フミン酸の力(3)

〜家庭菜園、ベランダ園芸は無農薬が目的〜
(なぜ病気は出ないの?なぜ害虫がつかないの?その秘密)

「フミン酸とフルボ酸のことでお尋ねしたいのですけれど。」

埼玉県に在住の春野さん(仮名)と名乗られた女性からお電話があり、本来はそれぞれの担当者がお答えするのですが、あいにく全員出払い、私が質問を受けることとなりました。

「フルボ酸を水に薄めて撒いたのですが、濃い量にしてしまい、また多めに撒いてしまったのですが、影響はないですか。」

「はい大丈夫です、濃度の違いがありましても作物に影響ありません。濃い分だけ若干の育ちがよくなるかもしれませんが、枯れるようなことはございません、原液でも被害はありませんが、経済的にお徳ではありません。いずれにしろ植物にも人にもペットにも無害ですので安心してお使いください。」

最近は家庭菜園を初め、ベランダガーデ二ングの方々から、フミン酸、フルボ酸についていろいろな質問、商品購入の問い合わせ、または使用後の感謝のお電話をいただくことが多くなりました。

少し前までは、専業農家からの問い合わせや、作物の生育が飛び切りよくなったなどの報告電話が大方だったのですが、今は一般家庭の小さな農場からの便りも増えるようになったのは、サンプル用で作ったフミン酸の1キロ包装や、500mlのフルボ酸液がインターネットや代理店を通じて販売され、それだけ普及され認知度が高くなったとよろこんでいます。

そもそも私どもは、農薬と化学肥料漬けの専業農家など、農業で生活を営んでいる蔬菜生産農家対象に、天然物のフミン酸、フルボ酸を紹介し、脱農薬、減化学肥料農業を進め、農業の一大改革をしようと啓蒙活動を推進、ようやくにその効力の違いを認めてもらい、意欲的な生産者から500キロ、1トンなどバルク数量の取引が出来るようになってきたところです。

ところで家庭菜園のような、農産物を趣味のように研究しながら育てていらっしゃる方々は、無農薬が狙いです。

その望みをフミン酸が見事かなえ、さらに収穫量から美味しさまで満足行く結果が出始めましたので、いろいろ問い合わせが増えるようになったのです。

「実はフミン酸を3ヶ月ほど前に畑にまいて小松菜に使いましたら、実に立派な出来で美味しかったので、今度は液体のフルボ酸をトマトとキュウリの葉面散布に使って見ようとし、濃く撒いたので心配になったのです。この品物は本当にいいですね、お友達と一緒に買った苗が、見違えるほど違いが出て、お友達はひねこびれ私の苗は倍ぐらい大きく育ってますもの。」

電話から喜びの声がびんびん響きます。

「土壌の中の肥料成分を無駄なく作物に取り入れる機能が、フミン酸、フルボ酸にあります。その証拠に作物の根っこの張りと伸び方を調べてみると分かります。また茎も葉もしっかりしてるでしょう。このような元気な作物は病気も害虫も寄せ付けません。」

「ほんとうです、殺虫剤も農薬も使いません、だって病気がでませんので。」

「家庭農園で、無農薬野菜を作りますと、周りの畑の害虫が集まり、大きなダメージを受けてしまう話をよく効きます。害虫も薬のない野菜をよく知っていて、格好な害虫の食糧となりますので。」

「私の菜園も周りには専業の方の畑があって、農薬を撒いているところもあり心配ですが、今のところ病気も害虫発生もありません。」

「そんな虫たちを寄せ付けない秘密がフミン酸とフルボ酸にあります。それは決して虫たちを殺すような危険な物質ではありません。」

春野さんの話はまだ続きますが、商品への信頼度と割安感を繰り返しますので割愛します。

それより今まで私たちが販売した専業農家の方々からも「農薬を用意していたが、結局使わなかった。」などとの報告を沢山受けます。

私は以前も申しましたが、化学が発達し研究が進みその結果、工業的量産された農薬、殺虫剤など病気対策、虫対策として、大量に使用されるようになり、その上化学肥料の即効性を求めすぎた結果、農地とそれを取り巻く環境は、本来の自然治癒力的なものが失われ、病虫害の発生が後を絶たず、その治療にまた農薬をまくという悪循環の重なりが環境を破壊し、人間の生命健康にも影響を及ぼすところとなってきています。

そんな理由から、可能なら自分たちが食べる野菜は、無農薬な家庭菜園で自分たちで作り、安心と美味しさを味わう人が多くなったのでしょう。

そんな傾向を今年5月の連休の1日、ある家庭菜園むけの園芸店で行ったフミン酸の紹介販売に私も参加し、肌身で感じました。

かなり広い園内には花の苗から苗木、家庭菜園むけの野菜の苗と種、そして有機肥料と土壌改良剤、機材と道具などところ狭いと並ぶ中、夫婦連れはじめ一家総出で、野菜や花の苗から種まで、長蛇の列で買い求めていました。

勿論、私たちのフミン酸も買っていただき、商品説明の中でいろいろ質疑応答があり、かなり専門的に菜園つくりに精通している、旦那さん奥さんが多いことにも驚かされました。

「害虫に強い野菜は土つくりが大切です。団粒土壌で微生物の繁殖がよくふわっとした土は植物がよく育つ、そんな土壌で育てた作物は病気や害虫に強い。」

まことに正しい見解を述べた60歳前後の男性に

「そのふわっとした土壌を作る最適な物質がフミン物質です。フミン物質は天然の有機酸で電解質物質です。電解質とはイオン物質で、土壌や作物のイオンバランスを調整し、作物の健全発育をサポートする働きが強く、土壌の微生物との相性がよく、また農薬などの悪質な化学物質の分解も促進します。」

「イオンと言えば硝酸態窒素はマイナスイオンと聞いたことがある、これが問題を起こすのでは?」かなりの博学でもあります。

「そうです、硝酸態イオンが体内に入りますと、血液の酸素と結びついて酸欠状態を起こします、それが健康によくないし、さらに赤ちゃんや胎児は脳への酸素供給が少なくなりますと、障害がおきやすく大問題です。だから窒素過多の作物は危ないのです。フミンのプラスイオンがそのバランスをとりますので、硝酸態イオンにならず消化しやすい窒素すなわち蛋白源になるので、大丈夫です。硝酸態窒素が多いと緑色が濃厚で味が苦味が強くなります、フミンを使いますと味がよくなりますよ。」

「野菜の味が変わりますか?」

「変わります、美味しくなります、ことに糖分の代謝がよくなりますので、
甘味野菜や果物の糖度はあがります、と言うことは寒さや霜の害にも強い
ことになります。」

さらの病気対策や、害虫対策について私なりの意見も述べますと、熱心に
耳を傾けられました。

「害虫や病気の予防にもなると言うのは、病気が出ない害虫がつかない
条件をつくる、それには」

1)日当たりが、よく水はけがよい団粒土壌を作る
2)丈夫な苗と、太い茎と立派な葉っぱ、長く張った根っこを育てる
3)肥料をやりすぎない(窒素分が多いと虫が好む)
4)弱っている作物は虫と病気がつきやすい、枯れた葉、弱った作物は
取り除く
5)化学肥料より有機肥料のほうが病気と害虫に強い
6)有機堆肥も未成熟はかえって害になる、虫も寄るしアンモニアガスも
出る
7)単品種でなくいろいろな種類を作る(これは家庭菜園の場合)
8)香味野菜、ねぎ、にんにく、しょうが、にら、など忌避作物と
一緒に育てると予防効果がある
9)時期に合った作物を育てる、できるだけ同じ場所で連作しない
10)適宜の土かけと水やり、追肥など
11)作付け休眠の畑はよく耕し、夏は日光消毒、冬は寒冷殺菌
12)防虫には寒冷紗のような幕で覆うのもよい
13)幼虫をこまめに見つけて摘出する
14)害虫の親に卵を産ませさせない

など一般論の最後に

「フミン酸、フルボ酸は電解質のイオン物質と言いましたが、すなわち電荷を持っています、それを使いますと作物に弱い電磁波がでます、害虫の成虫はそれを嫌うようです。だから卵を産み付けることをしません、幼虫がなくなれば野菜を食い荒らされません。」

「フミン酸をどう使用するのですか?」

「種まきまきの前、苗を植える前の土壌に撒いて耕したり、また液体のフルボ酸でしたら水溶液にして葉面散布すれば直接的です、病気の黴菌やウイルスにも効果はあるようです、ただし薬剤でないので、効果の責任はもてません、一般論としての電磁波の働きです。」

「そんな事実が実際にあるのですか?」

「ピーマン専業農家の方ですが、農薬代わりになると信頼している人がいます。それは丈夫な作物にしたから病気が出ないのか、電磁波なのか分かりませんが、フルボ酸の葉面散布を週1回は必ず行っていました。
継続して行っていたことも効果を挙げたのでしょう、もちろん収穫量も30%増といってました。それより肥料代と農薬代が節約できたと報告してます。」

「農家の成績でことに代表的なものがありますか?」

「一番顕著なのは収穫量でしょう。サツマイモとかショウガ、ニンニクなどの根菜類はフミン酸の土壌散布で50%増、なかには倍量収穫量が違ったサツマイモの報告もあります、連作障害で困っていた水菜の農家では収穫量だけでなく、硝酸態窒素のクレームが皆無になったと喜んでいました。連作といえばネギ専業農家では、しっかりした茎で上物が増え、昨年より40%ぐらい収穫量が増し、かなりの利益向上になったようです。」

「本業の農家の人がそんなによい成績ならば間違いないでしょう、私も使ってみよう。」

農薬を減らし安全作物を標榜する人には関心があります、そんな人の期待を裏切らないことを願ってこの稿終わります。