2012年10月アーカイブ

脳ドック、MRI、MRA検査

   ~初めて知った80歳の脳内の状況~
   (脳血管障害の早期発見のために)


5年前頃から私の主治医Kさんは、定期健診の折々に「一回脳ドックを受けたらいいですよ。脳内異常は事前チェックが大切」と、私の年齢も考慮してか、幾度か勧められましたが、検診の必要性を感じながらも、緊急な症状もないまま、検査を受ける機会を失っていました。

8月のはじめ、胃腸の不全を感じ、自宅からそう遠くないS医科大学付属病院を紹介され、上部消化器内視鏡検査(胃カメラ)と臓器超音波検査を行ったことは、前回前々回に発表しましたが、胃腸検査が終り、その診断の結果を示された日に「そうだ、この際懸案であった脳ドックを受けてみよう」と、思い立って同病院の健康管理部の受付に足を向けました。

そして9月25日検査、10月2日その検査結果報告というスケジュールで「簡易脳ドック」の予約を行いました。

人間が人間らしさの尊厳を証明する器官が脳で、人間の人格から才能まで脳の働きによって決まることはよくご存知です。

その構造は神秘的で、無数の毛細血管と脳細胞に存在するシナプスとニューロンの電気信号により、脳は休みなく働きます。

すでに胎児の頃から、胎盤のなかで音を聞き、臭いを感じ、筋肉を動かし、場合によっては思考し、記憶しているのが脳です。

そして80歳になるまで使い込み、考えたり、記録したり、計算したり、思ったり、喜んだり、悲しんだり、悔やんだり、怒ったり、興奮したり、人間としてのさまざまな生き様を、私の脳は演出してきました。

その脳は年齢に関係なく発達するといわれますが、最近は物忘れがひどくなり、思考が錯綜混乱したり、ぼんやりボケッと思考が停止したり、時として真っ白に記憶が喪失することが多くなる年齢になりますと、私のみならず誰でのが心配にもなります。

それだけにこの脳細胞と血管分布がどうなっているかが知りたくもなります。

機械的に分析可能な機器を使い、自分の脳内がどのようなのか、健康か異常があるかを調べる、非常に興味深い検査です。

といって私にとって初めての脳内撮影、その結果が果たしてどうなるのか、不安と期待の入り混じった検査日までの数日を送りました。

実際は私にとってはMRI検査は2回目です。

15年前胆管結石の手術のため、この機器で腹部の断層真を撮影した経験がありますが、そのときは問題発生の消化機能を抱えての撮影、無我夢中のうちに終わってたことだけを覚えています。

そうして今度は、自分の意思で積極的に脳内を調べようというのですから、心持も当然違います。

さて、この「脳ドック」と通常呼ばれている、磁気共鳴断層撮影(MRI Magnetic Resonance Imaging)の検査は、近代医学の偉大な進歩の象徴で、磁気と電磁波による縦、横、斜めのあらゆる方向から脳全体の断面画像を映し出す装置で、その正確性は驚くほど完璧なものです。

この原理は1950年後半から研究が始まり、1980年代に医療用に開発、人間の肉体の断層写真が撮影され、医学的診断治療の飛躍的前進に寄与しました。

やがて1990年代になって現在よく見られる、円筒形のトンネル状態のMRI診断器の形となりました。

難しい原理は私ども素人にはよくわかりませんが、人間の体の大部分を構成し存在する水素原子が、一定の磁場の中に置くと原子核がバラバラになり、そうしてそれが元に戻るとき、体の組織によって戻る時間の違いが出る、この違いの差をコンピューターで計算し立体映像に置き換えると、脳の内部や血管の状態まで、鮮明に映し出され、その映像の変化や違いによって病変がわかるという優れもののようです。

ですからこの装置が出来てから、MRI検査を受け重大な病変を事前に察知し、適切な対応で重大障害を回避したケースが多くなり、脳内で発生する病気の予防に多大な貢献をしています。

検査する重大脳障害とは、脳腫瘍(脳がん)脳出血、未破裂脳動脈瘤、無症候性脳梗塞、静脈の奇形、血管狭窄症、血管閉鎖症、細かい動脈が無数に出来るもやもや病など、発症したら生命に危機となるか、治っても恐ろしい後遺症が残る可能性がある病気だらけです。

私の主治医がこの脳ドック診断を強く勧める所以がこんなところにもあります。

さらに私の年齢が、脳の血管障害が起きやすい高齢者になっていることが、一番大きな要因でしょう。

さて検査日、病院の地下にあるMRI検査室で検査衣類に着替え、体から金属性のものは全て取り出し、MRIの検査台に横たわりました。

円い筒型の厚手のドーナツを連想させるような、穴の中に検査台は滑るように入っていきます。

「かなりの騒音がしますので」事前に装置されたヘッドホーンからは軽やかな音楽が流れ、心地よい感覚を楽しむ余裕がありました。

「はじめます」とのかすかな声が聞こえた瞬間「ガガーガア、ドドードウ」と工事現場の削岩機のような、ものすごい音が耳をつんざきます。

心地よく流れていた音楽などまったく掻き消えるすさまじい音量の雑音です。

あるときは「グーグー」あるときは「ギャーギャー」また「ジジ-ン」と頭のあちこちの方角から聞こえます。

聞こえるというより響きます。

かなりの騒音がしますよと、事前に聞かされていたので、これらの音が苦痛とか不快とかには感じませんが、敏感な人にはたまらなく我慢が出来ない音響でしょう。

時間にして30分ぐらいでしょうか、雑音が消え「はい終了しました」との声で、やれやれと思ったのはたしかです。

「うるさかったですか?」検査技師の質問に「確かにうるさいですが、いろいろな音に変化しますね」と答えますと、撮影箇所や撮影方法により音に変化があるようでした。

その具体的内容は、MRIは脳の断面画像で脳梗塞の病変、または過去のにあったと思われる梗塞のあとなどを映し出し、もう一つのMRA(Magnetic Resonance Angiography)は磁気共鳴血管撮影で、血管の立体画像を映し出し、動脈硬化の進行、血流が細くなった血管、動脈瘤の発見などに役立つようです。

1週間後その結果がわかりました。

脳医学の専門医が、パソコンのモニターに映し出された、私の脳細胞と脳内の血管網、頚動脈から脳脊髄から首の頚骨まで、断層映像を見ながら診断と解説です。

「脳細胞のあちこちに白い点が見えますが、この点は血液の流れが止まっている箇所で、細胞が壊死している斑点です。おそらくご自分では自覚がないでしょうが、軽い脳梗塞のあとです」

「よく言われる、隠れ脳梗塞と言うヤツですか?」私の答えに、

「そうです、いつ発生したかわかりませんが、あなたのお年になりますと、多かれ少なかれこのような痕跡が出る人は多いです。年相応でしょうが90歳になってもない人もいます」

次に血管の立体映像を見ながら

「末端の毛細血管が細くなっているのが見えます、動脈硬化の表れでですが、煙草は吸いませんね」

「30歳前まで吸っていました」

「そのだいぶ前の煙草の後遺症が出ているのです、煙草を吸っていますともっと血管は硬く弾力性がなくなりますが、あなたの血管は目下は問題ないでしょう」

次に首の頚骨の横から撮った横断写真を見ながら「第3と第4の頚骨の間に少しヘルニア症状があります」と指摘します。

たしか40代前半、急に両手の指先がしびれ、外科医の診断で、頚骨がつまりその影響でしびれが出ていると診断され、首を懸垂して伸ばす治療をした記憶が蘇りました。

あのときのしびれはこれが原因だったと、40年目にその事実を見せられた気がします。

診断の結果は報告書にまとめますからということで、私自身の脳内断層写真と別れましたが、どうもその映像が頭の中に残像としてへばりついて取れません。

それならいっそのこと、重要な隠れ梗塞の箇所や、立体構造の動脈など、コピーしてもらえませんかと頼むと、驚いたようでしたが「280枚からの映像ですから、CD-ROMに落としてお渡しします」と快諾され、コピーを頂きその実費を支払い、病院をあとにしました。

医者から貰った「脳ドック健診結果報告書」には、

頭部MRIの検査結果は、両側大脳に慢性虚血性変化を認め、陳旧性(古い)脳梗塞と認めます。

年齢相応の変化と思いますとあり、同じく頭部MRAの血管状態に対しては、動脈硬化性の変化は認めるが、明らかな動脈瘤や狭窄はありません、としてありました。

頸部MRIは頚椎の変形を指摘し、脊髄の異常はなし、頸部MRAは頸部の血管に異常はない、と結んでいました。

80歳になってはじめて行った脳ドック、自分自身が知り得なかった脳の状態を知り、年齢相応の状態と診断され、安じていいのか、気をつけなければいけないのか迷うところですが、最も心配の種であった、脳腫瘍と動脈瘤がなかったことを、良しとし今回は合格点と自分で納得しました。

ちなみに今回の費用は合計36750円とCDのコピー代1050円を足して37800円、当然健康保険の利用は出来ず、全て自己負担でした。


逆流性食道炎

~肥満とピロリ菌抑制で増えた逆流性食道炎~
  (動物性高たんぱく高脂肪食の胃酸過多が増加の元凶)


2012年8月に受けた胃カメラ内視鏡検査結果報告書を見ながら「食道下部にヘルニアが見つかり、胃酸がこのヘルニアに入り胸焼け症状が起きるのでしょう、そんな症状の含め『逆流性食道炎』といいます」と主治医の判断を聞かされました。

逆流性というのですから、食べ物など食道の蠕動(ぜんどう)運動で胃へ到達するよう上から下に流れているものが、逆に胃から食道に逆戻りしてくる症状を逆流性と称し、逆流物質が強酸性の「胃酸」であるため、胃酸に対する防御粘膜がない食道は炎症を起こし、さまざまな不快症状が発生する病状を「胃食道逆流症」あるいは「逆流性食道炎」と言うようです。

胃食道逆流症は逆流していても炎症がなく、非糜爛(びらん)性の逆流症状で、逆流の数も少なく胸やけなど顕著な症状が少ないものを指し、逆流性食道炎は炎症があり逆流が多く、胃もたれ、吐き気、ノドの不快感、胸焼けがはっきり症状として表れ、生活に支障を与えるようなものを言います。

逆流性食道炎とは、非常に判りやすい病名ですが、私の主治医から聞くところによりますと、最近この病気が増えているといいます。

その原因はどうも食生活の変化によるもので、日本食から欧米の高カロリー食に変わり、肥満の比率が増加していることと比例しているようです。

肥満者は大食いで早食い、なおかつ動物性の高蛋白、高脂肪の食品が好きです。

それが胃酸を多く分泌する結果となり高じて胃酸過多となり、増えた胃酸が食道へまで逆流する症状を引き起こしているようです。

肥満でなくても、食生活が肉類や脂肪過多の食品が好きな人や大食の人は、同じように胃酸過多となり逆流性食道炎になりやすい傾向にあるようです。

加えて、大酒飲み、喫煙者、ストレスに弱い人、神経過敏な人などが、食道の蠕動運動が支障をきたすことが多く、この病気になりやすく、ことに老人は蠕動運動が鈍くなるのと、食道下部の括約筋が緩んでくるので、逆流する胃酸や食べかすを防げず、食道炎が顕著に増加するようです。

さらに面白い現象として、ヘリコパクター・ピロリ菌対策が普及し、ピロリ菌除菌が進んだから、逆流性食道炎が増えてきたとも巷間言われています。

ご存知のようピロリ菌は、胃潰瘍や十二指腸潰瘍を引き起こす元凶といわれています。

この菌が繁殖していますと胃酸はピロリ菌中和のため少なくなり、その結果胃の粘膜の炎症ともなるのですが、逆に胃酸が減少する分、逆流性食道炎が少なくなるようです。

これは傾向的現象のようで、必ずしもピロリ菌が少なくなったので逆流性食道炎が増えたのかどうかの確証は難しいです。

しかし現象としてピロリ菌はなくなったが、胸やけするようになった、との報告も多いようです。

こう見てくると、逆流性食道炎は近代病で、生活習慣や食品の変化、医療技術の進歩もその原因になっているといえます。

私の場合の最大原因は、月並みですが老化のようです。

言い訳ではないですが大食でもなく、脂肪食は好まず、煙草は吸わず酒もほどほど、ストレスも楽天家で感じないほうなので、加齢による下部食道括約筋の弛緩と、それに伴うその辺りのヘルニア症状が、食道炎を引き起こしたと考えられます。

ただし、若いときから胃痛や消化不良などに胃弱体質に悩まされ、30歳前後には十二指腸潰瘍と診断され、長期間投薬治療の経験もあり、いまでもレントゲン検査で十二指腸の球部が変形していると指摘されます。

潰瘍を患ったのですから、もともとは胃酸は多いほうなので、こんなことも逆流性食道炎の引き金にもなっているでしょう。

この胃酸過多や胃弱体質も精神的なものが作用していることが多く、若いときの激しい感情と感性が神経を敏感にさせ、その動きが胃腸の神経に緊張をもたらし、その緊張が胃酸を多く分泌し、病的な症状となっていたと思います。

若い時代は、胸が騒ぎ胸がキュンと締め付けられるような失恋の痛手とか、受験に失敗し落ち込んだ自信喪失とかで、胃腸がキリキリ痛むような若い感受性でしたが、今はまったく胸焼けの質も変わり、失われた昔の胸苦しさを懐かしむくらいです。

いま起っている胃の不快感は、食道、胃の老化による器質的変化によって起る病的なものと言われ、まったく色気も艶気もありません。

ただしこれも長い年月生きてきた証(あかし)と割り切ることで、前向きに対処しましょう。

さて、この病気はすぐに命に別状をきたすものでなく、放って置いても構わないようですが、長期間放置しますと食道が狭くなる狭窄症や、物を飲み込むことが下手になる嚥下(えんげ)障害になることもあるようです。

それゆえ症状によりますが、対策としての治療法は薬剤の投与です。

胃酸が過剰にならないような制酸剤が一般的です。

ことに胃酸を抑制する薬に炭酸カルシウム、炭酸水素ナトリウム、アルギン酸ナトリウム、などがよく知られ、そのほかH2ブロッカー、さらに新薬の「プロトンポンプ阻害剤(PPI)」が効果が大きいようです。

プロトンポンプとは、胃酸を胃の中に送り出す働きのポンプですが、そのポンプの働きを止めて胃酸の放出を抑制する薬のようです。

目的はあくまで胃酸過多による障害、胃潰瘍、十二指腸潰瘍の治療薬です。

胃酸を抑える薬ですから、胃の中の酸が少なくなれば食道に逆流することも少なくなるでしょうし、少なくなれば胸焼けや胃の不快感が無くなります。

ただし私はこの薬は飲んでいません。

医者はどうしますかと聞きましたが、薬に頼らず普通の生活の中で様子を見ましょう、と返事をしました。

別に意地を張ったわけではありません。

自然体の中で老人性障害を受け止め、その病気が治るか悪化するかの流れを見守り、どうしても我慢できない状態になったとき治療をしようと決めて
います。

80歳を過ぎ、青壮年の時代のような元気な、細胞、臓器、血管、官能期間ではないです。

劣化していく肉体に対し、それを黙って受け入れようと思います。

ただし、自然の食品のなかに、肉体の劣化を遅くする成分は無尽にあります。

そんな成分を上手に抽出した食材を毎日いただいていることは加えましょう。





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