な冷えに耐えられず、
疲労感と頭痛、倦怠感とのどの痛み、鼻水があらわれ始めました。

軽い風邪の症状です。

寝込むほどではないので、職場には通いましたが体調は完全ではなくその
状態が1週間以上続いています。

気候は秋雨前線が日本列島に居座り、カラっと晴れの日が少なく、
そこへ台風が襲来し気温と気圧の乱れが気分も体も憂鬱にさせます。

さっぱりした気分になれないことが、疲労を呼びます。

その遠因は今年の猛暑と判断します。

まさに「夏バテ」が「秋バテ」を呼んでいるのです。

「夏バテ」後遺症です。

しかしやがてカラっとした秋日和の晴天が続く季節になり、
食欲の秋、馬肥える秋を迎えます。

そうなれば新陳代謝が衰えた高齢者でも、元気を取り戻します。

だがこんな異常な暑さの夏はこれで終わりではないでしょう、
来年も、再来年も、近い将来こんな調子が続くかもしれません。

地球温暖化が叫ばれています。

北極、南極の氷が解け、海面が上昇してる話は現実で、日本においても
農作物や果実の適温適地が北へと移動しているようです。

人間の「夏バテ」より地球が「暑さバテ」にならないことも心配します。



〜世界に通用するHACCP認証の取得〜
(安全基準の認証が取得されてない日本産食材の今日)

2020年7月、オリンピック、パラリンピック大会が東京で開催されますが、
メインスタジアムの設計デザインや、建設費問題などで、もめにもめて着工が
遅れ、2020年までに完成するのか、日本人の多くがやきもきしている
話題は広く知られています。

さらに大会のシンボルマークのエンブレムまで、急きょ変更する不手際は、
世界的に大恥かきです。

ところでこの問題の陰に隠れ、一般にはほとんど知られていない問題で、
開催までに解決しなければならない喫緊の事情がほかにあることをご存知ない人が多いです。

それは「食の安全」、ことに日本産の食材の安全です。

ところで「日本産食品の安全性が問題ですよ」といわれたら、多くの日本人は
「えー本当?日本産に限ってその心配はいらない」と即座に言い切るでしょう。

それだけ日本産の食材と食品に対して、日本人は暗黙の信頼があります。

「その証拠に、魚の刺身はじめ、野菜サラダでも、安心して生食ができるのは日本産だから」

「中国はじめ輸入食品は、どんな方法で生産されているか分からず、
実際に新聞やテレビで報道されている、輸入食品の汚染や毒性が大きな話題になるでしょう」

などと決めてかかります。

私も外国へのビジネス旅行含め訪問が多いのでわかりますが、
ほとんどの国で生食できる食材が少ないことは確かです。

ことに新鮮が売り物の魚介類は、まったく危なくて生では食べられませんし、
現地の人も生食は遠慮がちです。

そんな経験からも私は、日本産の魚介類はじめ、食肉、鶏卵、野菜類、米穀類の
安全については信頼しています。

ところが日本人の信頼とは裏腹に、いざEU諸国やアメリカなどに日本食品の
輸出しようとすると、そうそう簡単にはいきません。

それは、世界で共通する食品の安全基準の認証を日本の生産組織が取得していないからです。

これらの国際認証取得した食品は、それだけで安全性が担保されていると判断されます。

最近の話題ですが、今行われているイタリア・ミラノでの食材と料理の世界
博覧会で、日本館で出店する「和食(日本料理)」の調味料として使用する
「鰹節」が、イタリアの輸入食品の安全基準では輸入不可となり、
日本の関係者をあわてさせました。

最後は日本館で食べる和食料理のみということで輸入を許可されましたが、
「鰹節」だけでなく日本産の魚介類、肉や乳製品も輸入禁止のレッテルを張られました。

ご存知のよう、上等の「鰹節」は時間をかけて発酵乾燥させ、
青カビが生えることで熟成されうまみが増します。

その鰹節だしは日本料理の美味しさの基本です。

ところが、この青カビの中に発がん性の物質が微量に検出されたことと、
さらにこの製造会社がEUで承認された安全基準の検査をパスしていないことも、
禁止の条件の一つになりました。

他の日本産食材のいくつかも、EUが認める国際認証を取得していなかったことで禁止されたのです。


さて現在、欧米をはじめ食品の安全性には、厳しい検査の手段がとられるようになっています。

それはあくまで食品から起こる人体への危害防止で、病原菌による食中毒、
抗生物質や農薬などの残留による基本的健康被害、異物混合による危害
などを未然に防ぐ衛生基準です。

それらの方法は多くの国々で認められた標準的検査法を順守した安全基準や、
その国によって若干異なった基準による認証など、さまざまです。

産業すべてにわたる代表のひとつにGMP(Good Manufacturing Practice)
適正製造規範があります。

これは食品だけでなく、薬品や飼料、肥料などもGMPの検査基準取得する
ことが世界に通用する商品となります。

次に食品での認証機関を列記しますと、
ISO2200(International Organization of Standardization)
国際標準品質機構

GFSI(Global Food Safety Initiative) 
世界食品安全会議

FSSC22000(Food Safety System Cerfication) 
食品安全性システム認証

FSIS(Food Safety and Inspection Service) 
食品安全検査職務機能

IFS (Internationl Food Standard)
国際食品基準

SQF  (Safe Quality Food) 
安全品質食品

などが代表的なもので、さらに農産物に対しては、
GAP(Good Agriculture Practice)
適正農業規範

水産物に対しては、
MSC(Marine Stewardship Council) 
水産物職務評議会

森林資源などに対しては、
FSC(Forest Stewardship Council) 
森林職務評議会

などもあります。

アメリカの食肉基準は米国農務省食品安全局(USDA FSIS)と
食品薬品局(FDA)が管轄し、QAP(Quality Assurance Programs)
品質保証プログラムにのっとり、生産者から流通業者、末端の小売業まで、
徹底した危害を発生させない連携で、安全を保障します。

そのほか、牛肉、豚肉、鶏肉、鶏卵、乳製品などそれぞれの機構が、
評議会で安全基準を設けて、消費者に安全を届けます。

カナダも同じよう、CQA(Canadian Quality Assurance)カナダ品質
保証機関とCFIA(Canadian Food Inspection Agency)カナダ食品
検査庁が一緒になって、食の安全を担保しています。

EU諸国も、いままで列記した検査機関が、食品から人間に危害を加える
病原菌や残留薬品のコンタミンを防ぎ、その中心にEFSA
(European Food Safety Authority)欧州食品安全機関が、
権威ある存在としてあります。

これらさまざまな機関が行う、安全対策の基本的方法は、すべて
HACCP(ハセップ)の手法で行っています。

いまさらHACCP(Hazard Analysis Critical Control Point)
危害分析重要管理点の説明はいらないでしょう。

これは世界保健機構(WHO)と食糧農業機構(FAO)の合同委員会
ゴ--デックス(GODEX)で1993年に作成された政府系の規格です。

発祥はアメリカ発の食品の安全を検査する手法で、人工衛星の中の食品が
病原菌に侵されないために考案された管理システムで、世界の多くの国の
食品生産に取り入れられ、またHACCP認証をうけた組織も増え、
食の安全に寄与しています。

そこで日本はどうなっているのでしょう?少し調べましょう。

日本の食品会社中50億円以上の売り上げがある、大手のHACCP
普及率は約80%にのぼりますが、実際に食を支えている中小の食品関連
企業のHACCPの普及は27%程度です。

まして最前線の、農作物、畜産物生産、水産物を捕獲販売している企業
での普及率は少なく、さらに生産現場に密着した農産物や魚貝類加工業者も、
HACCPを取り入れ作業を行っているところは稀でしょう。

まして先に書いた、ISO、GFSI、FSSCなど世界に通用する
認証を取得しているところは数えるほどと思われます。

ミラノで輸入禁止になった鰹節生産者がその一つではなかったかと危惧します。

というのも日本産の食品は、ほとんど国内で消費され、
輸出する発想が少なかった過去があります。

ご存知のように、日本の食糧自給率は40%以下で、
輸入食品の品質に対して関心が向いていましたが、
日本産を輸出しようという発想はかなり脆弱で、
また価格的に無理だろうと積極的ではありませんでした。

まして安全性に対しての、国際安全基準の認証が取れていたか否かに、
日本の中小食品会社ははあまり神経を使いませんでした。

同じアジアの国々の世界認証を受けている組織を比較しますと、
EU向け認証(HACCP)を取得している数は水産関連だけで中国680、
ベトナム460、韓国84、日本はたったの40です。

この事実を見ても、水産国日本の輸出マインドが低いことがわかります。

また多くの消費者は、賞味期限と消費期限、あとは原産地に関心があり、
安全認証を受けているか否かを、購買の基準にはしていませんでした。

消費者に関心のないものは、生産者もあまり気にしません。

新鮮なことと、丈夫に育った美味しい農畜水産物であったら、
それが安心と思っていました。

ましてHACCPやISO22000,FSSCなど関心の門外漢でした。

こんな消費者と生産者の考え方は、世界を相手に食品の生産販売を目標に
している国々とは、自ずから生産の目的が違います。

日本だけで通用する産業は、まさにガラバコス諸島の限られた遺伝子のみで生育した動物のように、
固定化しその環境にしか適応しない産業になったのです。

さてそこで、オリンピックでの日本の食品に対する心配に戻りましょう。

オリンピックは世界中からアスリートが集まります。

そのアスリートたちの食はまず安全でなければなりません。

食中毒菌のサルモネラ、カンピロバクター、病原性大腸菌、リステリア、
ビブリオなどが発生し、競技に参加できない選手が出たら、
まさに国辱的問題で、もってのほかです。

それには、これらの危害に汚染されないようなシステムの構築が必要です。

それがHACCPのシステム導入で、危害が減少されるとしたら、
この導入は喫緊の課題となります。

今回厚生労働省は食の安全のため、HACCP実行に対して積極的に
取り組み、普及推進を図ることになったのも、
オリンピックという国際的イベント成功という目的が大きな引き金になったようです。

勿論現政権の安部内閣の目玉「アベノミクス」の第三の矢、産業の発展に寄与し、
日本食品が輸出産業になることも狙いのひとつでしょう。

その手段として食品生産施設のHACCP導入は義務化されるようです。

規模の大小を問わず、すべてがHACCP認証組織になることが義務化
されると、畜産物生産の場合、処理場や加工場だけの問題でなく、
生産段階の動物の健康と病原菌汚染を防がなければなりません。

義務化は罰則規定も考えられます。

もしHACCP認証農場組織から、病原菌汚染の食肉や鶏卵が搬出され、
それがオリンピック出場選手の体調に問題を起こした場合、
日本の国際的面子は凋落します。

当然危害を防げず、汚染食肉を搬出した企業は罰則の対象になります。

さぁ大変です。

この義務化が徹底する間、産業は大きく姿を変えるでしょうし、
畜産や農業に使用される種畜や種苗、飼料や薬品、肥料や改良剤、
すべてがHACCP、ISO、GMP、GFSI、GAPなど、
いずれかの認証を取得した施設から生産されることが要求されます。

認証だけでなく、実質的に危害が発生しない食品を農場段階から作らなければいけません

それだけにこの認証を取得するには、当然コストがかかります。

そのコストを捻出して、企業として前向きに取り組み、永続を考える人と、
費用捻出に耐えかねてリタイアする企業との明暗がはっきりするでしょう。

同じように、全ての食品に認証マークが添付されると、
消費者の意識も変わるかもしれず、
輸入食品を含め商品グレードの革命と競争が始まります。

もっと激しく言えば、食料卸問屋から市場、町の食料品小売店、
レストランからラーメン屋まで、HACCP認定の必要性を迫られます。

果たしてどこまで徹底するか、5年後のオリンピックまでにやらなければいけません。

これから日本の食は大イノベーション時代に突入します。

さてさて安全安心を求めることを、口では簡単に言えますが、
大変なエネルギーとコストがかかることを承知しましょう。








歯の健康

〜80歳で20本、自分の歯を残そう〜
(全ての健康増進は歯の健全から始まる)


「80、20運動(ハチマルニイマル)という言葉を知っているか」

先日、同年代の仲間4人で夕食を食べていたとき、友人の一人が突然こんな
質問を投げかけました。

「80歳で20本の歯を残すことだろう」

私が答えます。

というのも、今月になって通院している歯科医と話したテーマで、80歳に
なっても20本の自分の歯が残っているようにしたいが、
達成することの難しさが話題になったのです。

何故歯医者に通うかは、歯が悪いからです。

数年前に治療した上顎と下顎の部分入れ歯(義歯)の金属部が折れ、
また時間変化で退化してしまい、咬み合わせがうまくいかず歯茎が痛み治療に
通わざるを得なくなったからです。

間もなく矯正治療も終わり、新しい入れ歯が出来ようとしている最中です。

歯医者との会話の中で「あなたは80歳すぎても自分の歯が沢山残って
いる方ですよ」と、80歳20本の歯が残っている状態に近いことを
褒められたばかりでした。

ところで私自身は、歯が立派と思っていません。

子供のころから虫歯の痛さに悩み、青壮年になってからも、歯医者通いが
日課のような時期があったことを記録しているから、そもそも歯は悪いものと認識しています。

さらに65歳の時、腹部の手術で45日間入院、1週間以上点滴ですごし、
その後傷んでいた奥歯が数本一遍に抜けた経験もあり、歯は不健康状態で
悪いとの思い込みが私を支配していただけに、医者の褒め言葉に違和感を覚えました。

「確かに80歳の時は20本あったが、その後2本抜けたので現在18本のはずだが」

「80歳で20本残すことが、歯の健康の目標ですからあなたは良い方です。
日本人の平均は80歳になると10本以下ですよ」

「ここへ来る患者さんも同じ傾向ですか」

「そうですよ、80歳前なのに総入れ歯の人もいます」

そんな会話の後、ハチマルニイマル(8020)という言葉が気になり調べますと、
厚労省のホームページにも8020運動の趣旨と、歯の健康は肉体の健康となり、
さらに腦の活性化につながるとし、歯の大切さと抜歯しないような生活習慣の衛生観念を案内しています。

この運動は平成元年(1989)から始まったもので、生活の質を高める
QOL(Qualtiy of life)運動の一環で、厚生省と歯科医師会双方の提唱で発足したようです。

この運動以前の実態は80歳で平均8本、60歳でも17.8本という数字でした、
そこでこの運動により60歳で24本以上、80歳で20本を達成する目標としました。

この運動は、幼児、児童など幼稚園、小学校時代からの教育と、歯を大事に
する習慣をつけさせ、さらに医療検診などから始め、歯科医、一般の医師、
薬剤師、保険医、街中の薬局、歯ブラシ、歯磨きペーストなどのメーカー
など、機会あるごとに大衆運動として、歯の衛生と健全化を謳ったキャンペ--ンでした。

その結果75歳以上の統計ですが、20本以上健全な人の割合が1998年に
10%だったものが、2011年には37%まで改善されたようです。

ただし歯の欠落は年齢とともに急激に進むもので、85歳以上ですと60%
近い人が総入れ歯になっているようです。

50歳を超えると、平均2年か3年に1本の割合で歯が失われているようですが、
75歳からの歯の劣化がことに著しいと言えます。

私自身がその年齢以前に下顎の奥歯を失い、左右にまたがる部分入れ歯となりました。

その後70歳後半に上の前歯が突然に折れて、それをカバーするために、
上顎にもブリッジの部分入れ歯が入るようになり、その都度歯科医通いが
増えるのも仕方ない時を過ごしています。

「歯医者と眼医者と仲良くなりましたよ。
勿論主治医の内科医は月に一度は訪問してます」

年齢を重ねるごとに、医者通いが多くなるのは、長い人生を歩いてきた証左ともいえます。

ご承知のよう、歯は一度失うと二度と戻らない体の一部ですが、
幸いなことに人工的な義歯で代用できます。

ただ、人工的な偽物の歯はやはり自然体ではなく、違和感があり、
また食事の内容にも変化が出ます。

私は総入れ歯ではなく部分入れ歯です。

残っている歯を土台にし、金属と硬質プラスチックで喪失した歯型を作り、
橋渡しにはめ込んだ部分入れ歯と言われるもので、上下の歯に装填しています。

これがなかなかしっくりいかず違和感があり、慣れるまで少し時間がかかります。

当然硬い食べ物は苦手で、柔らかな食べ物に偏り、豆腐はいいが硬いせんべいは苦手です。

咀嚼がうまくいかないと味覚も変化し、唾液の量も減り、言語の発音も発語にも若干影響します。

ことに口の中は敏感で、少しの異物でも咀嚼時に違和を感じ、
嚥下しないような対応しますが、それも鈍感になる危険もあります。

そんな理由で歯は、健全な肉体を維持する第一条件となるのです。

歯が失われる原因の多くが「歯周病」で80%以上のようです。

またカルシウムが溶解される虫歯菌のミュータンス菌によるものです。

ことに青壮年から歯周病菌は、歯の根元の歯茎の中に住み着き歯垢を作り繁殖し、
歯を定着する根元の歯肉を腐らせ、痛みから出血さらに口臭の原因ともなります。

この歯垢(歯石を含み)の中には、歯周病菌が1ミリグラム中10億からの菌数が生息し、
たちまち歯の土台と歯のエナメル質象牙質を分解溶解します。

生活習慣と密接な関係があり、飲酒、喫煙、暴食肥満、甘味過多、偏食など
様々な習慣と、歯の手入れが悪いと歯周病は発生しやすくなるようです。

対策は口腔衛生で、歯磨きの励行です。

各食事ごとと就寝前、一本一本丁寧にフッ素化合物入りの歯磨き剤での
ブッラシングが効果的なようです。

フッ素は元素の中でも活発な物質で、オゾン層破壊で禁止になった冷蔵庫の
冷気触媒フロンガスもフッ素ですが、有機化合物には厨房器具のテフロン
加工のフライパンなどもあります。

練り歯磨きペーストに使われるフッ素は、フッ化ナトリウム水溶液で、
象牙質を丈夫にし虫歯予防効果が検証されています。

ですから市販されている歯磨き剤は、ほとんどフッ素化合物入りで、
主体になっているものは研磨剤のリン酸カルシウム、あるいは炭酸カルシウムです。

ところでフッ素は緑茶にも含まれていますので、お茶を飲む習慣の日本人は、
自然に歯の予防もしていることにもなります。

とにかく、歯の有難味がわかるのは、歯を失ってみてからです。

生活の質を高めるためにも、また健康な肉体を維持して、
ボケ老人にならないためにも、虫歯予防を心掛けましょう。

80歳で20本の歯を残す、この心掛けが長寿の第一歩です。

頑張りましょう。

セルフメディケーション

〜自分の身体は自分で守る、自己健康管理法〜
(医療費削減にも大切な自然治癒力)


今年は新年早々体調を崩し1月2日の夜から3日、4日と3日間ベットで過ごす正月となりました。

完全に自己健康管理の失敗で、新年早々お恥ずかしい話です。

1月2日の午後から、体に違和感と不快感を感じ、それを我慢をしていると、
やがて悪寒を覚え下腹に異常を感じ、我慢しきれずトイレに駆け込み下痢であることがわかりました。

発熱と下痢、食中毒か風邪かいずれにしろこれは異常だと感じ、
家に急ぎ帰りそのまま床に就き、その日の夕食から3日、4日の夕方まで絶食、
薬も飲まず医者にもかからずじっと腹痛と下痢と悪寒に耐えていました。

ここ3年ほど私は地元の氏神様「熊野神社」の世話人となり、
四季それぞれ行われる神社の行事にボランティアとして奉仕をしています。

今回も2014年の12月30日、新年を迎える飾りと準備で神社で肉体労働、
続けて大晦日の午後10時ごろから翌朝2015年1月1日の5時近くまで、
真夜中から「初詣」の参拝に来る地域町内の人々への接待で過ごし、元日の
昼から2日の朝までは家で過ごし、2日の朝から再度神社への参拝客の接待を
行うスケジュールとなりました。

この奉仕は私一人でなく、地元住民の中から選ばれた25名ほどの神社世話人が
参加していますが、なんといっても83歳近い高齢者は私だけで、
皆からは「長老」と呼ばれる存在です。

そんな長老が冬の寒気に耐え、徹夜で奉仕に従事したり、日中とは言え9時間
近い時間を参拝客の相手をしたりしますと、いささか体力的に応えたので、
1月2日から寝込む結果になってしまいました。

と言いますと過重労働と、寒さのストレスなどで疲労が溜り、病気の原因と
いうことになりますが、もう一つ考えられることは季節的な風邪とか、
インフルエンザの感染、ノロウイルス感染、あるいは神社で食べた弁当に
よる食中毒であったのか、いまは確たる病気原因が思い当たりません。

ただ今回、発熱より下痢の症状が顕著であったので、対処療法として絶食し
ベットで就寝安静という方法を取りました。

その結果4日の夕食から、薄いお粥を食べられるようになり、5日の朝も
流動食を食べ、仕事始めの会社に出勤、社員にそれなりの挨拶を交わし、
早めに帰宅しましたが、少し疲れましたが病状はなくなり病気は回復しました。

さて今回の発病治療に薬は服用せず、まして医者の診療も受けませんでした。

ただひたすら就寝し若干の汗をかき、腹痛と時々起る下痢への対応をしていました。

しかし人間の体は、薬物を飲んだり医者で注射をしなくても、健康になろう、
正常になろうとする、治癒力、回復力が先天的に備わっていて、
大事に至らず健康回復ができることを、痛切に感じました。

野生の動物などが怪我をしたり、病気になったりすると、ひたすらじっと
動かずに過ごすことにより、体力を回復すると聞いたことがあります。

それと同じように人間も、遺伝的に復元する機序を持っていて、
安静にしていれば簡単な病気は回復する、それを自然治癒力ともいい、
また自己再生機能、自己防御機能とも言います。

自己再生機能は切り傷が復元したり、骨折した骨がつながるような再生する機能で、
遺伝子DNAの働きで原型に復元し、傷口をふさぐにも原型以上に
肉が盛り上がるようなことにはなりません。

自己防衛機能の代表は、外部からの異物侵入を防ぐ免疫組織機能があげられます。

良く知られた異物は細菌とウイルスです。

これらの異物は人体の細胞や機能を破壊する恐れがあるので、自己防衛機能は
血液の中の白血球の防御機能を働かせたり、リンパ節、リンパ球で防御したり、
腸内にある免疫細胞IgAやIgMなどで予防し、さらには新生細胞(がん)など
にはNK細胞、B細胞、T細胞などの免疫機能が働き、自己防疫します。

これらの免疫機能は、私たちの肉体構造のあらゆる部署で作られまが、大別して二つに分けられます。

一つはもともと持っているしている自然免疫系のマクロファージー、
ナチュラルキラー細胞(NK)やリゾチーム、インターフェロンなどです。

二つ目は感染やワクチン摂取で作られた獲得免疫です。

獲得免疫の働きは抗体産生で、これらの産生は骨髄、脾臓、胸腺、リンパ節、
腸管などで作られます。

このように人間の体の生命維持装置は、十重二十重に装備されていて、
そのたびごとにあらゆる方法で体を守ります。

それは恒常性、ホメオスタイシスで、起き上がり小法師のように元に戻る性質です。

症状的に防御する作業には、発熱、咳、くしゃみ、鼻水などでの風邪ウイルス
退治や、下痢、嘔吐などでの細菌性の感染対策なども自己防衛機能のひとつです。

目に見えない体内での防疫機能は、活性酸素の攻撃にはSOD酵素で除去し、
血管の梗塞には一酸化窒素(NO)が働いで血管を拡張させる、
太陽の紫外線対策にはメラミンが皮膚を守る、なども防衛機能に入るでしょう。

人間はこのような自然治癒力がある以上、その機能を上手に発揮させる身体を
作る生活習慣を行うことが、もっとも病気にかからない方法と思います。

それをセルフメディケーション(自己健康管理)と呼びます。

即ち「自分の健康は自分で守る」となります。

この考え方は別に新しくも珍しくもなく当たり前のこと、
子供からお年寄りまで日ごろ心がけ実行していることです。

ただ少し言葉を加えれば、自分の健康状態を的確に把握し、
それに対応する生活習慣と意識と知識を持つことでしょう。

それは医者に掛からず頼らず、自分の健康状態を、
自分自身で判断し的確に対応することです。

そのため成人になったら、少なくとも年に1回は健康診断を受け、
体の機能に異常があるかないかのチェックが必要になります。

もし生化学的な診断ができない場合は、日常生活の習慣の中で、
自分自身で健康状態を察知することです。

良く眠れるか、食欲はどうか、疲れがいつまでも取れないか、
顔色が悪いか否か、運動に支障がないか、便の状態はどうか、尿の色と排泄の量、
五体と内蔵に異常がないか、など自分で感じる正常と異常を察知しましょう。

これらの健康診断や自己感覚判断の結果、身体の異常、臓器の異常、排泄物の
異常、血液の異常などが発見されたら、その原因が何か生理的条件を判断します。

まず体重チェック、血圧計で血圧の測定、体温計で体温チェックなど簡単に
判断できることから始め、それに問題があると判断したら、生活習慣の
なかでどう対処するかの考えるのが、セルフメディケーションの始まりです。

順序としては、大きく分けて食事療法、運動療法、薬物療法となり、
さらに大切なのは生活習慣です。

その成果がどうであったかを評価し、改善目標を決めて、
まず実行することです。

薬物療法が必要となると、病院の門をたたくか、
薬局で相談するかの選択になりますが、その判断もセレフメディケーションの一端です。

ただ可能な限り、医師の診断は避け、
薬局で一般の大衆薬で対応できるものは薬剤師と相談して、
服用を始めるのも選択肢のひとつです。

このセルフメディケーションの考え方の真髄は、
医療機関にかからず医師の診断を仰がず、自分自身で自分の病状を判断し、
最も金をかけない方法で体調不良を治すことです。

年々拡大する医療予算を縮小するには、
健康管理は病院ではなく自分で行うことで解決します。

その結果、過剰な医療診断をしなければ、医師の過剰労働を軽減し、
手間と無駄な費用の節約ができ、受診者の医療機関での病気感染を予防し、
そしてやがては医療保険費の節約となります。

ところが日本の医療費支出の最大の問題は、高齢者の医療費の増大です。

私も高齢者の仲間ですからよくわかりますが、
若い時と違って年寄りは体の異常が多くなります。

さらに高齢者は健康維持には、人一倍神経過敏の人が多いので、
すぐに病院に駆けつけます。

軽い咳が出る、何となく熱っぽい、おなかの調子が少し変だ、腰が痛い、
肌がかゆい、など軽い違和感だけで医者の診断を仰ぐことが多いです。

それが高齢者の健康管理の常識的な判断で安心です。

それを咎めることはできませ。

ただし、こんな行為が高齢者だけでなく、一般人にもあるとしたら、
医療費の拡大はますます防ぎきれません。

ですからインフルエンザや風邪など、ウイルス性の疾患は医者で治るものではなく、
安静に寝ることで自然治癒力が直してくれるという認識と知識を持ってもらうことも、
セルフメディケーションの目的です。

そのためには、高齢者だけでなくすべての人が、
自己健康管理(セルフメディケーション)の思想と意識が必要となります。

意識だけでなく体のメカニズムと健康、体調不良と病気の原因など、
若干の知識を持ってもらうことも必要です。

幸いなことに、最近テレビ新聞などで、
健康をテーマにした番組や特集記事が多くなっています。

私も関心があるので視聴したり、
解読したりして健康知識と病気対策の方法など知ることができます。

これらの特集内容に流れているコンセプトは、
自分の身体の異常は自分で判断し、できるだけ自分で解決すべきというものです。

参考意見の発言者は多くが医者で、病気になった要因はほとんど、
自己健康管理の失敗であるとコメントします。

医者に言わせますと「病気が人を侵すのでなく、人が病気を呼び寄せている」となります。

ことに生活習慣病の高血圧、糖尿病、高脂血症、高尿酸値の慢性的疾患は、
先天的な病気でなく、後天的に生活習慣の中で作ってしまった病気であると断定します。

ガン発生も生活習慣の結果、ガン細胞を新生させたとも言い切ります。

そこで日頃からセルフメディケーションの心得と実行が必要となります。

私も今年の新年、年齢を忘れ勤労奉仕に精をだし、体調不良と知りながら
義務感を全うしようと頑張った結果、寝込むこととなりました。

これも、セルフメディケーションの基本を無視したことが原因ですが、
ただ後の処理は自分自身の自然治癒力を信じ、恒常性回復の遺伝子に
任せる治療法に徹底し、医者も薬にも頼らず治しました。

ただこれは治ることのできた病気であった幸運もあります。

自然治癒力を超え、セルフメディケーションの知識を超えた危機的疾患
であった場合は、これは緊急に医者の手にゆだねねばなりません。

そんな判断ができるようにある知識と経験もセルフメディケーションでしょう。

とにかく健康は人間にとって資産であり、社会的成功も経済的成功も
健康資本があって成し遂げられます。

良いビジネスは良い健康から、しっかり覚えましょう。


人畜共通感染症の恐ろしさ(その2)

〜可愛い愛犬や猫ちゃん、小鳥が危険宿主〜
(怖いカビ毒は生活環境の周りにたくさん)


小学6年生の頃「田んぼや山の中に「ツツガムシ」と言う小さな虫がいて、
刺されると病気になるから気を付ける」と担任の先生から教えられました。

この「ツツガムシ」という虫の存在が、
農作業中や山林原野を歩いているときふと気になり、
ここは大丈夫なのかと心配もしたものです。

そんなこともあり「つつがなくお過ごしですか」と手紙で安否を尋ねる常套句は、
このツツガムシに侵されないでいることが語源と思い込んでいましたが、
安否を気遣う言葉は「ツツガムシ」とはまったく関係なく、
丈夫で病気をしない状態を日本語で「恙無く(つつがなく)」と表現することと後に知り赤面しました。

しかし実際は「ツツガムシ病」は列記として存在しているのです。

野ネズミに寄生しているダニが持っているウイルスと細菌との中間のサイズの「リケッチア」菌で、
そのダニが人間に寄生、咬まれると感染する、
多分に風土病的色彩が強く、日本でも過去は東北地方に多く発症が見られた病気のようです。

高熱が出て全身に紅斑ができ、重症感染者は臓器不全に陥る危険もあります。

ところが最近はペットのイヌ、ネコ、プレーリードックなどにもこのダニが寄生し、
それを通じ日本だけでなく東南アジア、オーストラリアなど外国を含めこの感染症の発病があるようです。

このリケッチアによる感染症はほとんどがダニなどの吸血昆虫が媒介し、
これがペットに寄生し、ペットを介在して人間に感染するようです。

ことに今のペットは家族の仲間、飼い主と濃密な接触が日常の行為、
室内で飼育されている状態が多いので危険がいっぱいです。

口移しで餌を与えたり、一緒に寝たり、抱きしめて頬すりしたりは、
ダニやノミを介さなくても、ペットが持っている病毒菌はたやすく飼い主を感染します。

また糞や尿の処理が悪く部屋を汚染させていると、部屋中が感染媒体にもなります。

実際、真菌の「イヌ、ネコ糸状菌症」イヌ、ネコの線虫による「回虫症」
イヌ、ネコにも罹病する「結核」「黄色ブドウ状球菌感染症」「連鎖球菌感染」
などペットに感染する細菌や寄生虫は、たやすく人間にも感染します。

ネコの爪のひっかき傷で感染する「猫ひっかき病」も、
ネコに寄生するダニによっても感染しますがこれもリケッチアです。

ひっかかれたところ、ダニに咬まれたところは、
赤く腫れ熱が出て全身倦怠などの症状も出ます。

同じようネコからの感染が目立つものにリケッチアの「Q熱」があります。

ネコは無症状ですが人間に感染しますと、発熱、疲労感、
関節痛などインフルエンザと見間違う症状が出ます。

「日本紅斑熱」もマダニで、イヌ、ウサギ、ネズミなど媒介して感染、高熱、
頭痛、赤い斑点が皮膚に発生する病気です。

人に感染すると脱毛になったり、皮膚にはかゆみが発症する「疥癬症(かいせん)」
もイヌ、ネコが脱毛を起こし、かゆみを発症し毛並みが乱れる症状です。

これもダニを通じて感染したもので、
ペットと飼い主の強度接触がもたらした双方に発症する疥癬症です。

それやこれやで、可愛い愛玩動物があなたの命を奪う危険動物に変身しないよう、
日ごろのペットの状態観察が大切で、
またペットの飼育環境を清潔にすることが重要です。

ダニではないが同じ吸血昆虫のシラミ(虱)によって伝染するリケッチアの
怖い病気に「発疹チブス」があります。

第二次大戦が終わり、戦場から引き揚げてきた復員兵がこのシラミを日本に持ち込み、
衛生状態の悪い戦災浮浪者など風呂にも入らず、
汚れたままの生活を余儀なくさせられていた人たちに、大量発生した記憶があります。

このシラミが保菌した「発疹チブス」菌に感染しますと、
高熱と全身に赤い発疹ができ、最悪は死亡することも多く、
シラミ対策にいまは使われませんが有機塩素系殺虫剤「DDT粉剤」を
頭からかけられた浮浪者をずいぶん見ました。

わたしも中学生のころ駅前で、駐留軍のアメリカ兵に強制的にこの粉剤を
あっという間に掛けられた経験があります。

有機塩素系は危険薬物で発がん性があり、今は製造も流通もしていませんが、
そんなことを知らない当時、シラミ退治の特効殺虫剤で有難がられました。

ただしこの発疹チブスは、イヌ、ネコ、ネズミなどを中間宿主にしないで、
人間そのものが宿主で、シラミが媒介昆虫となり、人から人へ感染を拡大させただけに、
終戦直後の混乱した世情を一層困惑混乱させました。

リケッチアではありませんが小さな細菌のクラミジアよる「オウム病」もあります。

これの媒介者はオウムだけでなく小鳥など鳥類が感染する病気で、
これも人に感染しますと、インフルエンザ症状の肺炎、
気管支炎の症状が顕著で発熱倦怠感など、厄介な病気です。

カビの仲間の真菌(糸状菌)も非常に危険な病原菌です。

病原性の危険な真菌の代表は「アスペルギルス」「ガンジダ」「クリプトコッカス」「白癬菌」などですが、
これらのカビ菌がペットに寄生しダニを通して感染する病気に「皮膚糸状菌症」があります。

「かいせん症」と違い、イヌ、ネコにはあまり症状が出ず、
人の皮膚に円形の紅斑ができてかゆみを発生させます。

この夏私の脇腹にできたかゆみを伴った赤い発疹を医者は、
この真菌症の「白癬菌のたむし」ではないかと診断し、皮膚を採取して培養、
顕微鏡検査を2回にわたって行ったが、菌が検出されなかったようです。

しかし、真菌対応の塗り薬で治ったのですから、
カビ性の皮膚炎だったのでしょう。

ただし、我が家はペットもいないし、
接触した記憶もないので感染原因がわかりません。

ちなみに、この白癬菌は「水虫」、頭に出る「しらくも」、
股間にかゆみを起こす「いんきんたむし」などがあります。

「クリプトコッカス」もカビ細菌により鳥類(ハト)や、
イヌ、ネコに感染保菌が多く、この動物を通して人に感染しますと、
鼻炎、肺炎から最後は脳炎にまで進行するので注意がいります。

「アスペルギルス」のカビ毒も困ります。

私も養鶏場を経営していた昔、同業養鶏場でこのカビ菌で鶏が呼吸器病を発生し、
大きな被害を出した現状を見ています。

この同業の友人は、飼料タンクに発生したこのカビ菌が鶏に感染したことも知らず、
鶏の管理を続けたので、いつの間にか彼の肺に浸潤し、
気管支炎からカビ性肺炎になってで長期間通院するようになりました。

餌に発生するアスペルギルスのカビの恐ろしさの代表が、
青カビの「マイコトキシン」の毒素です。

これを食べた家畜や鶏は、消化器官臓器に大きなダメージを起こし死亡しますが、
人間にもこのカビ毒は死亡事故を引き起こします。

このようなカビ菌は私たちの周りにたくさん存在し、酒を造ったり、
醤油や味噌の発酵に役立つ善玉有能カビもアスペルギルスの仲間で、
また青カビから発見された抗生物質「ペニシリン」はことに有名です。

ところが巷に跋扈する真菌類のカビは、肺炎や皮膚炎を起こす悪玉が多く、
免疫力や抵抗力が低下した人や、乳幼児などには容易に感染、アレルギー症状を含め、しつこく病状を発生させます。

また生息場所も土の表面や土壌中、あるいは植物や動物と食物、
そして建物から部屋の中、風呂場からキッチンなど湿気の多いところは大好きであらゆる所に生存します。

またカビはダニの好物で、それを餌にダニは増殖、
そのダニはカビ菌を持ったままペットを経過しなくても、
あらゆる機会に直接的に人間に被害を与えます。

土壌と言えば土壌菌の中にも怖い菌が潜んでいます。
代表的なのは「炭疽菌」と「破傷風菌」で、
ともに人畜共通感染症で同時に家畜の法定伝染病として届け出を必要とする伝染病です。

「炭疽菌」は空気の好きな芽胞菌の「バチルス属」で強い菌です。

草原の中で芽胞(カプセル)の中で長期間生存も可能で、
牛や羊などの草食動物のお腹の中で繁殖し、
排泄物で土壌と草むらなどに循環されています。

「炭疽菌」が動物に感染しますと、敗血症を起こし死亡率が高く、
さらに動物を通して人間が感染しますと、まず皮膚に炭疽菌が付着し炎症を起こし、
リンパ腫瘍から最後は敗血症で生命の危機にもなります。

「破傷風」は「クロストリディウム テタニ菌」による毒素で、
強烈な症状が起きる感染症です。

この菌は空気の嫌いな芽胞菌で土壌の中にかなりの割合で生息し、
環境変化にも強い菌です。

ことにこの菌は傷口などから感染しますと、発熱から脳、脊髄の神経を犯し、
筋肉の緊張、顔面硬直麻痺を起こす神経毒素により到死率が高いです。

家畜も同様な感染経路と症状で、死亡率が高いのが特徴です。

「破傷風菌」の仲間には「ポツリヌス」「ウエルシュ菌」など毒性の強い菌が多く、
鶏の腸管に発生するウエルシュ菌は壊疽性腸炎を引き起こし
多大な損害を与えます。

私もブロイラー鳥の原種農場を経営しているとき、このウエルシュ菌、
クロストリディウム パアフェリンゲンスに感染し、高価な原種系の鶏を多数死なせ、大損害を被りました。

これらの真菌と土壌菌は、動物と人間の生活圏の間近に存在し、環境変化にも強く繁殖能力も旺盛で、
隙あらば動物と人間にいつでも危害を加える共通の感染菌で、
撲滅が難しい菌です。

次回は細菌による感染症と特殊な人畜共通の感染病に触れましょう。




人畜共通感染症の恐ろしさ(その1)

〜エボラ出血熱から鳥インフルエンザまで〜
(ペット、家畜、吸血昆虫からの感染症)


「人畜共通伝染病(Zoonosisズーノーシス)」と言う言葉は、前回、我が家の
ハクビシン騒動顛末のなかで使いました。

動物から人間へ感染する伝染性の病気の総称です。

犬、猫、小鳥などのペット、牛、豚、鶏などの家畜、ネズミ、サル、ハクビシン、蝙蝠等の野生動物、蚊、蚤、ダニなどの身近に生息する吸血昆虫などが持つ病原菌が宿主となって人間に感染し、深刻な病気を発生させることを「人畜共通感染症」とか「動物由来感染症」といいます。

ハクビシンも11年前中国で発生した恐ろしいSARS(重症急性呼吸器症候群)発症の中間宿主として、ウイルスを伝播(でんぱ)させた「動物由来感染症」の張本人として処置された過去があります。

ご承知のよう、地球上には私たちの目に見えない微生物や微小動物がたくさん存在し、その中には病原性を持ったウイルスや細菌、原虫、寄生虫などが、自分たちのコロニーを増やすため、適当な動物や植物に寄生し繁殖しています。

その病原体は機会があるごとに、繁殖条件の良い宿主動物に乗り換えることが生業で、最終的に恒温動物で免疫力の弱い人間に寄生することで大繁殖し暴れます。

その前の感染保菌宿主がペットだったり家畜だったり昆虫だったり人間の身近に存在、その動物を介してたやすく感染するのです。

いま世界で大問題になっている「エボラ出血熱」も蝙蝠のウイルスがサルに感染、宿主になったサルから何かの機会に人間に感染、そして人から人へと容易にウイルスが伝播し、完全な予防法と治療法がないまま、患者が増え死亡者が続出する所から、世界の保険機構を悩ましています。

まして、ウイルスの感染速度と拡大は、人間の移動の速さと行動範囲の大きさに比例します。

たとえば西アフリカで発生した「エボラ出血熱」にしても、アフリカはもとより欧米諸国からアジア、中東、中南米、オセアニアまで、人間の往来がある以上は感染の危険度はどの地域も同じです。

これと同じ潜在的に恐怖をもたらしている「人畜共通伝染病」のひとつが「鳥インフルエンザ」ではないでしょうか。

ご存知のよう、ここ数年前から世界の養鶏産業に多大な損害を与え、ことにアジア地区では、多くの人命が、このウイルス感染症で失われています。

10年前大問題になった「SARS」は終息し、ウイルスの影も見えませんが「鳥インフルエンザ」は現在でも、いろいろな形を変たウイルスとして残存、世界各地で鶏や水禽に被害をもたらしています。

ことに最近中国などで発生しているH7N9タイプのウイルスは、過去流行した強力なH5N1と異なり、鶏には顕著な症状が発生せず、いつの間にか人間に感染する忍者のようなウイルスで、もしこのウイルスが人に感染し、人型ウイルスに変わった時、人から人への感染が容易になり大発生となり、世界中をパンデミック(Pandemic)の恐怖に陥れるか分かりません。

ウイルスの発生原が鶏で、世界中には何百億羽と飼育されているだけに防ぎようがなく、さらに困ることは、渡り鳥はじめ各地方に常住している野鳥がウイルスの伝搬役割をするので、この病気の解決はますます困難です。

鶏の法定伝染病のひとつ、ウイルス病の「ニューカッスル」があります。

鶏にはインフルエンザと同じよう呼吸器障害で死亡率が高いですが、人間は呼吸器感染はなく目にウイルスが入ると結膜炎を引き起こします。

ウイルスの怖い伝染病のひとつに「HIV エイズ」があります。

この病原体もチンバンジーのウイルスが、人間に伝播したものと伝えられています。

この病気もアフリカの風土病的色彩が強かったものが、動物の生存地域まで開発という名のもとに人間が侵略し、容易にこのウイルスに感染、さらに人間交流の拡大により、世界的に感染を広めました。

ことにこの病気は、人間同士の生殖と生理的欲望の行為が、感染拡大と伝播の元凶ですから深刻です。

これらは代表的なウイルス病ですが、古典的なウイルス病に「狂犬病」があります。

この病気は犬と人間に同じような症状が発生、犬は狂い昏睡して死に、人間も神経症になり昏睡状態で死にます。

しかし日本では、飼育犬の狂犬病予防のワクチン摂取徹底で、この病気の心配はありませんが、開発途上国などへの旅行ではまだまだ注意が必要です。

そのほか蚊から伝染する「西ナイル熱」同じ蚊からの「日本脳炎(ポリオ)」1999年マレーシアで話題になった豚からの感染の「二パウイルス」は人間に脳炎を発生させます。

この夏、東京の代々木公園散策で発症した「デング熱」も蚊が媒介し、秋になっても蚊取り線香がよく売れて話題になりましたが、これは熱帯病のひとつで、赤道に近いところでの発症が常識でしたが、近年の温暖化により、亜熱帯以北の国々でも発生が多くなっています。

熱帯病で有名な蚊から伝播する病気に「マラリア」がありますが、これはウイルスでなく原虫病です。

原虫が血管に入り、赤血球を破壊し高熱に侵されますが、困ることにマラリア原虫は患者の中に定着し、媒介の宿主になることです。

このように人畜共通伝染病の中には、原虫や寄生虫などによる疾病もかなりあります。

家畜と関係の深い疾患に「トキソプラズマ」と「クリプトスポロジューム」があります。

この二つとも原虫によるもので、「トキソプラズマ」は妊婦に感染した場合、流産や胎児に先天的障害が起きますので危険です。

豚肉や牛肉の生肉からの感染が話題にされますが、猫なども中間宿主で糞の中にこの原虫のオーシスト(卵)が排泄され、その感染危険度は生肉より高いでしょう。

「クリプトスポロジューム」は5ミクロンくらいの極小の原虫で、ネズミなども宿主ですが、牛、鶏などの糞便を通じ土壌や飲水が汚染され、地域住民に下痢などの集団中毒を起こした事件が各国にあります。

現在でも日本の乳牛と肥育牛の畜産農場ではこの病気に悩まされています。

ことに鶏や牛などに感染するもう一つのコクシジュームという原虫病や、クロストリジューム菌などと合併し発病しますと、血便と下痢便発生で死亡事故も含め被害が大きくなります。

「クリプトスポロジューム」には特効薬がありません。

唯一この3種類の原虫と細菌を殺し治療できるのは、私どもが取り扱っている生菌剤と酵素で、ことに仔牛の斃死を防ぐ実績では世界一で、日本でも予防治療に使われます。

ちなみにこの生菌剤は安全で、人畜共通伝染病の代表、サルモネラ菌、大腸菌O157、カンピロバクターなどの食中毒菌にも効果があり、薬事法で薬剤が使えない鶏卵生産農場では、産卵期間中の病気対策に多く使われていますので、日本産の卵は生で食べても安心です。

さて寄生虫の感染に「エキノコックス」があります。

キタキツネが中間宿主で、それゆえ北海道に発病者が多くいます。

もとより犬にも寄生する条虫の仲間で肝臓障害を起こします。

有名な犬の病気「フィラリア」も原虫病で、蚊などによって伝播しますが、人間にも感染して下痢症状や胃腸炎を起こします。

「アニサキス」は淡水魚から感染する線虫の回虫症です。

魚類からの感染はほかに「肺吸虫症、肺ジストマ」「肝吸虫症、肝ジストマ」鮭や鱒から感染する条虫の「サナダ虫」など、動物以外の魚の生肉(刺身)からの感染も注意が必要です。

日本人は生ものが好きで、生卵から魚の刺身や魚卵、はては牛や豚の肝臓の刺身や鳥や鹿の生肉、スッポンや蛇の生血など、私も過去にこれらの食品を喜んで食べていました。

今でも生卵と魚の刺身は大好物ですが、いずれにしろ絶対安心はないと思います。

ことに動物の生肉と血液や内臓は危険度が高く、寄生虫、原虫の感染だけでなく細菌性の病気の感染はもっと深刻です。

ですから加熱しない生肉や血液は食べないことです。

今回はその危険度の高いウイルスの感染症と、吸血昆虫などの蚊と原虫、寄生虫の感染症を紹介しましたがまだすべてではないです。

また動物由来の病原菌には細菌、真菌(カビ)、リケッチア、プリオンタンパクの狂牛病など沢山ありますが、これらは後半に紹介しましょう。


薬の飲み方

〜食前、食後、食間、薬の上手な飲み方〜
(毒にも薬にもなる、作用と副作用)


私も高齢になってからいろいろの薬のご厄介になっています。

それだけ体の機能や細胞が老化し傷み、不全症候群が見つかり薬剤対応が増えたことになります。

それともう一つ気が付くことは、65歳の時胆嚢と胆管に結石が溜り、切開手術をしましたが、症状がひどく長期入院をしたことで、少し体質が変わって高血圧や高尿酸値症になり痛風も発症し、病院に通う回数が増えたのも要因のひとつの様です。

そんなこんなでここ数年間、継続して胃腸薬、高尿酸値薬、降圧剤など、5種類の薬を朝食後に飲んでいます。

さらに先日、この夏脇腹にできたあせも状の湿疹が秋になっても治らず、相談した皮膚科の医師から3種類の薬を朝食後と夕食後の1日2回摂取するよう処方されました。

さらにいま、軽い風邪を引いたら、主治医から漢方剤を処方され、これは1日3回食間に飲むような指示です。

というわけで今日(10月23日現在)9種類の薬剤を朝と晩、そして食間に服用し、そのうえ私どもが開発した健康食品抗酸化剤バイタリンZと、血管と血液を正常化する酵素製剤を毎日飲んでいますから、合計では11種類となります。

実にややここしく面倒です。

さて私どもの健康食品は別として、内服薬の飲み薬には、胃腸への影響、吸収と効果が出る体の状態、生活習慣など考慮して、いろいろ飲む条件があることをご存知だと思います。

飲む時間と食事との関係、飲む量と回数、飲用の水などの種類、薬の組み合わせと作用と副作用の注意などですが、医師や薬剤師または処方箋に書かれた指示を遵守すれば大きな間違いは本来おきません。

それは病気の種類と、処方した薬の性質など熟知して、最も効果的で反作用の起きないよう検討して決められていますので。

それがため医師が選択する薬は、日本薬局方薬品で医療用薬品を取り扱う薬局で求めます。

どんな薬を日常内服しているか、細かな処方を明記した「お薬手帳」なる記録簿を、患者各自が持参し、複数の病気に用いる複数の薬品の組み合わせで間違いのないようにチェックもされています。

私も継続摂取の薬品と、一時的に服用する薬品などの組み合わせの時、薬剤師に反作用の質問もできるよう、薬手帳を見せて伺います。

ですから手軽に入手できるOTC市販薬、家庭にある配置薬との組み合わせも、薬剤師に問い合わせすることもあります。

それだけ、健康管理と薬剤の摂取とは深いつながりがあり、また医者にかかれば必ず薬を処方しますので、薬同士の作用が却って健康に被害をもたらさない注意が必要です。

それともう一つ、処方された薬は、ことに内服薬はどの時間帯で飲んだらいいのか、それにより効き目も異なるし、また反作用、副作用が出ることもあるので、正しく問い合わせ間違わないことも大切です。

さて、飲むタイミングは食後、食前、食間、就寝前、必要とする時、定時間隔で飲む、6つのパターンとなります。

1)最も多いのは食後30分以内と指示された薬です。

その理由は、胃に負担をかけない、胃を刺激しない、食物の消化を促進の利点を強調したものが多いです。

薬品の種類は風邪薬とか解熱鎮痛、抗生物質、抗菌剤などの胃壁に刺激を与えるものと、胃腸薬と消化剤、消化酵素などが代表です。

食後は胃の中に食物が滞留し、胃壁の保護にもなるので、胃壁を刺激する風邪薬の系統は、この条件下で飲ませます。

胃腸薬や消化酵素は、食物そのものの消化促進目的ですから、食べ物が胃腸にあることが条件です。

ことに食後は、飲み忘れが最も少ない摂取タイミングともいえます。

2)食前摂取の薬の理由は、食物が胃の中に入っていると効果が弱まる薬、食事をしても問題が起きないことを期待した薬で、糖尿薬、吐き気止め、食欲増進剤、健胃剤などがこれに該当します。

漢方薬にも食前服用が多いようです。

3)食間服用薬は、食後少なくとも2時間後、次の食事の1時間前以上を指して食間というようです。

何れにしろ胃腸に食べ物がなく、食物の影響されないことを条件にしたもので、代表的なものは胃粘膜修復剤(胃潰瘍)胃腸薬です。

それと胃にやさしさを訴えている漢方薬も、食間の方が効果が高いようです。

食間というと食事の間(あいだ)と間違え、食事しながら薬も飲むと勘違いした話も聞きますので、念のため。

4)就寝前は、薬品の効果は摂取後30分ほどかかりますので、できたら1時間前が理想的です。

代表的な薬は睡眠剤です。

5)必要な時摂取は緊急用が代表です。

たとえば狭心症発作の舌下錠、動悸息切れなどの薬剤などと、避妊薬やEDの勃起剤なども適宜必要な時になります。

また胃痛、頭痛、歯痛なども症状により適宜に摂取することもあります。

6)6時間おきに摂取などは、薬剤が血液に溶けて効果を持続できる時間帯に合わせた間隔で服用するもので、抗生物質などがその処方に入ります。

このように、内服薬は飲む時間の定義があり、あまりめちゃくちゃな飲み方をしない方が効果的のようです。

摂取法は「水またはぬるま湯でお飲みください」とほとんどの薬はこのような表示があります。

しかし実際は、お茶やコーヒー、牛乳やジュースあるいはビールなどのアルコールと一緒に摂取することもあるようです。

これらの飲料の中には、一緒に飲むと薬効に変化をきたすものもありますので注意が必要です。

1)カフェインが入った薬と、お茶やコーヒーを一緒に飲むと、神経の興奮状態が高くなり、眠れなくなる恐れが出ます。

風邪薬は避けた方が無難です。

2)胃液は酸性なので牛乳が入りますとpHがかわり、腸で効果が出るようコーティングされた便秘薬など胃の中で分解されてしまうので注意。

骨粗しょう症の薬も牛乳のカルシウムと結合し効果がなくなり、また抗生物質などにも影響が出ます。

3)グレープフルーツジュースと降圧剤やコレステロール薬は薬効が強くなり危険ですし、血液サラサラの薬のワッハリンと青汁は納豆と同じ作用があり、避けた方がいいでしょう。

コーラなど炭酸飲料と胃腸薬の組み合わせもよろしくありません。

4)アルコール類と風邪薬などは効き目が強くなり勧められず、アルコール分解と薬品の化学物質の分解代謝が重なりますと、肝臓に負担がかかり悪い影響が出ます。

何れにしろ水やお湯に勝るものはなく、薬の溶解と喉の通過をスムースにするため、コップ一杯の水が望ましいと指導書には書いてありますが、実際はコップ一杯の水は多すぎて、私には飲みにくいです。

水と一緒に飲んだ薬は、胃で溶かされ腸で吸収され、肝臓で分解代謝され、血液に乗って全身に運ばれ、目的部位で作用し薬効が発揮されるのが薬です。

制酸剤や胃壁を守る薬剤など直接的なものは別として、多くの薬が食べ物から摂取する栄養素と同じ作用で、私たちの細胞の中に運ばれ、不全な個所を修復するのですが、中には異なった反応で、生理現象に異常な状態を発症することもあります。

それを薬の反作用、副作用とも言います。

その時は迷わず医師と薬剤師に症状を伝え、善処する必要があります。

最後に私のような老人が、気を付けなければならない薬の飲み方があります。

まず飲み忘れる、重複して飲む、飲む時間を間違えるなど、かなりでたらめのところが出やすいです。

わざとそうしているのではなく、うっかりしてそうなるなど、認知症と同じような自己管理能力の低下があります。

さらに複雑にするのは、老人は複数の病気と対応しますので、いろいろな種類の薬を飲んでいることが多く、それがごっちゃになって訳がわからくなる可能性が、間違いと複雑さを倍加します。

といって1度や2度飲み忘れても、肉体的に健康的に変化は見られませんので、薬摂取時間にそれほど神経質になってもいないようで、処方薬も市販薬も薬効の作用幅もゆとりがあるのでしょう。

それより心配なのは、老人になりますと、内臓機能や代謝能力が低下し、薬品の中の化学物質の代謝分解が遅く、場合によっては薬により、効果が強く出たりでなかったりの作用変異が問題です。

湿疹が出たり、気分が悪くなったり、吐き気が出たり、消化不良になったり、極端の症状は痛みやしびれが出るとも言います。

ことのアレルギー反応については、薬局も注意を払っているようです。

「毒と薬は紙ひとえ」のたとえのように「毒にも薬にもなる」のが薬の効果です。

ことに老人と幼児は、代謝機能が万全でないケースが多いので、気を付けましょう。

私も主治医や専門医の指示で、いくつか目的の異なる薬を飲んでいますが、果たして必要か否かの疑問もあります。

ところが惰性と言いますか慣らされたと言いますか、症状が安定しているので、やめようという気持ちは目下ありません。

まずは安心感が先行します。

こんな老人心理が老人医療の費用が莫大になる原因かもしれません。

「あの医者は薬を飲むことを進めない、ダメな医者だ」と語っていた老人を知ってます。

薬が生きることの礎(いしずえ)になっているような感覚の人も老人には多いです。

それを知ってか、医者は簡単に薬を処方します、それが老人の精神的な安心につながれば、病は気からのたといで治療方選択肢の一つかもしれません。

何れにしろ、ますます高齢化社会、薬品過剰の医療対応の現実は変わらないでしょう。

しかし、薬漬けの余生にはなりたくありません。






スポーツ選手と栄養

〜三大栄養素とビタミン、ミネラルの効用〜
(怖い活性酸素の除去と運動選手の対応)


スポーツの季節になりました。

2014年9月〜10月にかけてアジアスポーツの祭典(アジアオリンピック)
が韓国仁川(インチョン)で開催され、各国のから派遣された選手たちによる、
各競技での活躍で盛り上がっています。

鍛え上げられた肉体の活動は、一流スポーツ選手だけがもつ感動を私たちに与えます。

このすぐれた肉体と活動力は一朝一夕には成し遂げられるものではなく、
長期間にわたる厳しい鍛錬と訓練のたまものと考えられます。

さらにこの素晴らしい肉体を作るために欠かせないのが、アスリートたちの栄養補給です。

栄養とは食事のことです。

ただし一般人と異なるところは、骨格と弾力性ある敏捷な筋肉を作る為、
また活動するエネルギー供給に適した、栄養素のバランスを考えた食事のようです。

ただし、人により育った環境によりまた嗜好により、食べ物(食材)は
いろいろですが、大切なのはそのトータルバランスで、タンパク質、炭水化物、
脂肪の三大栄養素の比率と、体調を調える潤滑油のビタミンミネラルの摂取要領です。


1、タンパク質

どれもこれも大切ですが、アスリートたちの素晴らしい肉体を作るにはまずタンパク質です。

タンパク質は骨格と筋肉と臓器を作る構成成分ですし、血液、リンパなど
体液の構成要素でもあり、さらに酵素、免疫力、ホルモンの原料でもあります。

ただし一遍にとりすぎますと吸収消化ができず、内臓に負担がかかりことに
腎臓機能が障害を起こし、高尿酸結晶の危険も招きます。

出来たら何回かに分散がよいのですが、一日3回の食事習慣の分散で十分でしょう。

アスリートたちの筋肉の増加と疲労改善などに必要なタンパク量は、
体重1Kgあたり1日1.5g〜2gと言われています。

もし80Kgの体重の選手なら1日120gから160gが必要になります。

それを補充するのに必要な量は、白米ごはん野菜や果物では無理です。

脂身の少ない牛ヒレ肉では600g、赤身のマグロ、カツオなどでは500g、
植物タンパクの王様大豆ですト350gですが、納豆になりますと水分が
あるので730gとなります。

これはあくまで単品で摂った場合の話で、何種類もの食材から摂取する
トータルが120gで、それを少なくとも3食に分けますから、難しくはありません。

タンパク質のカロリーは1g4カロリーですから、1日量120gのタンパク
摂取ですと、合計で480キロカロリーになります。

単品食品ののタンパク量から見ますと、100gあたりの含有量では、
鶏のササミ、皮なしのムネ肉などは23g、豚のひれ肉23gで脂肪が1.9g
ですが、牛サーロインは17gのタンパク質に対し47gの脂肪ですから、
ステーキ肉を食べて筋肉をつけるには脂が邪魔です。

マグロの赤身は26gに対し脂肪は1.4gと低く、カツオも25gで脂肪は
0.5gで青魚含め健康的です。

ちなみに成人男子の1日のタンパク摂取量は80g、女性で60gと言われています。


2、炭水化物

運動エネルギーの原動力は炭水化物です。

炭水化物とは糖質と植物繊維の総称で、ことに穀類、豆類、イモ類、海藻類に
多く、当然糖分の多いお菓子類も高炭水化物食品です。

瞬間的に活動するエネルギーは炭水化物が絶対必要で、もし不足すると、
タンパク質から取り込み、筋肉にダメージが起こります。

ただし糖分の摂りすぎは、中性脂肪として肝臓に蓄えられ、肥満、高脂血症、
糖尿病の引き金にもなりますが、不足すると思考力の低下と活動力が鈍り生気がなくなります。

小学生、中学生の子供が朝食抜き、炭水化物抜きだと、午前中の勉強に集中できないといいます。

スポーツ選手の機敏な判断力や対応力、持久力なども炭水化物のエネルギーが充当します。

アスリートに必要な炭水化物の1日量は、体重1kgあたり6〜10gで、
80kgの体重では640g平均となります。

ちなみにカロリー計算しますと、炭水化物1gは4キロカロリーですので、
トータル2560キロカロリーになります。

穀類(乾物)100g中の炭水化物量の多いものはコーンフレークで83g、
白玉粉で80g、小麦粉で75gにもなりますが、水分を入れて加工します
ので食べるときは低くなります。

調理したものでは餅の50g、食パンの48g、ごはんで37g、中華麺が
38g、焼き芋が39gぐらいです。

なんといっても高いのが砂糖そのもので、精製上白糖は99g、飴で97g、
炭酸飲料も13g、果物はバナナ22g、リンゴ15g、ブドウ16gなど
ですが、干しブドウや干し柿などは、80g、70gと乾燥したものは
カロリーが凝縮されています。


3、脂肪

次に脂質ですが、これも運動エネルギーに変えられます。

ことに瞬発力や瞬間的熱源として脂質は燃えやすく利用しやすいです。

体の構成組織の中では細胞膜、神経組織、核酸などの構成成分で、脂溶性
ビタミンの吸収には大切です。

ただ過剰摂取は肥満、糖尿病、高脂血症、動脈硬化の引き金となる危険な
物質であることは、周知の事実です。

アスリートに必要な脂質は1Kgあたり0.8〜1gぐらいで80Kgの
選手で72gですが、ことカロリー計算では脂肪は1g9キロカロリーと高いので、
650キロカロリーとなります。

アスリートが好む肉類は、食品のなかでは脂肪分が高く、
そのことが美味しさになり、牛のバラ肉で50g、サーロインステーキで47g、
ベーコンで39gですから肉料理大好きが増えます。

牛肉と比較すると豚肉は意外と脂質が低くロース肉で19gですが、
脂身の多い豚ばら肉は35gと高いです。

鶏の皮付き肉では14g前後、皮なし胸肉になりますと1.5g、
ササミは0.8gと低くタンパク質が高いので、ダイエット食には推奨できます。

意外と高いのがナッツ類、マカダミアンナッツで77g、クルミで67g、
ビスタチオが65g、アーモンド53g、バターピーナッツ51gです。

油は100%脂質ですので、トンカツや鶏から揚げなどフライものや、
油いため料理は脂肪が高くなることは先刻承知ですが、脂の美味さが
食事の美味しさと感じているアスリートは多いので、油脂過剰に
ならないようバランスが大切です。

アスリートだけでなく一般人も脂質から摂取するカロリーは、
必要カロリーの20〜30%以内にとどめるのが健康的です。

さてアスリートの活動を支える総カロリーは、タンパク質、炭水化物、
脂肪合わせますと3690キロカロリーとなりますが、体重やスポーツの
種類、運動量また年齢などにより、摂取量は幅があります。。

また競技の種類によって、消費カロリーの違いがありますし、
室内競技と太陽のもとでカロリー発散する野外競技とでは、カロリーの消耗も違いますし、
瞬発力を必要とする競技と長時間にわたる持続力を必要とする競技とでは、
体型と体力の作り方も違うでしょう。

相撲、柔道、ボクシングのような競技は、体格と体重が重要なカギに
なりますが、陸上競技のような脚力、背筋、腹筋、大腿筋などを鍛え、
持久力を必要とする競技は、体重は軽量が優位です。

おのずから訓練の仕方も違いますし、栄養の摂り方も変わるでしょう。

それぞれにコーチ、トレーナーが指導し、栄養士も万全を期して疎漏の無いよう、
体格と体力作りに科学的に計算さた食事メニューを作ると思います。


4、ビタミン、ミネラル

三大栄養素が表の栄養素とすれば、影の栄養素がビタミンとミネラルでしょう。

というのも表舞台のタンパク質も、炭水化物もその働きをまっとうする
には、このビタミンとミネラルの補助を仰ぎ、また橋渡しをして
もらわないと、本来の機能が発揮できません。

筋肉の合成には水溶性のビタミンB6の働きが必要ですし、
炭水化物からエネルギーを作るには、酵素と補酵素が必要でその橋渡しもビタミンB群です。

筋肉細胞も絶えず新陳代謝し、リフレッシュしますその時出る老廃物の
処理もビタミンとミネラルの役割です。

ビタミンはご存知のように水溶性と脂溶性があります。

水溶性はビタミンCと葉酸とビオチンを含んだB群で、熱に弱く水分と
一緒に体外に放出されやすく、脂溶性はA、D、E、K、などで、
体の中に蓄積されます。

これらのビタミンはそれぞれ役割分担があり、それぞれが独特でユニークな働きをします。

もしこれらビタミンのいくつかが欠乏すると、重大な病気の引き金にも
なりますし、ストレスに弱くなり精神不安定にまでなります。

当然、運動神経の不活発につながり、アスリートの生命力に影響を及ぼします。

疲れが抜けない、体が重い、成績が向上しない、無気力で集中できない
などは、ビタミン不足のひとつの症状です。

ビタミンが躍動的な肉体への補助活動とすれば、ミネラルは基本的な
人体構成に欠かすことのできない微量物質です。

地球上の全ての動物の誕生にまで話がさかのぼりますが、私たちは
地球上に酸素が出現した、そのころの海から生まれ、海の中に溶け込んで
いた微量元素ミネラルを活用して、人体構成がなされた歴史があります。

その際にミネラルが人間の生命構造の骨幹となり、酸素を燃やして熱源
として生命活動しています。

お分かりのようにミネラルは元素です。

その元素はそれぞれの機能のまま生命維持の重要な働きをしています。

その一部を紹介すると、カルシウムとリンは骨格を作りますし、鉄や銅は
血液ヘモクロビンに関係し酸素活用の重要ミネラルですし、亜鉛は
タンパク質合成に役立ち、マグネシウムは酵素生産に必要ですし、
カリウム、ナトリウムは生体機能をコントロールし、セレンは抗酸化剤として重要です。

これらのミネラルやビタミンは原則として、食品のなかに存在し三大栄養素を
摂取するとき、同時に取り込みます。

水溶性ビタミンは多く野菜類に含まれますので、加熱しないで食べるサラダ
などは適当ですし、魚類にも多いです。

鶏卵は生命体生産のためのミネラル、ビタミンはそろっていますし、
肉類には概ねミネラルが含有されています。

あらゆる食品をまんべんなく摂取していますと、全ての栄養素は過不足なく
バランスよく摂取できますが、一つ注意したいのは、激しい運動を連続して
続けるアスリートの身体をむしばむものの活性酸素の対応が意外とおろそかになっています。


5、活性酸素の怖さ

私たちは酸素で生きる好気性動物です。

酸素を血液に取り込み、体中に循環させ細胞を活性させ新陳代謝を促進し
生命体を維持します。

ところがこの酸素は非常に暴れ者で危険元素です。

それは物質を酸化させて消滅させたり、炭水化物を酸素と反応させ、
二酸化炭素と水に変える化学反応で熱と光を出し燃焼する火事の元凶になる元素です。

酸化とは酸素原子の周りを回る8個の電子が不安定で、絶えず外に飛び出し
マイナスになると、近くの物質から電子を奪い、奪われた物質が傷つくことです。

この活動を活性酸素と呼びます。

活性酸素に侵されると肉体の老化は進みますし、細胞は傷んで癌や各種
病気発症の引き金になります。


ところで「スポーツ選手は短命の人が多い」と一般にいわれるのは、
運動時に発生する活性酸素が過剰が原因です。

そもそも私たちが呼吸、飲食などで取り込む酸素の2〜3%は代謝の時、
活性酸素になります。

ですから酸素量を多く取り込む人は活性酸素の発生が多くなります。

スポーツ選手は酸素取り込みが多い代表ですし、さらに激しい運動時、
一時的に筋肉が緊張、虚血状態になり、そのあと血液が再流するとき、
激しく多量の活性酸素が発生します。

運動選手は筋肉の緊張の連続ですので、絶えず活性酸素を大量に作り
続けていることになります。

そのほか、太陽のもとでの日光を浴びての野外運動は、紫外線と放射線とに
犯されます。

これら光線は活性酸素の親玉です。

都会に溢れる排気ガスや、空気中の塵埃なども、活性酸素を知らずの内に
体内で発生させます。

また運動選手は肉体的、精神的な緊張を強いられます、それはストレスと
なって、その都度活性酸素を体内で発生させます。

食事量が多いことも目に見えない活性酸素を作りますし、
食品添加物やアルコール飲料の摂りすぎ、
タバコの吸いすぎはすべて多量の活性酸素を作ります。

このように総合的に見ますと、運動選手は運動をあまりしない人と比べると、
2倍から3倍の活性酸素と闘うことになります。

その活性酸素の攻撃が、知らぬ間に体内細胞に多くの傷を作り、
傷が修復されないまま時間が経過しますと、生命維持に支障をきたす、
さまざまな障害が発生する恐れが出ます。


6、活性酸素に打ち勝つ

体の中に発生した活性酸素をすぐに除去しないと、スポーツ生命も短くなる
恐れがありますから、現役アスリートもこれと積極的に戦う心掛けが大切です。

幸いなことに人間の機能に、活性酸素と闘う物質が用意されています。

そもそも酸素を活用して生命を維持する構造の人間は、この酸素と闘う防御
物質を作り、また自然のなかの活性酸素を除去する物質を利用して防御策を作りました。

それを抗酸化物質と言いい、さまざまな機能を持った体内で作った酵素、
食べ物で摂取したビタミンとミネラル、それと抗酸化(ポリフェノール)食品です。

体内の酵素でよく知られているのがSODで、できたての活性酸素を除去
します、その後カタラーゼ、ぺルオキシダーゼなど、形の違う活性酸素を
それぞれ違った機能で除去します。

さらにビタミンCとE、ミネラルのセレンや亜鉛も抗酸化剤ですし、
色の濃い野菜なども抗酸化力が高いです。

さて、私たちはこの活性酸素が及ぼす害が、選手の記録更新を妨げ、
さらに選手寿命を短縮させ、さては運動選手だったことで長寿になれないことを
深く憂慮し、強い活性酸素除去能力を発揮し、
なおかつ高いプロテイン能力を持った製剤を数年前開発しました。

原料は植物性プロテインの代表大豆を使い、
その胚芽が持つ抗酸化物質を酵素触媒し抗酸化能力を高めました。

タンパク質サプリメントとしても70%を超える高タンパクです。

植物由来の抗酸化物質のブルーベリーのアントシアニン、お茶のカテキン、
ゴマのセサミン、トマトのリコピンなどと比べ、何倍かの抗酸化力が
検定で証明されています。

それ以前に、運動選手だけでなく、美容とダイエット、健康増進を図る
中高年のご婦人方からの、効果が高く体質が変わりシミやシワが減り、
便秘が治り、睡眠が深く体調抜群のお褒めをいただいています。

さらにプロ野球選手、プロゴルファー、プロレスラーなどの体を資本と
するアスリートから愛用され、高校野球、高校ラグビー、サッカー、
スキー、マラソン、トライアスロンの選手達も愛用者になっています。

その理由は疲れない、スタミナが続く、記録が伸びるなど様々ですが、
基本的には活性酸素を除去する能力が高いことが、
細胞の傷と疲労を除去していることと思います。

最後に、運動選手は肉体の鍛錬と競技上達の練習、
それを成し遂げるバランスのとれた栄養摂取が大切ですが、
スポーツ選手ゆえに多く消費する酸素の害をいかに防ぐかも、
大事なアイテムと考えましょう。











サルモネラ菌

〜全世界で発病させる食中毒菌の代表〜
(汚染鶏卵は養鶏場の責任、4500万円の賠償金)


3年ほど前2011年8月、宮崎県延岡で発生したサルモネラ食中毒事件で、死亡した70歳代の女性の遺族が、死亡原因になったサルモネラ菌汚染の鶏卵を販売した、生産農場を相手に訴えた裁判が、今年の3月結審しました。

被害者側の訴訟通り、判決内容は加害者の農場の有罪となりました。

その決め手になったのが、鶏卵のサルモネラ菌汚染が立証されたからです。

この事件は2011年8月2日に食料スーパーから買った卵を、8月5日に納豆やオクラと混ぜて夕飯に食べ、一家3人が中毒症状となりその中の1人が死亡した事件です。

食中毒の原因が生の鶏卵にあったと判断した遺族は、食べた卵の殻と、冷蔵庫に保管していた未使用卵と包装されているパックを保健所で検査してもらい、そのすべてからサルモネラ菌が検出され、生産農場の衛生管理に問題があったと断定できたのです。

なお判決には、生産者責任の重大過失を認め、被害者に4500万円の賠償金を支払うよう命じました。

この判決は養鶏業者に強い衝撃を与えました。

それはほとんどの養鶏場もサルモネラ菌皆無と言えず、それを鶏肉から無くすことは、かなり困難であることを知っているからですからです。

そもそもサルモネラ菌は鶏卵だけでなく、鶏肉にも豚肉にも牛肉にも、時により野菜や果物、加工食品などからも検出され、さらにペットの犬、猫、小鳥なども危険ですし、ことに爬虫類の蛇やカメなども多く保菌します。

野外に生息する、野ネズミ、野鳥、ゴキブリ、ハエなどもサルモネラ菌の運搬動物で危険です。

種類も2000種以上あり、その中で鶏卵や鶏肉から検出されるものは20種ぐらい、なかでも腸炎サルモネラ菌(S.Enteritidis)とサルモネラネズミチブス菌(S.Typhimurium)、サルモネラインファンテス(S.Infantis)が多く感染しています。

人間の法定伝染病の腸チブス、パラチブスも同じサルモネラ族です。


日本養鶏協会の発表では、現在の鶏卵は0.03%ぐらいの陽性率と言います。

農水省の発表は0.2%と食い違いますが、いずれにしろ10年前から見ると100分の1ぐらい少なくなっています。

この日本の陽性率は非常に優秀で、汚染の少ない優秀国と言われるデンマーク、スウェ--デンでも1%の汚染率ですし、アメリカやEU諸国も2−5%ぐらいの陽性率、あるアメリカの研究機関の調査では中国やベトナムなどは30−50%という報告もあります。

日本が少なくなった要因は、衛生管理に対する生産者の熱意と、サルモネラワクチンの使用もあったからでしょうが、生卵を醤油と一緒に混ぜて、炊き立ての熱いご飯にかけて食べる「卵かけごはん」に適用する卵を作ろうとの目標も馬鹿にはできません。

ただし日本養鶏協会の0.03%の汚染率と言っても、1万個当たり3個の陽性卵で、100万個ですと300個になります。

もし1日1000万人が、好きな「卵かけごはん」で生卵を食べたとしたら、3000人の人がサルモネラ菌汚染の卵を食べたことになります。

1年間を統計的に見ますと、100万人を超える人が汚染卵を生で食べたことになります。

だがサルモネラ食中毒の患者はそこまで出ません。

1990年代は10000人からの感染が報告されていましたが、最近は300人台です。

というのは、卵が汚染されていても、菌数が少なければ食中毒症状は出ません。

少なくとも菌数が10万個から100万個ぐらいにならなければ、劇症感染にはなりません。

日本は1998年に食品衛生法が改正され、鶏卵の安全の表示基準と規格基準が取り決められ、外気温度と低温流通と低温販売施設などの条件により、消費期限と賞味期限が設定されました。

現在日本の現状は、生まれた卵は傷卵や卵の中に異物があると光で透視して除かれ、正常なものはすぐに塩素系の消毒液で洗浄され、大きさ別に選別し10個入りのプラスチックパックに詰め込まれ、冷蔵室で管理する、パッキンググレーディングセンター(包装規格選別工場)で出荷まで貯蔵されます。

出荷も生産された当日か翌日には、保冷車でスーパーマーケットに運ばれ、店先では保冷棚に陳列され販売されますので新鮮です。

また春夏秋冬の温度差により、表示する鶏卵の賞味期限が決められます。

冬に生産された鶏卵は10℃以下で流通、販売管理されれば57日間。

夏の暑い時期の卵は、平均温度27℃として16日間の賞味期限。

春と秋は平均20℃として25日間と決まり、パッケージに生産者名で賞味期限が印字されています。

ただし政府は生で食べることへの危険性も表示し、過熱を推奨しますが、日本の卵好き人種は低温流通され規格が守られている、産卵から2週間以内の卵は安心して食べます。

というのも、汚染卵も15℃以下の温度で保管された卵は、菌が存在しても卵の中で増殖していないことを知っているからです。

それゆえ、宮崎で起きたサルモネラ感染事件は、すでに養鶏場で強度感染されていたか、または8月の暑い盛り割卵してから食べるまで、かなりの時間が経過し菌が増殖していたかどうかです。

ただ今回は、冷蔵庫に保管されていた同じ卵からもかなりの数の菌が検出されたことが、絶対的証拠になったようです。

さて、ご存知のように卵は生き物です、卵殻には細かい穴があり、そこを通して呼吸をしています。

もし雄の精液が掛かった受精卵なら、38--40度で21日間保管すれば雛が誕生する生命体です。

温度が30度を超えた条件になると、サルモネラ菌が繁殖する培地としては、タンパク質の塊で栄養充分で水分もある卵の中は最適です。

それだけに温度管理が大切です。

ところが東南アジアや台湾、韓国などの卵の流通状態を見ますと、卵トレーに入れたまま箱にも入れず、覆いもしないでトラックに積み込み、太陽が直接卵に当たり、温度が上昇するのも構わず運搬し、そのまま食品店の店頭にむきだしのままに置かれて販売されています。

低温管理がされない流通と販売システムです。

生まれたての卵にサルモネラ菌が10個入っていたとしても、生まれてすぐに低温管理されて、貯蔵運搬されれば、菌は増えませんが、真夏の30℃超えた温度で10−20時間経過しまと、菌数は驚くほど増えています。

菌は30分に一回ぐらいの割合で倍増しますから、10時間経過で1千万の菌数になりますから、生で食べたら完全に急性中毒になります。

もしサルモネラに感染しますと、潜伏期間の12時間を過ぎると腹痛が始まり発熱嘔吐、黒緑色の水様状態の下痢と時には粘血便ともなります。

これらの症状はサルモネラが腸内で繁殖するとき出す毒素のエンテロトキシンが原因で、この毒素のショックで死亡するケースが多いのです。

ただし日本人はじめ東洋系の人は、サルモネラ中毒には強いのか病院まで運ばれる中毒患者が少なく、さらに死亡者も少ないです。

統計的に掌握していないのか、少しぐらいの症状では、病院に行かず市販薬で治してしまうのか、発病が統計的には少ないです。

もっとも加熱して食べるので少ないかもしれません。

しかし同じよう生卵を食べる習慣のない、欧米の発生率はすこぶる高いです。

アメリカの病気管理予防センター(CDC)の報告を見ますと、確認できたサルモネラ食中毒で19000人が発症し、そのうち380人が死亡しています。

同じCDCの2012年の発表では、10万人当たり16.42人のサルモネラ感染と言いますから、3億5千万人口で考えると6万人近い数字になります。

未確認の患者は恐らく120万人、450人ぐらいが死亡していると推定している報告もあり、治療に掛かる費用と人的マイナスを考慮すると、3億65百万ドルの損失になると発表もしています。

ヨーロッパ諸国も同じようにサルモネラ対策に頭を悩まし、サルモネラ(ST、SE)保菌種鶏は淘汰するよう規制がありますが、なかなかその通りにはいかないようです。

個人的見解ですが、日本でこのサルモネラ菌が鶏から発生するようになったのは、戦後ヨーロッパから輸入された種鶏からと考えていますので、そもそも欧米諸国が菌の輸出拡販国だと思います。

それはさておいて、とにかく養鶏場ではサルモネラ汚染を防がなくてはいけません。

その中でことに種鶏場の責任は重いので雛がサルモネラ菌を持参して、採卵養鶏場やブロイラー生産者に販売されないことが重要です。

これも手前味噌ですが、15年前ごろ鶏卵が原因でサルモネラ中毒患者が続出したころ、薬を使わずサルモネラを抑制する生菌飼料を考え、台湾のある研究所にお願いし開発した生菌飼料が、日本ではかなりの成果を上げたと自負しています。

こんな目に見えない地道な努力は、一般にあまり評価されないが、とにかくきれいな雛と卵を作ろうという気持ちは今でも継続しています。

いま日本はワクチン使用が増え成果も上がっているようですが、根本的には皆無になりません。

基本的には養鶏場に「菌を入れない、増やさない、やっつける」を実行していかなくてはいけません。

その暁には、サルモネラだけでなくカンピロバクター、病原性大腸菌の被害が皆無になるでしょう。

それと畜産物も食品であり、消費者に危害を加えない認識を強く持った生産者が増えてくることを願います。

ことに卵は安い商品の代名詞「物価の優等生」ですが、安全安心のためにかかったコストを消費者が認めてくれることをお願いしたいものです。



高齢化と認知症

〜徘徊と行方不明認知症の社会的問題〜
(老人4分の1が認知症予備軍、ならないための10か条) 


今年2014年5月12日、NHKのニュース番組を何気なく見ていたら、
7年間行方不明の女性が群馬県のある介護センターで発見され、
その女性の夫が探していた妻であることを確認し、
7年ぶりの対面となったニュースが流れました。

なぜ発見されたのか、そのきっかけになったのは、
NHKが前日の5月11日に放送した「知られざる徘徊の実態」という
ドキュメンタリー番組でした。

認知症患者の徘徊(はいかい)と行方不明、
この社会問題を提起する報道特集に、
行方不明者の一人としてこの女性の顔が画面に映し出されたからです。

この女性は典型的な認知症で失語症と紹介され、
ただし介護担当者からヤナギダという名前が衣服に書かれていたと説明があり、
その番組を偶然見ていた夫からの問い合わせで、
7年間探し続けた行方不明の68歳の妻であることが判明したわけです。

まさに偶然で、奇跡的な出来事で何かほっとする話でした。

更に奇跡的な偶然は重なるもので、夫の話によると5月12日は二人の結婚記念日、
この記念日までに見つからなければ、仕方なく死亡届を提出する気持ちになっていたようです。

東京浅草の住民であったこの女性が、行方不明になった直後、
役所から警察までに捜索願いを出し、更に尋ね人の顔写真入りのポスターを3万枚ほど作成、
関東一円にも配布して探し続けたのに、なぜ見つかるまで7年も掛かってしまったのでしょうか。

認知症の典型的な症状の、名前、住所、年齢、家族構造、
なぜ東京からかなり離れた群馬県に居たのかなど、すべてを忘れ答えられない本人から、
唯一間違った名前を教えられ、そのため広域に通達した迷子情報に記載された名前が、
違っていたことが発見が遅れた理由のようです。

しかし、ことはともあれ、7年ぶりに家族に引き取られた女性は幸運でした。

だが果たして夫や家族と面会しても、記憶が蘇り再会を理解し感動したか否かは知りません。

このような徘徊して行方不明になるのは、認知症患者のひとつの行動パターンで困ったことですが、
今日現在の厚労省の統計では、徘徊の結果行方不明になって、
届け出される件数は年間1万件を超えるようです。

そのうちの半分ぐらいはすぐに見つかったり、
また本人が気付いて自分で帰宅したり、数日、数か月の間に発見され引き取られたりしてますが、
不幸にも死亡して見つかったケースも多いようです。

更に1年経過しても、見つからない行方不明者が200名を超えるようです。

見つからない患者はどこへ行ったのか、生命はどうなのか、そんな心配も起きます。

ところで私の自宅は横浜で、東京の事務所まで通勤するのに電車を利用します。

この電車が運転中急に停車し
「線路上に人が立ち入ったため、安全確認のため一時停車しました」
との車内アナウンスに遭遇することが再三あります。

時には「人身事故発生で、しばらく運転できません」となると
数時間以上の運転休止となります。

そんな時、これは認知症患者の徘徊が起こした事故ではないかと疑います。

認知症患者の典型的な症状は、時間と場所と人と物がわからない見当識の欠落ですが、
症状が進行しますと、見たものがなんであったかが分からなくなる失認症となり、
鉄道の線路が危険なことなどは認識できなくなります。

徘徊の途中そこが踏切や、鉄柵で囲まれている侵入禁止地帯などの認識がなく、
線路に入り込み歩き始めてしまう、一般人から見たら考えられない行動が、
認知症患者の典型行動です。

2012年の鉄道事故の例を見ますと、811件で死亡が295名、
その中に徘徊の結果線路への立ち入りで亡くなった認知症患者が何人だったかの数字はわかりませんが、
2012年まで8年間に起きた認知症事故は149件、
死亡が115名という統計がありました。

その死亡率の高さが目を引きます。

余談ですが、事故を起こされた鉄道会社の損失も馬鹿に出来ず、
その損害金額を遺族に請求し、支払い問題でトラブルになるケースも再三です。

このような問題をなくすには、鉄道の線路をすべて高架にするか、
踏切をなくす整備が必要でしょう。

それでも駅のプラットホームから、線路に立ち入ることもあるようで、
こうなると防御しようがありません。

さあ、このように認知症と徘徊は社会問題にもなり、
看護している家族だけでは患者の行動を四六時中監視することは出来かねるような状態のようです。

そこで行政や警察はもとより、近隣住民も参加して、
認知症患者の徘徊行動に注意を払う必要が出てきます。

まして徘徊老人を含め、認知症になる年代は65歳すぎの高齢者。

多くが老夫婦二人であったり、一人り暮らしの老人です。

ある統計を見ますと、現在の高齢者の居住状態は、一人暮らしが23%、
高齢者夫婦二人きりが30%、未婚の子供と同居が20%、
その他27%という数字があります。

ご承知のように最近の日本の家族事情は、結婚後の子供たちは両親と別居することが多く、
さらに自活するようになった子供も、親元から離れる核家族化が進んでいます。

それゆえ、老夫婦だけや配偶者に先立たれた一人暮らしの老人所帯が増えています。

このような状況下で認知症が発生しますと、老人が老人を看護するか、
介護する人のいないまま認知症と闘う孤独老人になります。

こうなると、当事者能力が欠落した認知症の人に、その責任を求めても難しく、
勢い社会全体が認知症老人を注意し見守ることになりますが、実際問題として不可能かもしれません。

看護センターや病院を含め、行政機関の保護にならざるを得ないでしょう。

思えばこれも大変なことです。

これも統計的数字ですが、65歳以上の高齢者は2010年は2874万人を数えられ、
そのうち認知症と認定された患者数が280万人、
軽度の認知症が160万人に上がり、可能性が考えられる予備軍が380万人もいるようです。

これは恐るべき数字で、65歳以降の高齢者の約4人に1人が認知症か
その可能性がある人たちです。

実際のところ現在、真正の認知症は65歳で8%、75歳では10%、
85歳では20%の比率で発症しているようです。

この数字は一つの参考ですが、年齢が進むと認知症発症の確率は高くなりますが、
いずれにしろ65歳以上の高齢者の比率は年ごとの増えていき、
2011年は2995万人、2012年は3079万人と、
毎年100万人以上の単位で増加しています。

となると少なくとも人口の4分の1が高齢者となり、
そのまた4分の1が認知症発症の可能性者だとしたら、
これは大変なことですが、こんな現実を抱える長寿社会必至の日本だからこそです。

長寿はめでたいことで誇るべきことですが、同時にアルツハイマー型か、
脳血管障害の後遺症での認知症が増え、それと同時に癌患者、脳や心臓の血管障害患者、
腰痛、骨粗しょう症などの歩行困難者、また自殺者などが増えてきる原因も、
長寿社会がもたらす負の弊害です。

一昔前には高齢者も少なく、こんなにボケ老人は多くはなかったと思いますし、
また居たとしても大家族の中で、誰かが面倒を見て、社会的に迷惑をかけることが少なかった様です。

それに比較して認知症が増えてきた現象は、高齢化と高度に発達した文明や科学知識が、
人間の脳細胞に歪みをもたらし、それがため疲労した脳の細胞タンパク質が異常をきたしたり、
脳血管に支障が生じ、正常を異常に変換させてしまったのかもしれません。

認知症の2大原因、アルツハイマーと脳血管障害は、
まさに社会の発達と食生活の潤沢がもたらした落とし穴のような気がします。

ことに規律正しい職業や真面目な生活を続けた人、脳細胞をよく働かせた人が、
第一線から離脱し環境が一変した生活が続くと、一般に言うボケ現象が現れやすいと言います。

まして、脳の欠陥とは別の病気で入院生活を余儀なくされる老人も、
健康な人と比較して脳細胞の衰えが早いようです。

使わなくなった脳細胞は、使わない分だけ早く減少するのでしょうか、
判断能力や適応能力が落ち込む比率が高いようです。

老人になっても社会的に活動し、脳細胞に刺激を与える方が、ボケが少ないと言われています。

それには健康な肉体と、健全な精神力が必要かもしれません。

さて月並みですが、ボケ予防の方策を考えましょう。

1、慢性病の克服、  糖尿病、高血圧、高脂血症、肥満、うつ病

2、生活習慣の改善、 運動不足、暴飲暴食、喫煙、睡眠不足、ストレス

3、頭脳の訓練、   推理推論能力、記憶力、思考力、読書理解力、話術能力

4、語義の流暢性   動物、植物の名前を短時間に多く書き出す練習

5、音声の流暢性   頭文字が同じ発音の言葉を多く思い出す、
           ボキャブラリーを豊富にする

6、音楽鑑賞     音楽を聴く、唄を歌う、発声をする、リズムに乗るダンス

7 長寿遺伝子の活性 バランスの良い食事、腹7分目の食事、昼寝30分以内、
           活性酸素除去

8、積極的社会活動  仕事をする、社会奉仕(ボランティア)、趣味を持つ、
           旅行をする

9、人との交際    友人を多く作る、異性の親友を持つ、
           積極的近所付き合いをする、

10、3Bを無くす  一人ボッチのB、貧ボウのB、ボケのB、

老人が元気で、社会に迷惑をかけず、逆に老人としての経験と思考力で、
社会に貢献できたら、年寄りだらけの長寿社会になっても、
社会全体が畏敬の念で認めてくれるしょう。


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