ロコモにならない数か条(その3)

〜齢をとると骨はなぜ脆くなるのか〜
(抗酸化力高い大豆イソフラボンは、若さと美しさを永遠に)
女性の「骨粗しょう症」によるロコモ症候群発症の要因に、女性ホルモンのエストロゲンの減少があると申しました。

このエストロゲンと同じ仲間のプロゲステロンとが、女性の一生に大きな意味を持ちます。

女性の骨組と体型に関係し、生理的な美しさ、はつらつとした健康度を演出します。

それは女性は子孫を残すため受胎、出産、育児がを可能する丈夫で健康な体を維持出来る必要から、特有ホルモンのエストロゲンを作り、女性をこのホルモンであらゆる障害から守ろうとする、働きがあるからです。

そのためエストロゲンは、定期的に排卵を促進させ、性的な魅力を発散させ、異性の関心を呼ぶために作られたホルモンですから、受胎能力が無くなる年齢に到達すると、たちまち減少します。

エストロゲンの減少は、女性としての魅力の減少と喪失と、さらに健康から生活意識まで変えます。

さらにエストロゲン減少は、交感神経と副交感神経など自律神経のバランスを崩し、更年期症状として精神的に不安定をお越し、躁と鬱が閉経後顕著に表れる人もいます。

更年期はイライラ、顔のほてり、発汗、動悸、肩こり、冷え症、不眠、そうして慢性的な疲労感で悩まされる人も出ます。

そんな経験の後に、肥満、高脂血症、頻尿失禁、動脈硬化、高血圧、糖尿病、白内障、がん、痴呆、肌の劣化、シミ、シワなどなど、たちまちのうちに問題発生となります。

その中で本人も知らない間に、静かに進行しているのが「骨粗しょう症」で、70歳すぎれば80%以上という高率で発症か予備軍です。

なかには歩行困難や運動機能障害で不自由を感じ、やがて精神的にも臆病になり骨折など恐れて外出もせず、ますます運動不足となり、さらに骨を劣化させます。

これも閉経後のエストロゲン減少による、骨の再生機能の劣化がそうさせるのです。

ところが、同じように閉経時期になっても、更年期症状も軽く、閉経後に起きるさまざまな体調変化も起こさず、肌も美しく、シミもシワ目立たない女性もおります。

そんな女性は骨粗しょう症の心配もない、丈夫な骨密度を維持しています。

こんな人は、見えないところで閉経以前と同じよう、なにかしらのエストラゲン作用が、体の中で起きているからでしょう。

それは、本物のホルモンエストロゲンに似た働きをする、エストロゲン様物質が、エストロゲンホルモンと同じ働きをして、骨が脆弱になることを防いでいるからと思われます。
それではまず骨は、どのような構造で成り立っているかの説明をしましょう。

骨は無機質が70%、有機質22%、水分8%で構成されています。

無機質の成分はリン酸カルシウム85%、炭酸カルシウム10%の合計95%がカルシウムで、骨の中に占めるカルシウムの比率は66.5%となります。

あとの無機質はリン酸マグネシウム、ナトリウム、塩素、カリウム、ケイ素などです。

このカルシウムも大切ですが、もっと大切なのは22%の有機質があって、初めて硬い骨はできています。

この有機質はコラーゲンタンパク質が主体で、そのほか非コラーゲンタンパク質のプロテオグリカンなどです。

カルシウムを主体とした無機質がコンプリートとすると、コラーゲン有機質が鉄筋の役目となり、カルシウムとカルシウムを硬い架橋結合させ骨を丈夫にします、まさに強化の鉄筋コンクリートとなっているのです。

ちなみに「変形性膝関節症」発症に関係する軟骨の無機質は3%、有機質のプロテオグリカン、グリコサミンが24%、あとは水分73%ですから、カルシウムとコラーゲンの架橋結合がなく、軟骨は弾力性がありますが成分が一度なくなると脆く、なかなか復元が出来ないのです。

さて強化の鉄筋コンクリートの骨が、なぜ閉経後急激に脆くなってしまうかが問題です。

一つは骨の中のカルシウムの溶出と、もう一つは鉄筋の役割をしていたコラーゲンが、悪玉架橋結合になり骨を弱くするからです。

この変化もエストロゲンホルモンの減少による作用で、エストロゲンの役割の重要さを知らされます。

エストロゲンがコントロールしなくなったコラーゲンは、酵素代謝でホモシスティンという物質をつくり、それが酸化し活性酸素を作り、骨のコラーゲンを劣化させ、骨粗しょう症や大腿骨とう骨折を起こします。

それだけでなく血管に溶出した酸化したコラーゲンは、血管に影響を与え動脈硬化を起こします。

ことに骨の外側の硬い手足の骨より、身体本体の大きな背骨、腰骨の内側の海綿状やスポンジ状の架橋結合のコラーゲンが変化し、同時にカルシウムが溶出して、背骨、腰骨の内側からスカスカになってしまい、圧迫骨折や脊柱の湾曲などが起き、直立姿勢が不可能になります。

このホモシスティンを改善するにはビタミンB6、B12、葉酸の働きで悪者にしないことと、エストロゲンを体の中で復活させることです。

これ等の問題を解決するには、食生活を視野に入れた生活習慣と、程度の良い運動で筋肉と骨を鍛えることです。

ことに大切なことは、バランスのとれた食事です。

さらに骨を丈夫にするカルシウム高含有の食品と、良質なタンパク質食品、ビタミンKやDやC豊富な野菜、根菜、キノコ、納豆を食べ、ビタミンB群はレバー、ニンニク、マグロ、ゴマ、シジミ、枝豆、緑茶、大豆製品などを摂取することです。

骨の中のコラーゲンを強化するために、コラーゲン豊富な食品を摂ったからと言って、骨に直接影響するものではなく、タンパク質アミノ酸として身体に吸収されます。

しかしこれらを正しく消化吸収し、身体機能の改善に役立てるには、腸内の健全性が大切です。

腸の状態を快調にするには、腸内の細菌、腸内フローラのバランスです、それに加えて食品からエストロゲン様な働きをする物質を作ることです

そこでエストロゲン様な物質を生産する、イソフラボンをもった大豆原料の食品を勧めます。

大豆以外にもイソフラボンを持った植物はありますが、食品として歴史的に日本人に馴染んでいる大豆を食べることは安心です。

さらに大豆はタンパク質豊富で、動物質タンパク過剰になりがちな食生活のバランスの上でも、ぜひ摂取したいものです。

そのうえ骨に必要なカルシウムも豊富で、納豆100gに130mg、豆腐100g中120mg、乾燥の凍り豆腐はなんと100g中650mgも含有しています。

さて大豆製品に含まれるイソフラボンには、3つの物質があります。

ゲニスチン、ダイジン、グリシチンですが、このままでは体内に吸収されません。

それはイソフラボンに配糖体がくっ付いていて、それを切り離さないと消化吸収されません。

切断は腸内の微生物や酵素が行い、ゲニスティン、ダイゼイン、グリシティンと名前が変わり、初めて吸収されますが、全てが吸収されません。

配糖体を分解する酵素や微生物が腸内に少ない人や、腸内が健康でない人は難しいです。

大豆製品の中では、発酵した納豆などのイソフラボンは、消化吸収されやすいです。

そこで私たちは、イソフラボンを発酵と酵素で触媒し効果を高め、エストラゲン機能を持ったエイコールを特殊微生物で生産し、消化吸収しやすい大豆ペプチドに特化した健康サプリメントを作り、市場に提供もしています。

この高機能イソフラボンは、高い抗酸化力、血中コレステロールの正常化、血圧上昇抑制、肥満防止、脂質代謝の改善、更年期症状の改善、がん細胞の抑制、骨粗しょう症の緩和、生理不順の改善、糖尿病の予防、記憶力暗記力向上、肌のシミ、シワの改善で若々しい肌など、顕著に効果が表れます。

男性ではその他、弾力性のある筋肉の増強、スポーツ技量の向上、精力増強などの効果が見られます。

もし私たちの製剤に馴染みのない方も、いつも大豆製品を常食し、エクオールを作る腸内細菌を持っている人は、イソフラボン効果が表れ、いつまでも若々しい肌と健康度持っていると思います。

60歳を過ぎた同年輩の集まりで、見た目も若く活動力にも相違がある人は、エクオール活性がある人とない人の相違と言ってもいいかもしれません。

勿論骨粗しょう症の発症を含めロコモ症候群障害の有無は、腸内でのこのエクオール生産の差にもよります。

カルシウム、コラーゲンの骨への吸収と添加、肌へのコラーゲンの浸透、体内や体外で発生する活性酸素の除去、血管と血液の正常化、糖代謝と脂肪代謝の促進、筋肉の増強と疲労回復、男女とも性的魅力の向上、男性の勃起障害、女性の生理不順などの解消にも、エクオールは関係します。

これはマルチなエストロゲン的な能力を持ったエクオールとなります。

ある研究機関が日本の地域、年齢などを調査対象に、エクオールの腸内活性の相違を調べたデータがあります。

それによりますと、関東の人より関西の人の腸内エクオール活性が低く、30代以下の女性は50歳以上の女性の2人に1人しか、エクオール活性はなかったとあります。

その理由は関西は関東ほど納豆を食べず、また若い女性は洋食風な動物タンパクが多く大豆を食べず、またダイエット食などで腸内善玉菌の活性が弱いことも要因のようです。

ところで女性は50歳前後になると、必ず閉経を迎え、骨粗しょう症の予備軍になるでしょう。

女性ホルモンの影響が薄い男性も、50歳すぎますと骨や筋肉の退化が始まり、精力、体力の著しい劣化を自覚するはずです。

これも腸内でのエクオールが関係していると思います。

ことに精力とホルモンは、男女問わず密接な関係があり、ホルモン様な物質は男女どちらへもよい影響をしていると思われる現象があります。

また活性酸素抑制効果のある、イソフラボンポリフェノールは、生活習慣病はじめロコモ症候群発生の抑制にもなります。

それでは、骨粗しょう症はじめほかのロコモ症候群が発症する条件を列挙しますと

若い時の栄養不良と過度の痩身、
過食による肥満
高脂血症、高コレステロール
高尿酸値と糖尿病
高血圧と動脈硬化
女性の生理不順
偏食による野菜、果物不足
肉類だけの過剰摂取
過度の労働と長時間同じ姿勢
運動やジョキングのし過ぎ
捻挫、骨折、
病気による長期入院
長期間アルコールの飲みすぎ
コーヒーの多飲、
長期間の喫煙(カルシウム吸収阻害)
大豆製品を一切食べない

以上の体質と生活習慣や食習慣は骨と筋肉を弱くし、さらに腸管機能が健全性が失われ、エクオール生産活性は少ないと思います。

それでも約40%ぐらいの人の腸内にはエクオール産生の細菌を持っています。

それは歴史的にご先祖様が大豆製品を食べ、DNAの中にエクオールを作れる腸内細菌を生産する遺伝子を残したからです。

しかし持っているけど、それを活性させる材料の大豆イソフラボンを食べなければ、エクオールは作れません。

しかし大豆製品を毎日摂取する習慣は、多くの人は持っていません。

それゆえ私たちは、大豆タンパク質と大豆胚芽を原料に、微生物発酵とオリジナルな酵素を使用し、消化吸収しやすい、抗酸化力の高いエクオール様含有のイソフラボンと、活性力の高い大豆ペプチドタンパク製品を製造しています。

もしこの製剤を毎日摂取していれば、快調な腸環境が整い、快適な便通と、心地よい睡眠、体はつらつで肌の美しくなる血液循環、イソフラボンエクオール吸収による、加齢による体調変化とロコモ症候群の予防と、改善できる自信があります。

いずれにしろ、大豆を上手に食べて、ロコモにならずに楽しい長寿を実行しましょう。