2014年6月アーカイブ

〜運動障害ギラン・バレーの原因はカンピロバクター食中毒〜
(鶏肉は加熱処理で食べましょう、60%が汚染の実態、)


1. 大原麗子さんを苦しめた難病

いまから5年前2009年8月、美人女優の大原麗子さんが亡くなられました。

日本的な美人で人気があり、ウイスキーのCMで「少し愛して 長〜く愛して」とささやく言葉は、そこはかとした色気があり魅力的でした。

訃報を知った時、ファンの一人として残念でした。

大原麗子さんを30歳前から苦しめていた病気が、ギラン・バレー症候群という難病で、おそらくその症状の高進で亡くなられたとの診断です。

ギラン・バレー症候群とは、末梢神経疾患による運動障害で、手先や足先が急に動かなくなり、口もきけず目も動かなく、最後は呼吸困難となっていく怖い病気で、重症になると致死率が高いようです。

原因はいろいろあり、はじめは咳、発熱、咽頭痛、頭痛、下痢など風邪の症状そっくりですが、やがて下肢の筋肉の動きが悪く発症がはっきりしてくるようです。

治療も長くかかり、他の病気との合併症なども絡むと生命の危険度は高まるようです。

指定難病の一つで、怖い病気です。

発症の引き金になる要因はいくつかありますが、最も多い原因は「カンピロバクター食中毒」発症の後遺症のようです。

インフルエンザワクチンの接種、マイコプラズマ感染(風邪症状)なども原因要素になるようですが、カンピロバクター食中毒後遺症が20〜30%とダントツです。

どうしてカンピロバクター中毒というような、有害微生物繁殖の腸炎と、運動神経に起こる障害が、どこで繋がっているのか疑問の方も多いと思います。

ご存知と思いますが、私たちの体は生命維持を図るため、体に危害物質が侵入しますと、それを防ごうとする防御反応が働きます。

その反応を免疫抗体反応とも言います。

その作用はいろいろあり、危害物質も様々ですので、それに対応するさまざまな免疫抗体が自然に生産され、病気の進行を食い止めようとする働きが本能的に起こります。

ところがこの危害物質を攻撃する抗体が、時として誤認し危害物質と似ているような、正常な細胞や機能を攻撃してしまうことがあります。

たまたまカンピロバクター菌の危害物質細胞が、正常な末梢運動神経細胞と相似していて、カンピロバクターを攻撃する予定が、間違って運動神経の機能を破壊させてしまい、下痢や発熱の中毒症状が収まったあと、数日または数週間後に突然、運動機能に障害が現れるようです。

これはよく言われる自己免疫機能疾患で、膠原病の間接リュウマチ、全身エリトマトーデスなどや、よく発症しやすいアレルギーやアトピー症候群も自己免疫疾患の範疇に入ります。

自己免疫疾患はよく言えば免疫抗体の反応が敏感で、まじめに働き、本来攻撃する危害細胞とよく似た正常細胞までも攻撃してしまう厄介な疾患です。

潜在的に原因はいろいろあるようですが、ギラン・バレー症候群はカンピロバクター中毒後遺症が一番発症率が高いとされています。

ところでカンピロバクター菌の感染は、鶏が生産する卵と鶏肉に多いとなれば、養鶏場はその対策に万全を期さねばなりません。

そのことは後で触れますが、まずカンピロバクター菌食中毒を、一般家庭や食堂、給食センターや弁当屋などで、どのように防ぐかが問題になります。


2. 家庭で食中毒菌を防ぐ方法

さてさて、また暑い夏が来て食中毒発症が増える季節となりました。

有害な中毒菌が喜んで繁殖する、温度と湿度の季節です。

その中にはカンピロバクター菌だけでなく、サルモネラ菌、ウエルシュ菌、クロストリジューム菌、病原性大腸菌、リストリア菌、腸炎ビブリオ菌、黄色ブドウ菌など、私たちを攻撃する菌はうじゃうじゃいます。

この菌はほとんどが動物や魚の体内で繁殖しますが、動物や魚には被害が目立たず、感染した人間のみ多大な被害を出します。

その菌の感染をまず防がなくてはいけません。

厚労省などが発表している食中毒対策は「菌をつけない」「菌を増やさない」「菌をやっつける」の3原則を示しています。

「菌をつけない」と行っても、養鶏場まで行って管理するわけでなく、購買した鶏肉などに触れた手やまな板や調理器具を、よく洗浄してほかの食品や食器などに菌をばらまかないことです。

「菌を増やさない」は購買した食肉などはすぐに冷蔵庫にしまい、菌の繁殖を防ぐことです。

夏場の30℃近い室温でそのまま放置しますと、2−3時間で数倍の菌数まで繁殖します。

さらに買い物の際には最後に肉、魚を買い、持ち帰ったら早めに加熱調理することです。

「菌をやっつける」はやはり加熱処理です。

カンピロバクターは75℃以上でで3分間加熱しますと、おそらく死滅します。

それが60℃ですと10−20%ぐらいは生きています。

ちなみに焼き鳥などは65℃以上で7分間焼きますと、芯まで加熱され菌は死滅します。

バーベキューも冷凍のモモ肉などは、表面がこんがり焼けていても芯は生のままの場合が危険です。

生の牛のレバー刺身もおいしいですが、カンピロバクターの感染の危険があり、また大腸菌O-157の危険もいっぱいです。

何れにしろ最後に加熱処理することにより、鶏肉のカンピロバクターは死滅しますが、中毒患者が多く発症している現実は、過熱前にほかの食品を汚染し、それを知らずに食べたからでしょう。

実際、厚労省発表の患者数より、潜在的にこの菌による腹痛、下痢、嘔吐は多いと思われます。

ある科学者の推定発表では年間350万人がカンピロに感染し、サルモネラ感染中毒でも72万人という数字があります。

ただ怖いことは、350万人のカンピロバクター中毒患者の後遺症として、ギラン・バレー症候群の発生の危険性が潜在することです。


3. 養鶏場でのカンピロバクター防御の方策


さて最後に養鶏場でどのようにして、カンピロバクター感染を防ぐかです。

これも厚労省の発表ですが、現在日本の鶏肉の65%以上がこの菌に汚染されているようです。

それは何を意味するかと申しますと、養鶏場の段階でいろいろな対策を講じても、この菌の感染を防止できないということです。

以前は抗生物質投与での感染対策をとった過去がありますが、その結果ペニシリン系、OTC系、CTC系その他抗生剤に対し、カンピロバクター菌は耐性ができてしまって、今では効果が弱くなりました。

またこれらの抗生剤が鶏肉に残留しますと、その肉を食べた人間に薬剤耐性ができ、重篤の病気発症ですべての抗生物質が効果が出ない結果となります。

そのため養鶏場では、治療用抗生物質はほとんど使用していません。

この現象は日本一国の問題でなく、全世界共通の問題です。

ただ先進国では医療管理が徹底しているので、カンピロバクター感染症の発症と死亡実態が報告されますが、衛生思想が行き届いてない国では、この被害実態の報告は少ないです。

昨年もメルマガ誌上で、カンピロバクター菌を取り上げ、養鶏場での感染をどう防ぐかの問題を提起しましたが、目下この問題はなんら解決していません。

鶏と言えば、もう一つ食中毒の双璧サルモネラ菌による中毒も問題ですが、幸いなことに鶏卵鶏肉の汚染度は、10年前と比較すると、かなり減少し現在はカンピロバクターの方がかなり上回ります。

困ることはこの菌に感染し、腸管で繁殖していても、鶏には病状が出ません。

それだから養鶏場主も感染の事実を知らず出荷、食鶏処理場でも当然分かりません、そのまま若鶏の肉としてスーパーの店頭に並びますので危険です。

カンピロバクター感染の事実は、鶏肉を生産する組織のインテグレーター企業の上層部や、病理検定をする獣医師などは、充分理解しその対策に努力もしていますが解決しきれないのです。

どうしようもないという心境で、悪く言いますと見て見ぬふりになっているかもしれません。

一般的な農場の衛生対策を充実し、消毒から作業員の教育まで、かなり神経を使っていますが、感染の解決になっていないのが現実です。

日本の鶏肉は骨抜きするため大型に育てます。

飼育日齢も諸外国に比べると2週間ぐらい長いので、カンピロバクターやサルモネラなどの感染の危険性も増加します。

ましてカンピロバクターは生育の後半、ことに出荷前に感染が広がります。

日本では出荷前1週間は飼料添加が許可されている薬剤も一切使用してはいけない薬事法規制があり無薬で育てます。

それもあってカンピロバクターもサルモネラも病原性大腸菌も、繁殖しやすくなります。

それで鶏肉のカンピロバクター汚染度の比率が高くなるようです。

そこで私たちは、この感染を少しでも少なくするよう、腸管のなかで悪い菌カンピロバクターやサルモネラと闘う善玉菌生菌剤を開発して、鶏卵、鶏肉生産農場に紹介しようとしています。

これは薬ではありません、わかりやすく言いますと、乳酸菌納豆菌の仲間で、人間の腸の健康にも効果があるものです。

この善玉菌が悪玉菌を退治する作用は長くなるので省略しますが、腸管を丈夫で健康にすれば成績も向上し、きれいな鶏肉鶏卵が生産されます。

コストが少しかかるかもしれません。

しかしそれを承知でカンピロバクター撲滅を考える農場を応援したいと思う今日です。

これは長い闘いになるでしょうし、完全無菌は難しいかもしれませんが、何事も挑戦することが大事で、それが今後TPPはじめ貿易自由化に対抗できる、安全な日本産の鶏肉あるいは豚肉、牛肉と生産となり、消費者に安心を与えることです。

いずれにしろ、まず鶏肉からギラン・バレー症候群を出さないことが、最終目的です。
〜ゆるキャラ人形まめ太郎がPR特別賞受賞の人気者〜
  (漫画を通しての食育教育、漫画兄弟の功績)


「なっとうざむらい まめ太郎」の登場です。

ずんぐりの体と豆に似た顔、納豆色したその顔に可愛いチョンマゲ、ぱっちりした瞳にだんだら模様の水色の羽織と赤い袴、ぬいぐるみ人形ゆるキャラまめ太郎が、東京有明ビックサイトの展示会場を盛り上げていました。

5月21日から3日間開催された、健康食品と食品添加物の展示会に出展した、私どもピィアイシィ・バイオの展示キャラクターのゆるキャラです。

出展内容のコンセプトは、植物タンパクの王様、畑のお肉と言われた「大豆の機能性」をアピールし、私どもの大豆を原料にした健康食品のPRで、大豆つながりの「なっとうざむらい まめ太郎」さんに協力してもらったのです。

なんといっても大豆製品の代表は、健康効果抜群の日本食「納豆」で、その納豆が冷蔵庫で食物をバイ菌「くさり丸」から守る集団「新鮮組」の侍キャラとなって、食育教育の漫画「なっとうざむらい まめ太郎」として誕生しました。

その侍キャラに、今回は私どもの強力な助っ人となって参加してもらい、展示の印象をさらに盛り上げようとの試みです。

それだけでなく「まめ太郎」の漫画を作り、キャラクターを育てた作者「漫画兄弟」の方々にも登場してもらいました。

この「漫画兄弟」には、なぜ納豆なのか、なぜ大豆が健康に良いかのトークショーを、展示ブースのなかで行ってもらい、すごい盛り上がりを見せました。

この作者「漫画兄弟」は3人組で、長男がプロの漫画家「古屋兎丸(うさまる)」さん、次男がロックバンドPENICILLINのボーカル「HAKUEI」さん、三男が若手俳優の「平沼紀久」さんという異色トリオで、それぞれの個性と持ち味を出して「なっとうざむらい まめ太郎」を生み出したようです。

今回この展示場へは、長男古屋兎丸さんは都合でこれませんでしたが、その代わり隠れた末っ子の四女、お笑いタレントの「光浦靖子」さんが加わり、HAKUEIさん平沼紀久さんと三人で、まめ太郎誕生から納豆への思い入れ、大豆の健康効果の実体験など、1時間以上にわたり司会者の進行で、軽妙洒脱なトークショーが行われ、取り囲んだ多くの参会者の笑いを誘っていました。

なんといっても、タレントとして名前の通ったこの3兄弟、ことにHAKUEIさんのホームページにこの催しが案内されていましたので、開催前から当社に問い合わせが殺到、このイベントに参加し話を聞きたい熱烈なフアンに、入場券を差し上げた関係からか、開催2時間前から当社のブースの前は、若い女性たちで占拠され、トークショーが始まったころは通路一杯の人の群れとなりました。

そんなこともあって、主催者の食品化学新聞社から、出展何百社の中から選ばれ「ベストPR賞」を頂戴、「まめ太郎」の助っ人は大成功、その効果に感謝、感謝でした。

さて、この「漫画兄弟」と私どもとのつながりは、当社の健食担当者との親しい関係者に、ドリームエージェントという企画会社があり、その紹介で当社商品「バイタリンZ」「バイオアスリートP3」の愛用者であったことです。

さらにこの会社ドリームエージェントの企画で今日のイベントが行われ、今までにない新しい感性が、多くの人の人気を誘ったのでしょう。

この3兄弟の次男HAKUEIさん、三男平沼紀久さんと妹の光浦靖子さんは、大豆食品大好き人間で、納豆をはじめ私どもの大豆製品の大フアン、ことに時間的に不規則な活動を余儀なくされる、芸能人の体の疲れを解消し、やる気を起こさせ才能を発揮させる当社の商品の能力を直に感じていますので、話しにも説得力があります。

ドリームエージェントの代表者の方の話ですと、当社の「バイタリンZ」は芸能人の間でも次第に愛用者が増えてきて、摂取した人の感想は「疲れが違う」「よく眠れる」「二日酔いがなくなった」と評判はいいようです。

一方スポーツマン対象のたんぱく質「バイオアスリートP3」は、プロのスポーツマンからアマチュアの甲子園を目指す高校野球、花園を目指す高校ラグビーの有名校でかなりの実績を持ち、隠れた植物性プロテインとして定着しています。

「動物性のプロテインと違い、体にやさしく機能性が高いことと、肥満にならないことでしょう」大豆プロテインをよく知る、スポーツインストラクターの多くの意見です。

「大豆の健康効果はよくわかるけど、ピィアイシィ・バイオの商品は、その効果が迅速で体への反応が際立っている」との、あるスポーツジムの指導者の声で、事実そこのスポーツジムでの人気は高く、実際の愛用者は中高年のご婦人方のようです。

中高年の女性に現れる、閉経後の体調の変化や、活性酸素によるシミ、シワ肌荒れなどが、当社製品で際立って改善するとの評価のようです。

勿論、この商材は単なる大豆たんぱく質ではなく、特別な酵素などで触媒し、大豆の持つ機能性と薬品的効能を高め、吸収しやすく血管や細胞の中で、その効果を発揮します。

ことに活性酸素の除去能力は抜群で、体の錆となる毒酸素防御により、女性の美しさを守ります。

さらに腸内での善玉菌の味方になり、腸環境をよくしますので、便通がよくなり便秘が解消したとの報告も多いです。

これは、バイオテクノロジーの勝利で、その素材として大豆たんぱくとイソフラボン、サポニンなどは魅力ある原料で、また大豆は食品として私たちとなじみのある食材で安全です。

納豆の仲間には、味噌もあれば醤油もあり、また違った菌で作られたテンペもあります、これらの大豆発酵食品は私たちの健康と食味を助けていますが、それより強力な体の中の毒作用を除去し健康体を作る、バイオ処理したペプチドたんぱく質、バイオイソフラボン、サポニンが影の応援団となることも、「漫画兄弟」の皆さんはご存知のはずです。

さて、展示場でのトークショーは賑やかの内に終わりました。

展示ブースに並べていた立派な装丁の「なっとうざむらい まめ太郎」の絵本は俄然参会者の目を引き、その場で購買する方々が並び、出演したHAKUEIさん平沼紀久さん光浦靖子さんのサイン入り色紙もプレゼントし、人気となりました。

ことに幼児教育の絵本として、冷蔵庫に潜む悪者「くさり丸」が食べ物を腐らすのを防ぐ「まめ太郎」の存在は、幼児の感性に強く印象つけるでしょう。

正しくきれいな新鮮な食品と、それを腐らそうとするバイ菌とのたたかいは、幼児の食育教育の第一歩でしょう。

「まんが兄弟」の努力が、こんな形で世の中に役立つことが出来るなら、私たちも、応援したいと思います。
  〜大型化と繁殖養豚と肥育養豚との分離〜
  (産業の統括化と安心安全な肉生産で輸入豚に勝)


1. 政府も進める農業の大型化

いま日本農業は大きな曲がり角に来ています。

農産物、畜産物、食糧品すべての自由化を前提にしたTPP交渉が締結されたら、好むと好まざるにかかわらず、日本の農産物、畜産物は国際価格との競争を強いられます。

この価格差に打ち勝つため、政府は農業改革に取り組もうとしています。

その第一が農業の大規模化です。

大規模にすることにより、作業の機械化と効率化、労働力の省力、流通の簡素化が可能になり、農産物の価格が引き下げることが可能で、コメを中心とした日本農業の再生ができるとの考えです。

たしかに大型化することにより、作業の効率化は図られますが、日本の農業には農地の集約化が難しい問題として存在します。

しかし、畜産業では施設の集約化で特別大きな土地を必要とせず、また土地を分散することも防疫上好ましく、広大な土地を必要としないで大型化が図られる、産業構造的な優位性があります。

さらに大型化することで生産コストが低下することが、統計的にも証明されているのが畜産業です。

事実「物価の優等生」と言われる鶏卵は、養鶏業者の努力と大型化、機械化により、国際価格と太刀打ちできる小売価格を確立しています。

この鶏卵生産業も、輸入穀物を使い飼料会社から高い飼料を買い、国際価格より2倍以上するワクチンと薬品を使い、高い水道光熱費と労働費で生産しながらも競争力があるのです。

大型化の実態を、農水省などの統計で見ますと、昭和40年(1965年)の数えきれない小規模養鶏が、2010年の養鶏場は大型化しその数値は、1996倍と飛躍的です。

生産農家が2000分の1に減少し、大型化した農場がその羽数を集約したことになります。

ちなみに、大型化がなかなかできなかったコメ生産は、同じ45年間の間にたったの1.9倍にしかなっていませんので生産コストが下がらないのです。

同じように養豚も598倍の大型化がなされていますが、採卵養鶏ほど衝撃的ではありません。

乳牛は34倍、肥育牛は32倍、ブロイラーは50倍ですが、昭和45年当時はブロイラー産業は創世期で、農家数も少なく、すぐにインテグレート化しましたので、倍率が少ないです。

その中で養豚は、鶏卵生産の業態と比較するとまだ大型化が足りないと見ますが、1970年代と比べたら、養豚家の数は100分の1近くまで減少してます。

それなのに気になるのは、おなじ肉生産のブロイラーとの生産コスト比較では大きく差がついていることです。


2. 畜産物の内外価格差

そこで畜産物すべての国際的な生産コストを調べ、日本の生産コストとの
価格差を対比しますと、豚肉生産コストがいかに高コストであるかが
わかります。


日本の生産コストと国際生産コスト平均の違い(生体1Kg)日本円換算

     日本産原価   国際平均原価   内外価格差   倍率

鶏卵   168.1   143.68    24.42  1.17
鶏肉   190.5   150.4     40.10  1.27
豚肉   392.4   127.8    264.00  3.07
牛肉   852.8   615.8    237.00  1.38
米    206.0    61.0    140.5   3.37

なぜこれだけの価格差がつくのか調べないとわかりませんが、採卵養鶏は私の知る限り、世界の中でも生産者の努力により日本の養鶏は、生産性が最も優れた生産能力と評価されています。

また生産物そのものが、そのまま商品として流通する優位性があり、生産原価と販売価格に差がなく、生産から商品パックまで企業内で行う合理性があります。

ブロイラーはインテグレーター組織で、飼育の生産組織が契約生産で成り立ち、また屠場を持つことにより、生産原価に無駄がありません。

また、大型の生鳥を必要とする日本市場に合わせた生産性では、世界の中ではナンバーワンの技術力です。

それに比較して養豚業は、生産効率が悪いのか、種豚含め生産材が高すぎるのか、養豚家の利益が大きいからなのかは分かりませんが、生産原価が高いです。

私は韓国の畜産とは長期にわたって関係し、豚肉、鶏肉の生産原価を調べたことがあり、参考にしますと、2000頭肥育豚生産規模の農場で、生体1キロの原価は235円前後です。

日本の392円と比較して150円以上安いです。

飼料原料は日本と同じ輸入品ですし、薬品、ワクチンなども外国ブランドです。

確かに人件費の違いがありますが、飼料費が日本の233円に対し151円、繁殖費(子豚)が15円に対し5円と3分の1です。

何か産業の構造的な違いがあるのか、大型化が図られていないのか考えさせられます。

日本の原価計算の統計数字は、コスト高の弱小養豚家も入るので、平均値が高くなるきらいがあるのかもしれません。

実際企業化した大型養豚業の原価だけを集めれば、韓国より低いのかもしれません。


3. 競争力ある産業構造

前置きはそれくらいにして、この高い原価を引き下げる具体論を考えましょう。

畜産経営で生産原価を下げて利益を確保する単純な思考は大きく分けて三つです。

1)少ない餌と薬で、早く大きく育て出荷すること。
2)生産の大型化と機械化により、労働生産性を上げる。
3)餌や薬などの生産材をできるだけ安く買うこと。

生産性を上げる方法の一つが飼養頭数を増やす大型化と、衛生対策と飼養環境を高める豚舎の近代化、飼育作業の簡素化と機械化による労働の省力化などですが、もっと検討したいのは、生産組織の統合化と繁殖養豚と肥育養豚の分離などでしょう。

これは組織的、構造的な産業の変革で、今までの繁殖、肥育を同一企業で行う一貫経営とは異なるものです。

同時にこれはインテグレートされた統合組織化が必然で、それを行える企業体が出なければならず、そんな企業は限られるかもしれません。

それを行い得る企業を考察しますと、商社資本をバックとした飼料会社、食肉販売とハムソーセージなどの加工組織、大型農協、実績のある大型化した既存養豚家、などが考えられます。

その組織は餌の供給から、子豚生産、屠場まで同じ組織が行い、生産材の実質コストを引き下げ、流通の無駄を省き大量販売でのスケールメリットを狙うものです。

生産材コストの中で飼料費が占める割合はダントツです。

この価格を安くするのは、飼料メーカーが農場経営をするか、大型の養豚場が自前の飼料プラントを持つことです。

すなわち飼料から繁殖農場、肥育農場、屠場を同一組織の中に統括することで、無駄な流通マージンをスキップすることです。

その中で最も難しいのが子豚生産の繁殖業務の独立です。

前回も触れましたが、繁殖業務は優秀な豚の遺伝的改良から始まって、系統的に生産効率がよい、肉質の安定した、標準化した子豚を、年間を通して平均的に大量生産する、高度の技術を必要とする組織で、養豚産業の成否を決める業務です。

母豚から1頭でも多くの子豚を生産し、その子豚を死亡させないで25キロ前後の体重まで健康に育てれば、肥育の成績はきまります。

その条件を担うには、母豚と種雄の繁殖能力を極限まで発揮させ、無駄のない妊娠出産管理を行い、衛生対策を万全に胎児と子豚の病原菌フリーの管理が大切です。

また1母豚あたり1年間に30頭、少なくても27頭ぐらいの離乳豚を生産し、現在の一貫経営企業体の原価よりかなり安いコストで生産し、肥育専門インテグレーター養豚場に販売することでしょう。

当然、繁殖方法はコスト引き下げと、優秀系統増産が可能な人工授精がすべてで、適正な発情チェックから精液注入まで、経験ある作業員または優秀な器具の開発などで、1母豚13頭〜15頭出産の標準化が可能になります。

母豚の改良により乳房の数を増やすか、人工保育の方法を確立するでしょう。

またハイブリッド育種手法で子豚生産数の飛躍的増加に取り組むことも業務となりましょう。

このような繁殖農場部門が独立し、母豚数で5万、10万それ以上の規模の大型繁殖会社を作り、それが成り立つことが養豚経営の改革かもしれません。

勿論一貫経営組織体でも、繁殖と肥育は別農場、別勘定として、それぞれの部門の原価引き下げを図ることが大切です。

何れにしろ、日本人の優秀な技術と開発力が発揮できるのは、繁殖部門でこの繁殖部門の生産性の向上が日米間のコストを縮める最大のポイントだと思います。


4. 養豚業の将来像

大型化は新しい農場の建設だけでなく、今まで小規模、中規模で生産していた既存養豚場の集約化も当然起こり得ます。

価格競争の狭間の中で、経営的に立ち行かぬ養豚家も出るでしょうし、後継者の問題、公害問題、生体販売問題など、解決ができず廃業せざる農場の肩代わりも起こり、そんな時代の流れの中で、養豚産業は大型資本の中に必然的に統括されそうです。

既存の養豚場は、土地、建物、生産設備と機器、糞尿処理、などそのまま使用できる条件が備わり、そのまま稼働できる優位性があります。

すなわち、大型組織の委託契約農場となることで、既存農場の生き残りが図れ、生計が安定するかもしれません。

ブロイラー産業の委託契約生産農場の形です。

ことに肥育専門の委託ですと、オールイン・オールアウト方式が望ましく、場内に1頭の豚もいない期間を設けることが、衛生上重要な条件で、病気対策の最善法となります。

ご存知のよう、日本で販売されている動物薬品の使用量は養豚が抜きんでています。

繁殖部門と肥育部門の別組織化と、肥育部門のオールイン・オールアウト化が進めば、本質的な病気対策が成功し、輸入豚肉より優れた「安心安全」な豚肉を適正価格で消費者に届けられます。

その目的のために私たちは、子豚の生産を増やせる、精液の希釈液を製造し使いやすい価格で提供して、生まれた子豚の健全な発育と病気感染対策のため、薬ではない代替物の生菌剤を紹介しています。

すべて生産原価引き下げと、安心安全な豚肉生産で、輸入豚肉に負けない日本産生産に協力したいと思います。

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